関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

10月の講習会 終了しました

大阪市内はお昼前後に非常に強い雨が降ったようです。

私が家を出た午前11時に明石では青空が広がっていましたので傘を持っていませんでした。

しかし地下鉄の長居に到着する頃には雨が上がっていてラッキー……雨に濡れずに済みました。

10月1日 長居植物園入り口

周回道路のイチョウ

10月1日 ギンナン 1

10月1日 ギンナン 2

道路には、

10月1日 ギンナン 3

踏みつぶされて、例の臭いが充満していました。

バラ科の植物は、

10月1日 十月桜 1

10月1日 十月桜 2

今日から10月……というわけで、名前通りチラホラと花が見られました。

(花を拡大していただくと、スリップス(アザミウマ)がたくさん写っています。)

講習会の会場「花と緑と自然の情報センター」の入り口ですが、

10月1日 講習会会場

入口の左右に鉢植えの植物が置いてあります。

向かって左側は「月下美人」です。

10月1日 月下美人 1

10月1日 月下美人 2

10月1日 月下美人 3

10月1日 月下美人 4

また入口の向かって右側には、

10月1日 ニオイバンマツリ

ナス科の常緑広葉樹で「ニオイバンマツリ」という植物(だそうです……知りませんでした)。

名前の通り、良い香りがしていました。

白花と紫花とが同じ枝に咲いています。

そして、秋の定番の「彼岸花」。

10月1日 彼岸花 1

すでにお彼岸は過ぎ、この彼岸花にも凋花が目立ちました。

白花のものもありました。

10月1日 彼岸花 2

 

さて講習会。

テーマは10月~11月の管理……ですが、今の時期は開花を待つだけ。

格別大きな作業はありません。

11月になって花が終了してからも、本格的な冬の作業までにはまだ時間的に余裕があって、格別の作業はありません……というわけで、10月の講習会はお話するネタに苦労します。

10月1日 講習会風景 1

10月1日 講習会風景 2

10月1日 講習会風景 3

10月1日 講習会風景 4

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

併せて、10月20日(金)~22日(日)の「大阪ばら展2023」へのご出品もよろしくお願いいたします。

また、ばら展前日の19日(木)午後2時から、会場(花と緑と自然のジ情報センター2階アトリウム)の設営を行います。

そのお力添えを是非是非お願いいたします。

 

最後に我が家の開花状況、先週分です。

毎日、マンマイちゃんの花(仏壇花)を取り換える程度は咲き続けています。

9月25日

 

9月26日

 

9月27日

 

9月28日

 

9月29日

 

9月30日

 

10月1日

 

今週後半は多少気温が下がるようです。

体調には十分にご留意ください。

明日(10月1日)は講習会です

昨夜の中秋の名月は、各地で見ることができたようですね。

私も仕事帰りの車の中から眺めることができました。

 

さて繰り返しのお知らせですが、明日(10月1日)は予定通り午後2時から4時まで「やさしいばらの育て方」講習会を開催します。

場所は長居植物園 花と緑と自然の情報センター1階のセミナー室、今回のテーマは10月・11月の手入れです。

10月の開花までの薬剤散布と開花中の管理、11月の花後の整理・施肥などの話になります。

なお、いつも通り会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けますので、お気軽にご参加ください(教材費¥200をお願いいたします)。

 

すでに秋の彼岸を過ぎて、日中は残暑が残るとはいえ、朝夕は秋の気配が濃厚になりました。

秋花剪定の際に剪定せずに残したHT種のステムの花がポツリポツリと咲いています。

まだ花弁数の少ない花が目立ちますが、夏花とは明らかに違う「小さい秋見つけた」の花です。

9月27日 ダブル ディライト

香りはまだ強くありませんでした。

 

9月27日 叶絵

今年の日本ばら会の配布苗です。

埼玉県上尾市の小久保さんの作出花ですが、手児奈によく似た花でした。

葉にも手児奈の面影が見えます。

今後、コンテストで使える花になりますかどうか……

まあ、小久保さんの花ですから「ばらだより」に掲載されていたような不細工な花ではないと確信していましたが。。。

 

9月29日 マダム ケイコ

こちらは、当会会員でもある岐阜県可児市の倉地さんの作出花。

蕾~5分咲きまでは(御覧のような)グチャグチャした花ですが、見頃の7~8分咲きになると花芯が引き締まって花弁が良く伸びる「美形」です。

 

9月30日 無名種

試作を依頼された営利切り花用品種です。

花もちは良いのですが、株が太くならず花数が少ないのは切花用品種としては大きな欠陥かな?と思っています。

 

これに似た品種ならば、フロリバンダ種ですが、

9月30日 アプリコット ネクター

こちらの方が樹勢旺盛で花数も圧倒的に多い上に、秋は房咲にせず蕾を摘んで1輪だけ咲かせると、HT種顔負けの大きな花が咲きます。

 

同じくフロリバンダ種ですが、

9月27日 ジョージバーンズ

絞り系は気温の高い間は絞りが出ない品種がたくさんあります。

そんな中でこのジョージバーンズは、気温が高い夏の間もしぶとく絞りの花を咲かせて楽しませてくれますが、さすがに派手さには欠けます。。

しかし、気温が下がり始めるといよいよ本領発揮!見事な絞りを見せてくれるようになりました。

これから気温が下がると、赤が黒みを帯びて深い色になります。

 

