関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

雨に降り籠められた日曜日

ほぼ一日中、雨降りでした。

おまけに気温が上がらず、薄ら寒い日曜日でした。

昨日、今年初めての薬剤散布をしました。

その翌日の雨ですが、散布してから6時間以上経過し、葉面の薬剤が乾いた後の降雨でしたので、薬効には問題ありません。。。天気予報で雨になることが報じられていましたので、浸透移行性のあるジェイエース(オルトランのジェネリック薬)と浸透性のあるフルピカを意識的に使用しました。

雨のおかげで、むしろ薬害のリスクが低下して、ありがたいお湿りです。

 

とは言うものの、雨のために庭仕事ができませんでしたので、ブログのネタには窮しています。

苦肉の策として、昨年以前の花の画像とその花を咲かせた株の今日の様子(雨が小やみになった間に撮影しました)を並べて、お茶を濁すことにしました。

 

まずは、我が家の「主力選手」たちです。

2022年6月25日 シーアブリス

3月26日 シーアブリス

以前にも書きましたが、この品種は鉢植えでは良花を望めません。

地植え専用品種です。

しかも低く剪定すると花がイジけてしまいます。

春花剪定でも1mほどの高さで剪りますので、秋花は2.5m以上の高い位置で咲きます。

「勝手にしィ~やァ~」と放置しておくと、雄大な花を咲かせるヤツです。

 

次は我が家の御神木です。

2022年7月29日 魅惑

3月26日 魅惑(御神木)

上の画像では、手前の左右2輪が御神木の花です。

昨年12月の接ぎ木講習会の折、この御神木の穂木を皆様に接いでいただきました。

その時にも申し上げましたが、この御神木の血筋はなかなかシュートが出ません。

ただし、10年ほど辛抱して栽培していただくと、ある日突然太いシュートが出て、それ以降毎年シュートを出し続けて良花が見られるようになります。

この御神木は樹齢30数年、すっかり樹勢が衰えてしまいました。

 

2022年5月8日 白秋

3月26日 白秋

3年前に地植えした樹齢4年の株です。

さすがに若々しく樹勢旺盛、昨年も太いシュートを5本出しました。

今春以降、この株の花がコンテストに登場すると思います。

 

2009年6月5日 手児奈

3月26日 手児奈

手児奈は鉢植えにして「2毎芽(にまいめ)剪定」をすればシュートを多く出しますが、地植えではなかなかシュートを出してくれません。

この株もすでに数年間、新しいシュートが出ていません。

しかし毎年コンテストレベルの花を必ず咲かせますので、やはり優れた品種なのだと思います。

(私は常に「誰が育てても同じ花が咲く」とか「切った途端に花色の艶っぽさが消えて『白褪(しろざ)める』のが気に入らない」とか悪口ばかり言っていますが、「困った時の手児奈頼み」でしばしばコンテストに出品しているのは、ご存じの通りです。)

 

次は、メルヘンケーニギンですが、2022年12月4日の記事

植え替え作業 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

で植え替え作業をご覧いただきました。

ここで植え替えた株は、偶然にも2022年1月1日の記事

接ぎ木しました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

で、接ぎ木のサンプルにしたメルヘンでした。

3月6日 メルヘンケーニギンー1

左の大きな株もメルヘンですが、矢印が昨年12月に植え替えた株です。

3月26日 メルヘンケーニギン―2

実は、この株の穂木になっているのは、我が家の栄光の歴史あるメルヘンです。

2000年10月14日 メルヘンケーニギン(於・東京八重洲口)

古~~い画像で、フィルムカメラで撮影したプリントをスキャンしましたので、色が悪いのですが、平成12年の日本ばら会全国大会で会長杯を頂戴したメルヘンです。

また、このメルヘンは、

2011年10月15日 メルヘンケーニギン(於・鎌倉大船植物園)

平成23年の日本ばら会全国大会で理事長杯も頂戴しています。

この2回の日本一を獲得した株こそ、2022年12月4日の記事で根元からポッキリと折れてしまったメルヘンです。

接ぎ木をしてお世継ぎが数株残っていますので、血統は途絶えていません。

 

同様に古い画像の残る株があります。

2000年10月14日 丹頂(於・東京八重洲口)

