関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

枯れたスタンダードの植え替え

神戸以東、大阪方面では雨が降っていたようですが、明石は雨の予報が外れ、時々青空も見える明るい曇りの一日でした。

おかげで、諦めていたスタンダードの植え替え作業ができました。

 

昨年までは我が家の門柱の脇で咲き誇っていたスタンダード作りのマーガレット メリルです。

2021年5月 マーガレット メリル

我が家を建てた時からずっと良香を漂わせてくれていた樹齢35年以上の株でしたが、この2、3年で急激に樹勢が衰え、とうとう今年の10月には枯れてしまいました。

2022年10月8日

しかし、幸いにも

先週の手入れ - 関西ばら会 (hateblo.jp)

にも書きました通り、しっかりとお世継ぎの準備ができていましたので、今日、植え替えをしました。

 

まず、作業開始前の枯れたスタンダードの様子。

11月20日 枯れたスタンダード

南天ヒイラギナンテン)に覆われていますので、まずは足元を整理します。

11月20日 作業開始ー1

11月20日 作業開始―2

足元の輪(矢印)は、このスタンダードを植えた時にセッティングした金属製支柱の朽ち果てた残骸です。

この輪の部分はまだ作業の邪魔になりませんでしたが……(厄介モノは後述)。

11月20日 スタンダードの根元

テッポウムシの食害で穴だらけ、樹の中はほぼ空洞、表皮はカイガラムシで真っ白……と、哀れな姿でした。

ちょっと掘っただけで、すぐに上部は折れました。

11月20日 折れたスタンダード上部ー1

11月20日 折れたスタンダード上部―2

苦労したのはこの後です。

11月20日 スタンダード支柱根部ー1

矢印は、金属製スタンダード支柱の根部で、地中深く差し込んでありました。

11月20日 スタンダード支柱根部ー2

これを枯れたスタンダードの根とともに掘り出すのに、大変苦労しました。

大汗をかきながら、1時間近くかかってやっと掘り起こしました。

11月20日 スタンダード支柱根部ー3

11月20日 スタンダード支柱根部ー4

地中60㎝以上埋め込んでありました。

30数年前、私も30歳ちょうどくらいの年齢……今更ながら「若かったんだなあ」と、タイムカプセルを掘り出したような気持になりました。

一方、スタンダードの根元はテッポウムシの穴が「貫通」していました。

11月20日 掘り上げたスタンダードの根

 

11月20日 スタンダード支柱の残骸

土に埋まっていた金属製スタンダード支柱の残骸を除去した後の作業はスムーズでした。

11月20日 穴掘り

35年以上もばらが植わっていた地面ですので、出来る限り深く・広く掘って、土を入れ替えます。

11月20日 穴掘り完了

直径約1m、深さ約60㎝の土を入れ替えます。

11月20日 土の入れ替え

使用する用土は、昨日鉢植えに使ったもの(園芸用土・腐葉土赤玉土中粒)と全く同じです。

ただ、植え穴の下半分(30㎝程度)に発酵牛糞堆肥を20ℓ入れてよく攪拌します。

ここでお世継ぎ登場。

昨年9月に芽接ぎをしていたマーガレットメリル……その「生い立ち」は後述します。

11月20日 スタンダードのお世継ぎ

思いのほか根を張っていて、鉢から抜くのに苦労しました。

鉢の側面を何十回も殴りつけてやっと抜きました。

11月20日 お世継ぎの植え付け

今回のスタンダードに限らず普通の鉢植え株でも、地に植え替える場合は根鉢を崩さずにそのままの形で植えるのが良いと思います。

元気に成長していて根頭癌の疑いのない株は、土を落として根を裸にするというストレスを与えない方が、春以降の成長が良いように思います。

11月20日 植え付け仕上げー1

十分に水を与えながら植え付け、スタンダード支柱の代わりに金属製農竹3本で支えます。

11月20日 植え付け仕上げ―2

11月20日 植え付け仕上げ―3

接ぎ口が剥がれないように農竹に縛り付けて固定しておきます。

これで「お世継ぎ」の植え付け完了です。

なお、今回はばらの「先輩株」たちの間に割り込んで植え付けるのではなく、他の株からちょっと(1.5mほど)離れた位置に植えましたので、「先輩株」たちからの干渉防止のための「鉢植え作戦」↓ はしませんでした。

先輩株の干渉予防の鉢植え作戦

昨年(2021年)初めから、前ブログ担当・Y君に変わって私が書いておりますが、今回植え付けた「お世継ぎ」の一部始終に言及しておりまして、我ながら面白く読み返しました。

まずは、台木の挿し木から。

1日中バラと戯れました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2021年5月4日 台木の挿し木―1

2021年5月4日 台木の挿し木ー2

その後の様子は、

雨の季節 近し - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2021年5月10日 台木の挿し木ー3

6月には活着が確認できました。

エエ感じで2番花が咲き始めました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2021年6月9日 台木の挿し木―4

芽接ぎをしたのは9月23日でした。

秋分の日 お遊び - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2021年9月23日 芽接ぎ―1

2021年9月23日 芽接ぎ―2

活着を確信したのが10月2日です。

エエ写真?が撮れました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2021年10月2日 芽接ぎ―3

その後、順調に生育しています。

祭りの後の風景 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2021年11月6日 芽接ぎ―4

今年(2022年)に入って春花剪定で、接いだ芽の上でバッサリと剪定しました。

春の剪定 その3 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2022年2月11日 春花剪定前

2022年2月11日 春花剪定後

3月になって芽が伸び始め、

鉢を定位置に並べました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2022年3月19日 順調に成長―1

春の嵐にも耐え、

春の嵐の翌日 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2022年3月27日 順調に成長ー2

新葉が展開し、

4月の講習会 盛況でした - 関西ばら会 (hateblo.jp)

2022年4月3日 順調に成長ー3

以下略……というわけで、今日、2代目として家督を相続した次第です。

 

さて、1週間の採花を振り返っておきます。

11月15日 朝

 

11月16日 朝

 

11月17日 朝

 

11月18日 朝

 

1月19日 朝

 

11月20日 朝

少しずつですが、毎朝まだ採花できています。

 

ダブルディライトの「花中花」の蕾が大きくなりました。

11月19日 花中花

しかし、ふと足元を見ると、

11月19日 クビキリギリスの死骸

明後日(22日)は早くも二十四節気小雪、暖かい秋だったとはいえ、ムシの季節はとっくに終わっています。

 

というわけで、我が家の「冬支度」……鉢の土替えの準備も万端です。

11月19日 鉢の土替えの準備完了

今週水曜日の勤労感謝の日

我が家の「ばら藪(やぶ)」の足元の雑草を抜きたいのですが、雨降りの予報。

どうなりますことやら。