3週間先の「大阪ばら展2023」のコンテストを目指して、ステムは順調に伸びています。

9月30日 朝

ステムが急激に伸びる「高度成長期」もそろそろ終わり。

伸びたステムで通路が狭くなっている所もあります。

少しだけ鉢を回転させて通り道を確保(というよりも、引っかかって折れないように)しています。

 

秋花剪定を御覧いただいた「ラディアントパヒューム」ですが、1週間前は

9月23日 ラディアントパフューム

この1週間が「高度成長期」で、1日に5㎝以上伸びました。

今日は  こうなっています。

9月30日

それぞれのステムに近づきますと、

9月30日 ステム①ー1

9月30日 ステム①ー2

先端に蕾(円内)が見えます。

9月30日 ステム②

9月30日 ステム③

いずれもすでに60㎝を超える長さになっています。

 

また、問題児として折り曲げ剪定をした「ユートピア」にも、

9月30日 ユートピア

ステムは30㎝ほどしか伸びていませんが、蕾(円内)が見えています。

 

さらに、ほとんど葉が無い状態で無理やり剪定した「ビッグ パープル」ですが、

9月7日 ビッグ パープル

9月30日 ビッグパープル 1

①と③の先端に蕾(円内)が乗っています。

9月30日 ビッグ パープル 2

 

今朝の天気予報では、夕方から雨になるということでしたので、午前中に定期薬剤散布を済ませました。

9月30日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

フルピカフロアブル(殺菌剤)……30㏄

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……80g

コテツフロアブル(殺虫剤)……40㏄

鉄力あくあ F14(微量要素剤)……20㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

未展開の幼葉がまだありましたので、今週も薬害に注意して本来の濃度の80%ほどになるよう、薬剤の量を減らして散布しました。

来週からは規定の濃度で散布できると思います。

また、上の「ラディアント パヒューム」の画像を御覧になってお気づきの方もいらっしゃると思いますが、葉の色が悪い!!

ややクロロシスめいていますので、今週から微量要素剤(鉄力あくあ)を葉面散布することにしました。

10月1日は講習会です+スタンダード芽接ぎ

来週の日曜日(10月1日)は「やさしいばらの育て方」講習会です。

午後2時から4時まで、場所は例によって長居植物園 花と緑と自然の情報センター1階のセミナー室です。

今回のテーマは10月・11月の手入れです。

10月の開花までの薬剤散布と開花中の管理、11月の花後の整理・施肥などの話になります。

また12月の接ぎ木講習会の折にご希望の品種がございましたら早めにお伝えいただくと、穂木の確保の時間に余裕ができて有り難いです。

その他、ご相談・ご質問等がございましたら、お伝えください。

わかる範囲でお答えいたします。

なお、いつも通り会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けますので、お気楽にご参加ください(教材費¥200をお願いいたします)。

 

今朝の採花、いつもよりも少なめでした。

9月24日

 

さて、本日の大仕事(とは言っても1時間足らずで終わりましたが)は、スタンダード仕立ての接ぎ木(芽接ぎ)作業でした。

知人からウィーピング スタンダード(ツルばらの傘仕立て)を作るよう依頼されていましたので、6月にトゲナシノイバラを挿し木してウィーピング用の台木を作りました。

スタンダード台木作り - 関西ばら会 (hateblo.jp)

その台木は3本とも活着し、根元の方から随分太くなっています。

9月24日 スタンダード用台木

今が芽接ぎの最適期(9月20日~10月20日頃がベストシーズン)です。

失敗したら接ぎ直す時間の余裕も必要ですから、取り急ぎ本日(1回目の)芽接ぎをした次第です。

手順をご紹介します。

スタンダード台木が準備できていれば、必要な道具は2つだけ。

芽接ぎの道具

芽接ぎ用のナイフと接ぎ木テープ(私はNew メデールを使います)。

芽接ぎに使う芽は花が咲き終わった頃のステムの中段あたりです。

(今回はタイミングの良いステムがありませんでしたので、開花前の枝を使用しました。)

芽接ぎ用の芽

黄色の円内の芽がふっくらとしてエエ感じでしたので、この部分を使います。

まず、接ぎ芽を整えます。

接ぎ芽の準備―1

必ず葉柄を残して葉を切り落とします。

葉柄を残すのは、1・台木に差し込みやすくするため、2・活着したかどうかを見極めるため(後述します)です。

接ぎ芽の準備―2

芽の下1㎝~1.5㎝の辺りから上に向かって木質部を鉛筆削りの要領で削ぎ取ります。

芽の上1㎝程度まで削いだら、真っすぐ横にナイフを入れて切り離します。

削ぎ取った芽の裏側に付いている木質部をとりはずし、緑色の樹皮の部分だけにします。

接ぎ芽の準備ー3(芽の裏側、右は取り外した木質部)

接ぎ芽の準備ー4(芽の表側、上は取り外した木質部)