3月26日 丹頂

上述の東京八重洲口での全国大会、理事長杯でも3等をいただきました。

その丹頂は現在樹齢30数年。

依然として毎年シュートを1~2本出し、老いてもなお元気な株です。

 

その他、鉢植えを少しだけご覧ください。

2022年5月5日 玉響(たまゆら

3月26日 玉響

 

2020年5月12日 みつえ

3月26日 みつえ

 

2019年5月12日 千羽鶴

3月26日 千羽鶴

 

こんな画像を並べるときりがありませんが、今日はこのあたりで終わりにします。

 

来週4月2日、「やさしいばらの育て方」の講習会です。

会員様はもちろん、一般の皆様の聴講も大歓迎です。

どうぞご参加くださいませ。

 

定期薬剤散布を始めました

神戸の桜の開花が、昨日(24日)、ようやく発表されました。

しかし、22日(水)に関西各地で夏日を記録した影響でしょうか、私が個人的に標本木にしている近所の桜は、23日(木)に開花……と言うか、たった1日で2分咲きくらいになっていました(その桜、今日は3分咲きです)。

 

「定点観測?」しているツルばら(ザ・マッカートニーローズの枝変わり)の葉も賑やかになっています。

3月25日 ツルばらの芽

また、地植え株の足元の雑草が一気に伸びています。

3月25日 地植え株の足元の雑草―1

3月25日 地植え株の足元の雑草―2

大変気になっていますが、この雑草を抜くために不用意に「ばら藪」の中に潜り込みますと、服やオケツで大切な大切な新芽を折ってしまう事故を起こします(30数年間にわたって、毎年懲りずに同じ愚かな失敗を繰り返しています)。

ステムが20㎝程度に伸びるまで……あと2週間くらいは草を抜きたい衝動を抑え続けます(と言いながら、雑草の見苦しさに耐えきれず草抜きをしようとして、今年もまた犠牲者(芽?)を出してしまいそうな予感が……)。

 

3月12日の記事で、例年最初に咲くHT種としてご紹介した鉢植えの「ヒデさん(マダム ヒデ)」は、春分の日(21日)には

3月21日 マダム ヒデ―1

3月21日 マダム ヒデ―2

こんなに小さな蕾でしたが、4日経過した今日は、

3月25日 マダム ヒデ―1

3月25日 マダム ヒデ―2

やはり今年も「我が家の開花宣言」の最初はこの株かもしれません。

 

その他、21日の休日には「げんこつ剪定」をした「手児奈」の芽の整理を行いました。

3月21日 鉢上げ後「げんこつ剪定」した「手児奈」の芽

矢印を付けた3芽を掻き取り取りました。

3月21日 「げんこつ剪定」した「手児奈」の芽の整理

2芽を残した株の今日の様子は、

3月25日 「げんこつ剪定」した「手児奈」の芽

 

もう一つ、8年前の「節(ふし)」まで切り下げた「武州」の芽は、

3月25日 「武州」の芽

順調に伸びています。

 

透明の衣装ケースに入れて南向きの縁側で管理していた接ぎ木苗たちですが、本日から「戸外の生活」をさせることにしました。

3月25日 戸外に置いた接ぎ木苗たち

3月に入るころから、室内でも衣装ケースの蓋を開けっ放しにし、天気の良い日には縁側の戸を開けて外の空気に慣れさせていましたが、今日以降はずっと戸外に置いて管理します。

その接ぎ木苗ですが、

3月25日 接ぎ木苗(春芳)

矢印部分(接いだ部分)に近づきますと、

3月25日 接ぎ木苗のカルス

パラフィンで白くなっていて見にくいのですが、左側の茶色い部分は台木、右側の緑色の部分が穂木です。

その台木と穂木との間にクリーム色の部分がサンドされているように見えると思います。。。これがカルス(癒合組織)です。

毎度申し上げている通り、「カルスは台木の外側(皮の方)からできる」ということが、この画像でもお分かりいただけると思います。

接ぎ木をする時には、「台木の内側(芯に近い方)」と「穂木の薄く削いだ面」の形成層同士をピッタリと合わせる……とすべての栽培教科書に書いてありますが、本当に大切なのは「台木の外側(皮の方)」と「穂木の斜めに切った面」の形成層同士が合うことです。