これで接ぎ芽の準備は終わりです。

緑色の樹皮の裏側が乾かないよう、私は口に含みます。

農薬が掛かっていて心配だと思う方は濡らしたスポンジやキッチンペーパーの上に置いてください。

次に台木の準備です。

台木の準備―1

希望する高さを、まず浅く横に切り込みを入れます。

切り込む幅は、準備のできた接ぎ芽の幅より少し広い程度です。

台木の準備―2

次に浅く縦に切り込みを入れます。

切り込む長さは2.5㎝程度(準備した接ぎ芽の長さ)です。

出来上がったT字型の切れ込みを軽く開きます。

台木の準備―3

この観音開きの所に上下を間違えないよう接ぎ芽を差し込みます。

この時、接ぎ芽の所に葉柄がついていると差し込みやすく、また芽の上下を間違えることもありません。

接ぎ芽を差し込む

芽の緑色の樹皮が、台木の観音開きの両側の扉の中にすっぽりと収まるように調節します。

接ぎ木テープで巻く

芽が観音開きの中にうまく収まれば、接ぎ木テープを巻きます。

この時、芽の上にテープが被(かぶ)さらないように注意します。

芽はテープの隙間から見えるようにします。

芽接ぎ完了

これでスタンダード(ウィーピング)の芽接ぎが完了しました。

10日ほど経過して、接ぎ木テープから出ている葉柄に軽く触れてみます。

その時、ポロリと葉柄が落ちれば接ぎ木は成功、活着した合図です。

葉柄が萎びて芽から離れないようなら活着していない合図、まだ接ぎ木期間内ですから改めて接ぎなおします。

知人に依頼されたのは1本だけでした。

台木は残り2本ありましたので、それぞれ1mほどの高さで普通のスタンダード仕立てを作りました。

接いだのはこの2~3年凝っている「絞り系品種」です。

 

夕方、定期薬剤散布の前に地植えの株を見ると、

クビキリギリス?-1

クビキリギリス?-2

しばしば見かけるクビキリギリスかとは思いますが、それにしては触角が短いのが気になります。

何よりもクビキリギリスの特徴である赤い唇ではありません。

クビキリギリス?-3

ひょっとしたらクビキリギリスの幼い個体かな?

それともヒメクサキリなど別の種類かな?

詳しい方がいらっしゃればご教示ください。

それにしてもとぼけた顔をしています。

クビキリギリス?-4

もちろんキリギリス・ツユムシの類は蕾などを齧(かじ)る害虫ですので、この後例によって「フミツブース(踏み潰す)」で処分しました。

 

というわけで、夕方に定期薬剤散布をしました。

9月24日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

サンヨール乳剤(殺菌・殺虫剤)……160㏄ 

プレオフロアブル(殺虫剤)……80㏄ 

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

今週もまだ未展開の柔らかい葉がたくさんありますので、薬害に注意して本来の濃度の80%ほどになるよう、薬剤の量を減らして散布しました。

秋分の日……少しだけ秋

今日は秋分の日、お彼岸の中日ですが、昨日来、明石の最高気温は30℃を下回り(22日28.5℃、23日29.0℃)、真夏日から解放されています。

3週間前の秋花剪定の際、地植えのHT種の中で勢い良く伸び始めているステムの何本かは剪定せずに放置して、花のない期間に少しだけ彩りを添えようとしています。

そんな中で、今日は「舞扇」がでっかい花を咲かせました。

9月23日 舞扇

9月になってフロリバンダ種と少しのツルばらの花ばかり見ていますので、花径が15㎝近い花を見るとその巨大さに今更ながら驚きます。

この舞扇も含めて、今週もマンマイちゃんの花(仏壇花)は毎朝採花しています。

9月19日

 

9月20日

 

9月21日

 

9月22日

 

9月23日

やっぱり「舞扇」(手前)はデカいです(笑)

 

また、本日もイヤなヤツ(ヤツら……複数でした)の存在を確認しました。

テッポウムシの大鋸屑(おがくず)

先週、1匹退治したツルばらの「ドンファン」ですが、裏側に回り込んでみると、さらに2か所から大鋸屑が出ていました。

今週もテッポウムシ本体の姿をここにUPできれば良かったのですが、そこはテッポウムシ退治の「迷人(めいじん)」ゆえ、「柳の下の泥鰌」……ではなく「ばらの根元のテッポウムシ」は2匹目・3匹目と引っ張り出すことは出来ませんでした。

例によって、出来る限り根部の大鋸屑状になった柔らかい部分をピンセットで穿(ほじく)り回し、これぞ虫穴と思われる所を中心にタップリとカルホスの原液を注入しておきました。

今後2~3週間、新しい大鋸屑が出ないかどうか、注意深く観察します。

 

その他、剪定後のステムの伸びは順調です。

9月23日

フロリバンダ種の一角だけに「色」があります。

9月23日 フロリバンダ

 

秋花剪定の折に、剪定したい箇所に葉が無かったため「折り曲げ剪定」した「ユートピア」ですが、葉が茂り始めました。

9月23日 折り曲げ剪定したユートピア 1

葉が黄色くなったりクロロシス(左上の白っぽい葉)が出たりしているのは、折り曲げた枝先です。

その部分を切り離しました。

9月23日 折り曲げ剪定したユートピア 2

9月23日 折り曲げ剪定したユートピア 3

これで葉数が十分揃い、且つスッキリしました。

何度も書きますが、この株にコンテストレベルの秋花は期待できません。

しかしマンマイちゃんの花ならば2~3輪は採花できるはずです。

 

コンテストレベルの「ラディアントパヒューム」は、

9月23日 ラディアントパフューム 1

5日前の9月18日は、こんな感じ でした。

9月18日 ラディアントパフューム

それぞれのステムが「高度成長期」に入り、1日で5㎝以上伸びる期間(5~6日間)に入っています。

9月23日 ラディアントパフューム 2

 

夕方、定期薬剤散布の予定でしたが、風が強く吹いています。

散布は明日に延期しました。

中1日の成長

3連休の最終日。

午前中に庭仕事を終わらせ、午後は涼しい部屋でウダウダしています。

いつものように今朝も採花できました。

9月18日 採花

ピンクは枝変わりでツル化した「ザ マッカートニーローズ」です。

その株は、

9月18日 ツルばら―1

ピンクが「ザ マッカートニーローズ」、赤は昨日テッポウムシ退治をした「ドンファン」です。

HT種として植えたマッカートニーさんがツル化してしまったため、株間60㎝でツルばらが2株並び、ピンクと赤が入り乱れて咲いています。

懸崖作りを2階のベランダから見下ろした風景ですが、蕾が見えていますので、もうしばらくは採花の「在庫」がありそうです。

同様に2階から見下ろしたツルばら2株。

9月18日 ツルばら―2

左が「メイド オブ オーナー」、右が「荒城の月」です。

これまた株間は1m足らず。

この「メイド オブ オーナー」も本来はHT種、枝変わりでツル化してしまいました。

懸崖作りの一員になっていますが、元々ツル性ではありませんので枝に柔軟性がなく固いため、誘引の際に用心しないとツル枝の生え際から抉(えぐ)れるように折れてしまいます。

 

さて、「中1日の成長」というタイトルにしました。

この3連休、一昨日と今日でどれほど芽が伸びたかを御覧ください。

ちなみに明石のアメダスでは、9月16日の最低気温25.8℃、最高気温31.2℃、単純な計算法でこの日の積算温度は28.5℃。

9月17日は最低気温25.9℃、最高気温32.2℃、積算温度29.05℃。

本日18日、現在までの最低気温27.1℃、最高気温31.7℃、積算温度29.4℃です。

まず、9月3日に剪定した「ラディアント パヒューム」です。

9月16日 ラディアント パフューム ①

9月18日 ラディアント パフューム ①

それぞれの芽に近づくと、

9月16日 芽①

9月18日 芽①

9月16日 芽②

9月18日 芽②

9月16日 芽③

9月18日 芽③

中1日で随分伸びるものだと、我ながら驚きました。

 

折り曲げ剪定をした「ユートピア」は、

9月16日 ユートピア

9月18日 ユートピア

折り曲げた枝が少し枯れ始めました。

しかし芽は順調に伸びています。

9月16日 芽①

9月18日 芽①

やはり矢印を付けた下の芽が勢い良く伸びています。

9月16日 芽②

9月18日 芽②

上の芽に加えて、2日前には全く動いていなかった下の芽(紫矢印)が一気に伸び始めています。

 

もう一株、「ビッグ パープル」も

9月16日 ビッグ パープル芽①

9月18日 ビッグ パープル芽①

9月16日 ビッグ パープル芽②

9月18日 ビッグ パープル芽②

9月16日 ビッグ パープル芽③

9月18日 ビッグ パープル芽③

その他、

9月16日 「節」で剪定した芽(整理後)

9月18日 「節」で剪定した芽

9月16日 動かない芽(葉をむしり取った後)

9月18日 動かない芽⇒目覚め

以上の通り、気温が高い所為もあるかもしれませんが、秋花を咲かせるべく、それぞれの芽が順調に伸び始めています。

 

春の「大阪ばら祭」は咲くやこの花館のスタッフがいろいろと広報活動をしてくださりありがたく思っています。

しかし秋の「大阪ばら展」はすべて我々が手作りで開催します。

ばら展の会場である長居植物園の「花と緑と自然の情報センター」に掲示していただくように、ポスターを作成しました。

「大阪ばら展2023」広報ポスター

10月1日の「やさしいばらの育て方」講習会の折に持参して掲示していただこうと思っています(電話ではすでにお願いしてあります)。

彼岸前の炎天下で「格闘」

連日の真夏日とは言え、明け方~朝は多少秋を感じます。

ばらさん達も秋の気配を感じ取っているようで(否、失礼……人間様なんぞよりもばらさん達の方が気温に敏感です)、花弁の枚数が増えています。

メイド オブ オーナー 1

メイド オブ オーナー 2

9月17日 採花

これらの花は、「梅雨明け剪定」後に伸びたツルばら及び秋花剪定をしないフロリバンダ種のものです。

9月17日 ツルばら―1

9月17日 ツルばら―2

9月17日 フロリバンダ

秋花剪定後1~2週間経過したHT種には、全く花が咲いていません。

9月17日 HT種ー1

9月17日 HT種ー2

9月17日 HT種(手前)とツルばら(右奥)ー1

9月17日 HT種(手前)とツルばら(奥)ー2

 

秋を敏感に察知しているのはばらさん達だけではなく、足元の雑草どもも急に元気になっています。

そこで今日は朝から地植えばらの株の間に潜り込み、雑草どもと「格闘」しました。

すると、

テッポウムシ退治―1

雑草を取り除くと、あちこちにテッポウムシの大鋸屑(おがくず)を発見しました……合計6か所。

例によって「テッポウムシ退治の迷人」を自任している私は、

テッポウムシ退治―2

食害されて柔らかくなっている部分をほじくり返し虫穴までは辿り着きますが、虫体を確認できず、いつも通りカルホスの原液を虫穴及びその周辺にスポイトで注入して退治したことにしました、5株は。。。

んが!