剪定ばさみで穂木を斜めに切って、そのまま台木に接ぐ人が多いのですが、私はその剪定ばさみで斜めに切った面を、改めて接ぎ木ナイフを使ってスパッと鋭く、且つ滑らかになるように処置することを心掛けています。

 

そして、今日の特記事項は定期薬剤散布の開始です。

今年はまだアブラムシや葉を食害するヨトウムシの極小幼虫の姿を見ていませんが、「転ばぬ先の杖」で、今日から週イチの薬剤散布を10月末まで続けます。

3月25日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

フルピカ  フロアブル(殺菌剤)……15㏄

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……20g

アプローチBI(展着剤)……50㏄

水……50ℓ

 

今の時期、とにもかくにも薬害を出さないことが大切。

薬害の出やすい薬剤(ダイセンステンレス、トクチオンなど)を避け、濃度も低く(指定濃度の70~80%程度に)して散布します。

 

芽の整理

晴天の日曜日。

今日は大阪でも桜開花の発表がありました。

平均気温で2℃低い我が明石では、まだ3~4日は時間(積算気温?)が必要だと思います。

 

陽光を受けてツルばらの芽が伸びています。

3月19日 ツルばらの芽(荒城の月)

これだけ伸びると、そろそろ定期薬剤散布が必要になります。

10年前は初回の薬剤散布は4月の第1週でしたが、近年は1週間早まって3月の最終週。

カレンダーを見ると、今度の土・日(25・26日)が3月最終の土・日ですね。

来週末は天気と相談しながら、今年初の定期薬剤散布を実施することになりそうです。

(薬剤を準備しなければなりません。)

 

接ぎ木苗の葉も、大きく展開しています。

3月19日 接ぎ木苗―1

3月19日 接ぎ木苗―2

小さな蕾が見えた株は、最上段の5枚葉の上でピンチしています。

3月19日 八甲田の接ぎ木苗

例の「八甲田」も他の接ぎ木苗よりもステムは細いものの、確実に成長を始めています。

貧弱な穂木でしたが、何とか接ぎ木成功。

1年間大切に育て、次のシーズンに良い穂木を採取して改めて接ぎ木します。

 

さて、気温の上昇とともに、芽の良否も分かり易くなってきました。

まず、「この芽こそ」と見込んで2月に剪定したのに、動いていない芽があります。

3月19日 伸びない芽ー1

この場合は、下の勢い良く伸びている芽まで切り戻します。

3月19日 伸びない芽の処理後ー1

上の画像は地植え株(シーアブリス)ですが、2毎芽(にまいめ)剪定した鉢植え株にも、同様のものがあります。

3月19日 伸びない芽―2

3月19日 伸びない芽の処理後―2

このシュート枝は、1芽だけの枝になりました。

もちろん、何らの問題もありません。

5月以降、クラウン(株元)から必ず新しいシュートが出ます!

 

中には、ちょっと困った芽もあります。

3月19日 主芽が伸びない芽ー1

3月19日 主芽が伸びない芽ー2

中心の主芽がイジケて伸びず、主芽の左右の側芽が膨らんでいます。

コンテスト出品を考えないのであれば、勢いの良い側芽を1つだけ残して、主芽ともう一つの側芽は掻き取ってしまいます。

3月19日 主芽が伸びない芽の処理―1

一般的にお庭(鉢植え)で花を楽しむのであれば、これでOKです。

しかし、このように何らかのトラブルがあった芽にコンテストレベルの花は期待できません。

コンテストを考えるのであれば、

3月19日 主芽が伸びない芽の処理ー2

迷わず健全な芽まで切り下げます。

 

勢いの良い主芽は、左右に側芽も伸び始めています。

3月19日 健全な主芽

主芽をより太く勢いのあるステムにするために、脇芽を掻き取ります。

3月19日 脇芽を掻き取る

ただし、この「脇芽取り」の作業は、コンテスト出品を考えないのであれば、必須の作業ではないかもしれません。

コンテスト派の私も「ツルばらの脇芽取り」は全くしません(いや、懸崖作りでは「できません」)。

それでも咲いたツルばらを切り花で楽しんでいますので、家庭用の切り花にしたり、ガーデンや鉢植えで楽しむだけであれば、面倒くさい「脇芽摘み」なんぞ、する必要のない作業なのでしょう。