意を決して荒療治を施した1株があります。

家を建てた時から頑張っている樹齢40年近いツルばらのドンファンですが、「迷人」の手入れの所為で、これまで10匹以上のゴマダラカミキリを育てたと思われます。

そのため直径30㎝程の株元が4つに分割されています。

そのうちの1つの「分割株」から大鋸屑が出ていました。

上部を見るとツルが1本伸びているだけで、明らかに樹勢が弱っています。

力を入れて揺すると根元がグラグラしていました。

そこで思い切ってバリバリッと株を割って(地下の根部は一体になっています)引っこ抜くと……

テッポウムシ退治―3

いました!!

近づくと、

テッポウムシー1

もっと近づくと、こんな顔をしています!

テッポウムシ―2

この歯で根元の内部を喰い散らかしているんですねぇ。

大きさは、

テッポウムシ―3

4㎝強あります。

もちろん思いっきり「フミツブース(踏み潰す)」で処分しました。

この分割株の周辺の残骸をすべて集めると、

テッポウムシ退治ー4

食害された根の残骸がどっさりと「収穫」できました。

テッポウムシ退治―5

歴代何匹ものテッポウムシに食害された根です。

中は空洞になっています。

それでも、

テッポウムシ退治―6

これほどのツルを健気(けなげ)に伸ばしていましたので、「迷人」としては申し訳ない気持ちです。

というわけで、今日は雑草と同時にテッポウムシとも「格闘」をした次第です。

 

夕方、太陽が傾いてから定期薬剤散布をしました。

9月17日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

トップジンM水和剤(殺菌剤)……50g

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……80g

アファーム乳剤(殺虫剤)……80㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

秋花剪定後、新しいステムが伸び始めています。

未展開の柔らかい葉がたくさんある時期ですので、薬害には十二分の注意が必要です。

今日は本来の濃度の80%ほどになるよう、薬剤の量を減らして散布しました。

 

秋花剪定その後

9月の中旬だというのに真夏日が続いています。

旧暦では昨日(15日)から中秋8月に入りましたが、日中はまだ真夏です。

HT種のすべての秋花剪定が終了してから1週間。

10月中旬の秋花の開花まで、花のない期間になっています。

それでも50株ほどの鉢植えフロリバンダとツルばらを採花して、マンマイちゃんの花(仏壇花)と玄関のちょっとした飾り花にしています。

9月16日 玄関の飾り花―1

9月16日 玄関の飾り花―19月162

緑色の実はばらではなく、何日か前の夜中の強風で折れていた南天です。

 

9月12日

9月13日

9月14日

9月15日

9月16日

時々、玄関に飾った花から「イランもん(不要なもの)」が出てくることがあります。

9月12日

矢印は、花が古くなって居心地が悪くなったヤツが脱出したようです。

こヤツです

オタバコガの幼虫


それはさて置き、秋花剪定後の芽の様子を御覧ください。

早めに剪定した株は2週間が経過しています。

まず、9月3日に剪定の様子をご紹介した「ラディアント パヒューム」です。

ブログ版・秋花剪定(その1) - 関西ばら会 (hateblo.jp)

9月3日 剪定終了

1週間後9月10日は、

秋花剪定終了しました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

9月10日

これが、今日(16日)はこうなっています。

9月16日

一気に伸び始めました。

特に芽③は10㎝ほどになっています。

もう4~5日もすると、1日に5㎝以上伸びる「ステムの高度成長期」(あ、例によって勝手な造語です、悪しからず)に入ります。

各芽に近づきますと、

芽①ー1

芽②ー1

芽③ー1

芽①と芽③の画像の矢印部分は2段目の芽が伸び始めています。

ガーデンでたくさんの花を楽しむ場合は放置しても構いませんが、コンテスト出品を考える場合はステムの体力を分散させてはいけません。

迷わず2段目に伸び始めている芽は潰します。

芽①ー2

芽③ー2

 

次に、秋花剪定の問題児編でご紹介した株の1週間経過した様子です。

ブログ版・秋花剪定(その2)問題児編 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

折り曲げ剪定した「ユートピア」は、

9月16日 折り曲げ剪定、その後―1

①の部分は、

9月16日 折り曲げ剪定、その後―2

円内に見える折った部分のすぐ下の芽が伸び始めています。

しかしその下、矢印を付けた2段目の芽の方が勢いがあります。

ひょっとしたら、下の芽に花を咲かせることになるかもしれません。

(もちろん問題児の株ですから、コンテストレベルの花にはなりません。しかしマンマイちゃんの花くらいにはなります。)

②の部分は、

9月16日 折り曲げ剪定、その後―2折り曲げ剪定、その3

こちらは1芽だけが伸び始めています。

もちろんこのステムに花を咲かせます、多分小さい花ですが。。。

いずれにしても、御覧の通り剪定すべきところに葉がなかった場合でも「折り曲げ剪定」をすることによって、曲がりなりにも秋花を咲かせることができるという「奥の手」を覚えておいてください。

 

続いて、同じく問題児の「ビッグ パープル」ですが、

9月7日 問題児の剪定完了

シュート枝②は葉が1枚だけが残り、シュート枝③は葉が皆無の状態で無理やり剪りました。

それが今日は、

9月16日 問題児のユートピアー1

①の部分は、

問題児のユートピアー2

剪定後、葉数が少なかったために葉をむしり取る作業をしませんでした。

そのためか、まだ芽は伸びていません。

しかし剪定時よりは明らかに芽がふっくらとしていますので、もう2~3日で伸び始めると思います。

問題児のユートピア シュート枝②

シュート枝②は、なけなしの葉が残っていた最上段でしたが、その葉も落ちてしまいました。

しかし芽は合計3芽が動いています。

一見、矢印を付けた2段目・3段目の芽の勢いが良いように見えます。

しかし、もともと葉があった最上段の芽(円内)の生え際の太さに注目してください。

明らかに勢いがあります。

もう2~3日で太いステム(とは言ってもマンマイちゃんの花レベル)として伸び始めると思います。

その場合も下の2芽はそのまま伸ばし、このシュート枝の葉数を増やそうと思います。

問題児のユートピア シュート枝③

こちらは全く葉の無い状態で、運を天に任せて無理やり剪りましたが、2芽が動いています。

これもシュート枝②と同様に、下の芽は放置して葉数を増やします。

 

その他「節(ふし)」で剪定した場合は、たくさんの芽が動いていると思います。

「節」で剪定ー1

春ならば勢いの良い芽を2つ程度残しますが、秋は春ほどの樹勢がありませんので、一番勢いのある1芽だけを残すのが良いと思います。

「節」で剪定―2

 

さらに、剪定後の仕上げの作業として「葉をむしる」というひと手間をサボった株は、芽が動いていないものが散見されます。

動いていない芽ー1

剪定後1週間経過しても眠ったままの芽は「叩き起こし」てください。

つまり、今からでも遅くはありませんので葉をむしってください。

動いていない芽―2

これで4~5日すれば、目に見えて芽が動き始めるはずです。

 

逆にたくさんの芽が動いている場合。

たくさんの芽が動いた場合―1

本命の赤矢印の芽で剪定し、葉をむしり取りました。

ところがその下の2芽(青い矢印)も動き始めています。

この枝はシュート枝で人差し指ほどの太さがありますので、ガーデンをにぎやかにするならば上の青矢印の芽も残し、下の青矢印1芽だけを掻き取り、2ステムを立てることが可能です。

しかしコンテスト派は迷わず赤矢印の1芽だけにしてしまいます。

たくさんの芽が動いた場合ー2

ちょっとわかりにくい画像でスンマヘン、青矢印の2芽を潰しました。

 

こんな芽の整理に追われる3連休です。

今日は夕方まで暑かったので、定期薬剤散布は実施しませんでした。

明日、夕方の気温と相談して散布する予定です。

秋花剪定終了しました

9月2日に開始した今年の秋花剪定……本日で終了しました。

9月10日 秋花剪定終了―1

途中、2回「剪定休暇」を取って仕事を休みました。

以前の仕事は秋花剪定の時期がちょうど休みの期間でしたので、品種ごとに剪定予定を立て、毎日「朝剪定」「昼剪定」「夕方剪定」といった具合に、「剪る日にち」ではなく「剪る時間」まで考慮して、コンテスト日程に合わせて開花するように剪定していました。

しかし日本ばら会の全国大会がなくなり、また仕事も変わった現在、そんなにキッチリと開花のタイミングを考えることもなく、時間の取れる時に「一斉に剪る」という剪定をしています。

ただ、同じ品種ならば地植えよりも鉢植えの方が早く咲きますので、まずは地植えを剪り、2日ほど遅れて鉢植えを剪ることにしています。

 

アンペラトリス ファラーやラ マルセイエーズ、武州などの超遅咲き品種は9月2日にすでに剪り終わっています。

それ以外の品種は一部(超早咲き品種)を除いて、まず9月5日に地植えを一斉に剪りました。

9月5日 剪定前―1

9月5日 剪定後―1

9月5日 剪定前―2

9月5日 剪定後―2

9月5日 剪定前―3

9月5日 剪定後―3

9月5日 剪定前―4

9月5日 剪定後

同様に7日には鉢植えを一斉に剪定しました(写真は省略します)。

そして本日、剪らずに残してあった超早咲き品種(高雄・パパメイアン・そどおり姫・マダム ヒデ)の剪定を終えました。

切り落とした枝は、例によってガーデンシュレッターで粉砕して、何回かに分けて生ごみとして出します(否、家内様に出していただきます)。

剪定で切り落とした枝

ガーデンシュレッター登場

ガーデンシュレッター処理完了

 

9月3日に剪定のモデルにした「ラディアント パフューム」ですが、

ブログ版・秋花剪定(その1) - 関西ばら会 (hateblo.jp)

剪定後1週間が経過した今日の様子です。

剪定後の芽

芽①

芽②

芽③

3芽とも順調に「始動」しています。

 

そんな中、虫害もチラホラ。。。

バラハキリバチの被害葉

陽当たりが悪く軟弱に育った葉が被害に遭いやすいようです。

ミツバチに似た蜂が決まった株に飛来して、円を描くように葉を切り取ります。

コンテスト出品を予定していたステムが被害に遭うと腹が立ちますが、実害は少ないので「ご愛敬」と笑っています。

 

ご愛嬌で済まないのは、コイツ。。。

オタバコガ―1

オタバコガ―2

4日間ほど玄関に飾っていた花の中にいました。

随分弱ってはいましたが、もちろん「フミツブース(踏み潰す)」で処分しました。

 

そして、コヤツ!