 

その他、節(ふし)で剪定した部分からはたくさんの芽が出ています。

3月19日 節で剪定した部分ー1

この場合は是非とも、勢いの良い1~2芽を残し、他は掻き取ってください。

3月19日 節から出た芽の整理後ー1

3月19日 節で剪定した部分―2

3月19日 節から出た芽の整理―2

 

同様に、「切り口」で剪定したものも、多くの芽が出ています。

3月19日 「切り口」で剪定した部分

3月19日 「切り口」から出た芽の整理

 

21日の春分の日までは晴天が続くという予報です。

その後は雨の予報……「菜種梅雨」になりそうです。

しかし、その雨で一層芽の伸びが促進されるでしょう。

 

春のばら展「大阪ばら祭2023」(5月12日~14日)について、大阪市に提出する書類や、スポンサー企業様への依頼状等、事務的な作業を急がなければと、少々焦り始めています。

順調に芽が伸びています

京都では昨日(17日)に桜の開花が発表されました。

京都の標準木は二条城(中京区)にあり、私の職場(東山区祇園)とは少し離れていますが、退勤時に木屋町の桜を見ると、今にも開花しそうな膨らみ具合でした。

ひょっとしたら今日は開花しているかもしれません。

……それにしても、四条通はものすごい数の観光客。。。裏道を通って退社しています。

 

ばらの芽も一気に伸びています。

3月18日 ツルばらの芽

1週間前は……

3月11日 ツルばらの芽

鉢植えも順調に芽吹いています。

3月18日 鉢植えの芽

 

また、春花剪定の折、非常識にも8年前の古枝で剪定(矢印部分)した武州ですが、

3月18日 武州―1

先週3月12日の記事で、芽が出たとご報告しました。

3月12日 武州

この画像ではこの上なくわかりにくかったと思いますが、今日は

3月18日 武州―2

これなら芽が出ていることがお分かりいただけると思います。

ただし、この芽は一人前のステムに成長するかどうか、まだ定かではありません。

たとえ鉛筆よりも太いステムになって伸びたとしても、春花を咲かせるとステムの勢いがなくなってしまします。

そこで、この芽は8月末~9月初旬の秋花剪定までは花を咲かせずにピンチを繰り返し、出来るだけ太いステムに育てることに全力を尽くします。

 

また同様に、地植えを鉢上げする際に非常識な「げんこつ剪定」をした手児奈も、

3月18日 げんこつ剪定した手児奈

今日は4芽が確認できました。

あと1週間様子を見て(あわてない、あわてない!)2芽に絞り、これまた秋花剪定までは花を咲かせず、太いステムになるように育てます。

 

2月19日の記事で「そろそろ芽の整理をしなければならない」と書いたこの冬の新人ビッグチーフですが、

2月19日 ビッグチーフ

3月に入った頃にクラウン(株元)から6つ出ていた芽を3つに絞りました。

3月18日 ビッグチーフ

残した3芽(赤矢印)は勢いの良いステム(シュートというにはやや細い)となって伸び、剪定箇所から伸び始めた芽(紫矢印)も普通の強さがありますが、クラウンから伸びたステムの勢いに圧倒されています。

 

そんな最中、こんなものがありました

3月18日 地植えレッド広島ー1

矢印の芽ですが、5㎜以上の太さがあり、早くもシュートが出たのかと思いました。

しかし近づいて見ると、

3月18日 地植えのレッド広島―2

葉が7枚葉です。またその形もレッド広島の葉とは思えません。

3月18日 レッド広島の葉

何よりも、シュートならほとんどは株元から出ますが、この芽は、

3月18日 地植えのレッド広島ー3

明らかに根の部分から出ています。

また黄色い円内を見ると、ステムにトゲがありません(ツルンとしたステムです)。

以上を考え合わせると、これはシュートではない、台木(トゲナシノイバラ)の芽[=台芽]に違いないと判断して、剪定ばさみの切り刃をナイフのように使って、台芽(と判断したシロモノ)をえぐり獲りました。