シロテンハナムグリー1

亀ではありません。

シロテンハナムグリ―2

シロテンハナムグリー3

9月2日の記事でご覧いただいたコアオハナムグリよりずっと大型で、20~25㎜ほどのピカピカと輝くヤツです。

他のコガネムシ類と同様に花弁を激しく食害します。

例年ならば9月になるとほとんど成虫を見かけなくなるはずですが、今年はまだまだたくさん飛来します。

記念写真を撮った後、もちろん「フミツブース」で処分しました。

 

さて、この1週間の採花状況です。

剪定が進むとともに花数が激減していきます。

9月4日

9月5日

9月6日

9月7日

9月8日

9月9日

9月10日

この先1ヵ月間は、

フロリバンダ種の鉢植えの群れ

秋花剪定をしない約50株のフロリバンダ種と梅雨明け剪定後ポロポロと咲き始めたツルばらからの採花だけになります。

しばらく色気のない寂しい状態が続きます。

ブログ版・秋花剪定(その2)問題児編

9月3日の「ブログ版・秋花剪定(その1)」は大変多くの皆様に御覧いただきました。

ありがとうございました。

前回の剪定例は「劣等生」をモデルにしたとは言え、シュート並みに太いステム2本と鉛筆の太さのステムが1本があり、しかも葉がたくさん繁っていましたので、剪定位置がすぐに判断できました。

今回は下葉が落ちてほとんど葉が残っていない株、または全く葉のないステムなど、困ったもんだの問題児を私なりの方法で剪定しましたのでご覧ください。

この夏の猛暑で樹勢が弱ったり水切れを起こしたりして下葉を落としてしまった皆様、あるいはダニが発生して多くの葉を振るってしまった方々、参考になれば幸甚です。

ただし、こんな問題児には立派な秋花を期待することは出来ません。

曲がりなりにも秋花を咲かせ、花瓶代わりのコップで楽しむ……そんなレベルの花しか咲かないということは御承知おきください、悪しからず。。。

 

では、問題児その1……樹齢3年の「ビッグ パープル」です。

秋花剪定は2月の春花剪定とは違い、剪る位置(芽)に「葉があること」が大前提です。

ところが……

剪定前ー1

剪定前―2

この株はシュートが3本出ました。

2本は万年筆の太さ(左・右)、1本は鉛筆の太さ(中)です。

通常、シュート枝の葉が落ちることは稀です。

しかしこの品種は特別に葉が落ちやすいようです……3本のシュート全部で葉が落ちています。

右の枝に近づきます。

上方に少しだけ葉が残っています。

剪定前―3

①の位置には良い芽があります。

①の芽

しかしここで剪定すると、このシュート枝には葉が1枚しか残りません。

次に②の位置で芽を探します。

②の芽

ふっくらとした芽があります。

さらに③の位置を見ます。

③の芽

上方の芽はすでに伸びています。

矢印の位置にも芽がありますが、ほとんど動いていません。

そこで……

この枝は②の芽で剪ることにしました。

次に、残りの2本のシュートです。

剪定前―4

左の万年筆の太さのシュートは、上方にステムが少し伸びています。

しかしそのステムで剪ることは出来ませんので、葉が皆無になりますが、矢印のふっくらとした芽で剪って、様子を見ます。

このシュートは、今年の秋花は期待できませんが、来年の春花剪定で「二毎芽(にまいめ)剪定」あるいは「三芽(みめ)麗しく剪定」できると思います。

中の鉛筆の太さのシュートは円内の葉が1枚だけ……これは剪定せずにそのまま残しました。

というわけで、

問題児1 剪定終了

こんな不格好な株になりました。

 

次、問題児その2……樹齢5年のユートピアです。

ユートピア 剪定前―1

右の枝は5月の1番花のステムを4段ほど伸ばしたものです。

ユートピア 剪定前―2

左は曲がりなりにもシュート枝ですが、途中で2本枝が出て、1段目から2段目で三又(みつまた)になっています。

ユートピア 剪定前―3

で、本来ならば、

ユートピア 剪定前―4

黄色の円内に葉があればそこで剪定したいのですが、その葉が……無い!

しかし、良い芽はあります。

ユートピア 剪定前―5

こんなふっくらとした芽……切り捨てるには惜しい。

そこで、こうします!

折り曲げ剪定―1

もう1本のシュート枝も、

折り曲げ剪定―2

芽の少し上を折り曲げてしまいます。

切り花農家の皆様がやっていらっしゃる「折り曲げ剪定」です。

折り曲げたステムの皮がつながっていれば、上方の葉が萎れることはありません。

ユートピア 折り曲げ剪定完了

 

右のシュート枝の三又ですが、一番勢いのある中の枝を折り曲げ、残りの2枝はそのまま残してあります。

折り曲げた所の芽が10~15㎝程伸びて5枚葉が2~3枚展開すれば、折り曲げた先の枝は切り捨てます。

(なお、折り曲げる際は必ず手(指先)で折ってください。かつてペンチで挟みステムを潰(つぶ)してから折り曲げたことがありましたが、潰した所から黒変し、ステムの下方=株元まで壊死してしまいました。折り曲げる際には、必ず皮手袋などをした人間様の「手」で折り曲げることが必要です。)

 

以上、2タイプの問題児で特殊な剪定を御覧いただきました。

本当はこんな「奥の手」は使いたくはないのですが、夏の間には葉を落とすトラブルが起こりがちです。

以上のような「背に腹は代えられぬ」という非常手段は覚えておいても損はないと思いますが、コンテストレベルの秋花は健康優良児のシュート枝にしか咲きません。

 

明日は午後から傘マークになっていますので、夕方、定期薬剤散布を行いました。

9月9日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

フルピカフロアブル(殺菌剤)……40㏄

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100g

ディアナSC(殺虫剤)……30㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

気温がやや下がってきましたので、今週からダニ対策のバイオアクトは使っていません。

ブログ版・秋花剪定(その1)