3月18日 台芽処理

黄色の円内がえぐり取った跡です。

 

今日は午前中から歯科医院~市場で買い物~魚捌き(=趣味)~膝痛治療の整体と走り回り、ほとんどバラさん達と触れ合っておりません。

明日は天気が回復するようです。

長い時間バラさん達の相手ができると思います。

防虫ネット張り 完了

4月並みの気温が続き、近所の木蓮が満開になっています。

我が家には木蓮がありませんが、白花の沈丁花が芳香を放っています。

(昨年、樹齢30数年の巨木になった樹が突如枯れましたが、数年前にお世継ぎとして挿し木をして、鉢で栽培していた株です。)

3月12日 白花沈丁花

 

今日も晴天に恵まれ、春の最大の仕事……ネット張りが完了しました。

3月12日 ネット張り完了―1

3月12日 ネット張り完了―2

3月12日 ネット張り完了―3

3月12日 ネット張り完了―4

3月12日 ネット張り完了―5

3月12日 ネット張り完了―6

年によって、張り方の出来不出来があります。

昨年は百点満点のきれいな張り方ができました。

ところが今年は……昨日のうちにセットしてあった天井部分のネットが、何と裏表が逆になっていました。

天井ネットを3分の2ほど固定(ビニタイでフレームに縛り付けています)したところでやっとそれに気づきました。

最初からやり直す時間がありませんでしたので、そのまま作業を進めました。

その結果、ネットが3mほど足りなくなって、急遽ホームセンターに出かける……などというドタバタがあって、夕方5時前にやっと作業完了。

今年の出来栄えは、45点くらい。。。近年にない不出来な防虫ネットになりました。

ただ、作業完了後に強風が吹き始めました。

風が吹き始める前に作業を終えられたことが、唯一の幸運でした。

これから5ケ月強、庭の半分はネットの中。

雨の日にネットをくぐり抜ける際、傘が引っかかったり雨水を大量に被ってしまったり……と不自由な生活になります。

まあそれも、コンテスト花をブイブイコガネムシ・カナブン)から守るためですから仕方ありません。

 

さて、懸崖作りのツルばらの芽が一気に伸びています。

3月12日 懸崖造りの「荒城の月」(上から)

3月12日 懸崖作りの「荒城の月」(下から)

毎年、我が家のHT種で最初に開花するのは鉢植えの マダム ヒデ です。

2020年4月30日 マダム ヒデ

今年も多分「ヒデさん」が真っ先に咲く勢いでステムが伸び始めています。

3月12日 マダム ヒデ

 

本日の特記事項は、2月11日の記事

春花剪定(地植え編) - 関西ばら会 (hateblo.jp)

この時、地植えの「武州」の10年目の古枝を8年前の「節(ふし)」(下の画像の矢印部分)で剪定しました。

2月11日 武州

その節から、

3月12日 武州の「櫛」

芽が出始めました!(画像ではわかりにくいかもしれませんが。)

講習会でも「春花剪定は、教科書通りの昨年の枝だろうが古枝だろうが、どこで切っても良い」と極端なことを申し上げていますが、御覧の通り8年前の枝からも発芽します。

来週は動いた芽を、もっとはっきりと御覧いただけると思います。

春の作業 いろいろ

今日は3月11日、あの地震からもう12年になるんですね。。。

時間の流れは早くても、さまざまな災害復興、とりわけ原発事故の廃炉作業が遅々として進まないことに苛立ちを覚えます。

 

さて、啓蟄(3月6日)が過ぎた途端に「春めく」どころか「春爛漫」になったようです。

この1週間でばらの芽が一気に伸びました。

3月11日 ツルばらの芽―1

3月11日 ツルばらの芽ー2

5月の花に向けて、様々な作業に追われています。

まずは鉢植えを品種の特性(樹高・花色・日照の多寡・春花or秋花の良否など)を考慮しつつ所定の位置に並べ替えました。

鉢の移動前―1

鉢の移動後―1

鉢の移動前―2

鉢の移動後―2

鉢の移動前―3

鉢の移動後―3

鉢の移動前―4

鉢の移動後―4

鉢の移動前―5

鉢の移動後―5

かつ、我が家の道路に面した所はやや下り坂になっていますので、鉢がわずかに斜めになっています。

潅水の際に鉢が水平の方が十分水が入りますので、鉢の下に板を噛ませます。

板を嚙ませた鉢たち

並び替えながら、芽の伸びが顕著なものは、芽の整理も併せて行います。

主芽と副芽

副芽(2つの矢印)を除去して、主芽(真ん中の芽)に養分を集中します。

副芽を除去

先週、

関西ばら会 (hateblo.jp) 