大袈裟なタイトルにしてしまいました。

まあ、例年通り剪定手順の確認です。

昨年はシュートが全く出ていない株……言わば「劣等生」の剪定

秋花剪定を始めました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

また、1株全部がシュートから成る、いわば「優等生」の剪定

(番外編)シュート枝の秋花剪定 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

を御覧いただきました。

 

今年もまずは「劣等生」を御覧ください。

品種は遅咲き品種「ラディアント パヒューム」(黄色・芳香種)です。

樹齢は10年を越えていますが、シュートが出にくい品種で「1本立ち」のスラリとした樹形です。

4月以降、3本のステムを立て、1番花を3輪咲かせました。

その後、各ステムは分岐させずに1本のまま伸ばしており、現在4番花が蕾状態になっています。

剪定前―1

鉢は10号で、樹高は1m50㎝以上。

4段目は「秋花剪定で切り落とせば良い」と気を抜いて芽の整理をせず、箒(ほうき)状態にしてしまいました。

株を下の方からご覧ください。

剪定前―2

文字が消えかかった札の横に「節(ふし)」がありますので、シュートが出ない状態が今年で3年目になるようです。

剪定前―3

しかし3本伸ばしたステムのうち右の2本はそれなりに太い枝になっています。

来年の春花剪定ではこの2本の枝で「二毎芽(にまいめ)剪定」をして来年1年間様子を見て、それでもシュートが出なければ2年後の春に「げんこつ剪定」という手順になります。

それはさて置き、一番右の枝を中心に、さらに上を見ます。

剪定前―4

よく見ると、3段目で分岐していました。

「3段(2)」のステムの勢いが良かったため、欲を出して3番花を咲かせようとしたのですが、遅咲きゆえ開花する前に秋花剪定で切り落とすことになりました。

剪定前―5

4段目には蕾が付いていて「もったいない」と思いますが、この開花を待っていたら剪定のタイミングが遅くなり、秋の適期にきれいな花を楽しめなくなります。

迷わずに切り落とさなければなりません。

さて剪定位置ですが、通常は「3段目の中ほど~下部」か「2段目の上部」です。

剪定前―6

この株は3段目の中ほどで切ると……「3段(2)」のステムがあるため、3段目が分岐枝となり、3段目を2か所で剪定=3段目で2輪咲かせる=花が小振りになってしまいます。

つまり、2段目の上部で剪定しなければなりません。

剪定前―7

2段目の芽を上方から確認します。

剪定位置の確認ー1

芽①は2段目から3段目の「節(ふし)」になる部分。

「節」には必ず芽があります。

2月の春花剪定の時もそうですが、「節」の部分を剪定位置にするという方法もあることを覚えておいてください。

剪定位置の確認―2

ただし「節」で剪定すると、現在見えている芽①だけではなく、その他にも隠れている芽(伏芽)も同時に動き、芽の整理(1ステムだけ伸ばします)をする必要が生じる上に、芽が動き始める段階で芽の力が分散してしまう恐れがあります。

すぐ下の葉の付け根に良芽があれば、そちらを優先した方が良いでしょう。

つまり芽②の状態を確認します。

もしもこの芽②が「ふっくらと膨らんだ芽」であればOK、多少なりとも「伸び始めた芽」になっていればさらに下の芽を剪定位置にします。

剪定位置の確認―3

剪定位置の確認―4

この株は芽②が「ふっくらと膨らんだ」大変良くできましたの状態、芽③は「ちょっと膨らんだ」良くできましたの状態です。

芽④はまだ全く動いていませんので、剪定位置の候補から外します。

芽②で剪れば早めに開花し、芽③で剪れば開花は少し遅れます。

どちらで剪るかは「お好み次第」というわけで、今回私は芽②で剪定しました。

剪定

芽の上5~7㎜の位置で「芽の方向と水平に(結果として、やや斜めに角度を付けて)剪る」というのは、毎度講習会で申し上げる通り、剪定の基本中の基本です。

通常はこれでこの枝の剪定は終わりですが、これまたくどい話で恐縮ですが、「我流」として剪定の仕上げの作業をします。

芽に刺激を与えて確実に始動させるために、剪定箇所の葉をむしり取ります。

剪定の仕上げー1

剪定の仕上げ―2

このように芽を丸裸にすると、着実に動き始めます。

1枝の剪定が終われば、高さがほぼ揃うように他の枝も剪ります。

剪定の仕上げ―3

これでこの株の剪定が完了しました。

剪定完了

次回は、ブログ版・秋花剪定(その2)として、「問題児」の剪定を御覧いただこうと思っています。

 

さて、今週のまとめに1週間分の採花状況を並べておきます。

8月28日

 

8月29日

 

8月30日

 

8月31日

 

9月1日

 

9月2日

 

9月3日

 

そして今日の花の中から、エエ花を少しだけ。

ピンクラスタ

昨日も良花が咲いた「ピン・ラス」ですが、今日も大きさも発色も花形もなかなかの花でした。

 

ラブアンドピース

 

清涼殿

 

我が家では今週が秋花剪定のピークです(週の間に2日間「剪定休暇」を取ります

……天気と相談しながら)。

次の週末には剪定を完了させます。

HT種の採花が途切れます。

それ以降は剪定をしないフロリバンダ種だけが咲く「ちょっと寂しい時期」になります。