の記事の中で「げんこつ剪定」をした手児奈から芽が出たと書きましたが、今日はもっと分かり易くなっていました。

しかも、3芽が確認できます。

「げんこつ剪定」した手児奈の発芽

 

次は、接ぎ木苗。

蕾が見え始めたものがあります。

3月11日 接ぎ木苗―1

矢印部分は、

3月11日 接ぎ木苗―2

トゲ部分にピントが合っていて、蕾がボケてしまっているのは格好悪いのですが……

蕾の左に見える葉がどうやら3枚葉ですので、そのすぐ下(黄線)でピンチし、株の生育に全養分を集中します。

 

ちなみに例の1株だけ残った「八甲田」は、

3月11日 八甲田―1

近づいて見ますと、

3月11日 八甲田―2

分かりにくいかもしれませんが、矢印部分が白くなっています。

これはカルスです!カルスが形成され始めれば、接ぎ木成功です。

ただし、この八甲田は、

3月11日 八甲田―3

穂木の上部の枯れ込みが目立ちますので、健全な部分まで切り下げました。

3月11日 八甲田―4

今日、30数株の接ぎ木苗に肥料(マイローズ5g+ハイポネックス液剤500倍)を与えたのですが、

3月11日 接ぎ木苗の肥料

戸外に並べていたわずか10分間足らずのうちに、昼の12時ちょっと前の直射日光を浴びた苗木の葉が一斉に萎れてしまったのには焦りました。

縁側に置いた衣装ケースの中ではずっとカーテン越しの陽射しが当たっていましたが、彼・彼女たちにとって気温20℃の直射日光は初体験で、ショックが大きかったのだと思います。

再びカーテン越しの陽射しに戻すと、ほとんどの苗は元気を取り戻しましたが、品種によっては「葉焼け」状態になってしまったものもあります。

3月11日 接ぎ木株の葉焼け

画像の品種はパラダイスですが、織姫(コンフィダンスの枝変わり)も葉焼け状態です。

接ぎ木株もそろそろ外気に慣らす時期が来ていますが、コンフィダンス系統の葉焼けに弱い品種は注意が必要です。

 

そして、春先の最大の作業は防虫ネット張りです。

例年は朝から始めて丸一日で仕上げる作業ですが、明日の午前中はちょっとした用事がありますので、本日昼過ぎに作業を始めました。

3月11日 防虫ネット張りー1

3月11日 防虫ネット張り―2

今日のネット張り作業は画像の状態で中断しました。

続きは明日の仕事です。

昨年の記事を見ますと、

防虫ネット張り - 関西ばら会 (hateblo.jp)

ネット張り作業を3月12日に行っていますので、ピッタリと同じ日です。

10年ほど前までは、4月に入ってから行う作業でした。

それが3週間ほど早く作業をやるようになったのは、それだけ芽吹きが早くなったからに他なりません。

5月のばら展も、かつては5月20~25日ころの開催でしたが、現在は10日ほど早くなっています。

全て地球温暖化の影響です。。。ムズカシイ問題ですが、何とか改善しなければいけません。

 

枝の固定作業

うららかな春の一日、スギ花粉は飛散のピークを迎えているようです。

私はスギ・ヒノキの花粉症はありません。

ところが、前にも書いたことがありますが、大変珍しい「バラ科の花粉症」と診断されています。

風媒花のスギ・ヒノキとは違い、バラ科は虫媒花ですので通常は花粉症はありません。

しかし、イチゴ農家や生花店関係者の職業病として「バラ科花粉症」が存在するというのは耳鼻咽喉科では有名な話だそうです。

確実園の前野さんもバラ科の花粉症だとおっしゃっていましたが、職業病ですね。

私はバラそのものよりも、ウメが苦手。

近所で梅が咲き始める1月下旬ころから、突然の鼻水・くしゃみに悩まされます。

どうやらあの香りがダメなのかも。。。(好きな香りですが……)

今のところ、桜や桃、梨、リンゴ、イチゴ等はアレルギーの兆候はありません。

ばらは、屋外ではそれほど問題がありませんが、ばら展などの閉鎖された空間では、時に鼻水ズルズルになることがあります。

 

さて、今日は穏やかな春の日差しの中で、鼻水を流し、くしゃみをしながら庭作業をしました。

メインの作業は、地植え株の枝の固定です。

作業前はこんな感じ でした。

3月5日 作業前(シーアブリス)

高性の樹形のため80㎝以上で剪定した株(シーアブリス、ブルーシャトー、マダムヴィオレなど)は、ステムが伸び始めるとちょっとした風でも枝が揺れます。

その時に他のステムと擦れ合って葉が傷つくと、コンテストに出品できなくなります。

私はそれを防ぐために、枝が揺れないようすべての枝を農竹で固定しています。

3月5日 作業完了(シーアブリス)ー1

3月5日 作業終了(シーアブリス)ー2

この時注意するのは、農竹の高さ。

農竹が高すぎると、伸びていくステムがその農竹と接触する事故が起こりますので、農竹の先端は剪定した位置よりも低くして、ステムの伸びに影響しない高さにする必要があります。

また、この作業はステムが伸び始めてから行うと、農竹に固定する際に枝の角度が変わってステムが曲がってしまいます。

必ず芽が伸びないうちに行わなければなりません。

こうしてすべての枝を農竹で固定しておくと、もう1つの利点があります。

それは7月以降台風が接近した時に、株の固定ができていますので台風対策のために慌てて縄などで株をグルグル巻きにする……などといった作業が不要になります。

その台風対策も兼ねた「株の固定」という意味では、

3月5日 株の固定

高さ40㎝程度で剪定してある多くの株の太い枝(1~3本)も農竹に縛り付けておきます。

以上の作業は棕櫚縄で農竹と枝を結びますので、皮手袋をはめたままではできません。

素手の作業になります。

結果、12月のツルばらの誘引の時と同じく、トゲに刺されて手はボロボロです。

コロナ対策で随所に設置されている手指の消毒液がモーレツに沁みます。。。

 

で、そんな作業をしていると、

3月5日 ???違和感

あれっ?と思う株もありました。

この画像のどこが違和感かと申しますと、節(ふし)の部分(下向きの辺り)に注目してください。

裏から見ると、

3月5日 違和感の正体

カイガラムシが屯(たむろ)していました。

即刻、マシン油乳剤を塗布して退治します。

3月5日 カイガラムシ退治

マシン油乳剤の濃厚塗布(20~30倍)ができるのは、そろそろタイムリミットです。

芽が伸び始めてからは薬害が出ますので、使えません。

(ただし私はカイガラムシを発見した時には、夏期でも薬液が葉に付かないように細心の注意を払って古枝に40~50倍で塗布することがあります。)

 

さらに、接ぎ木苗に薄い液肥を灌水代わりに与えました。

3月5日 接ぎ木苗に液肥

その際、枯死していることを確認した「八甲田」2株を処分しました。

3月5日 接ぎ木を失敗した株ー1

2株とも台木からは白根が元気に伸びていました。

台木がこれだけ元気であれば、台木の「首」部分を切り下げて、改めて健全な穂木を接ぎなおすことが可能だと思います(それもタイムリミット ギリギリですが)。

ただし我が家は3週間前に全株を剪定し、すでに芽が動き始めていますので、穂木にできる枝がありません。

画像の2株は台木も含めて廃棄処分にしました。

捨てる前に、

3月5日 接ぎ木を失敗した株―2

接ぎ木テープを取り外してみました。

3月5日 接ぎ木を失敗した株―3

接ぎ口はピッタリと嵌(はま)っていて、形成層もきっちりと合っているようでした。

3月5日 接ぎ木を失敗した株―4

切り口・削り面ともシャープです。

やはり穂木にパワーがなかったために活着しなかったようです。

 

来週はいよいよ防虫ネットを張ろうかと思っています。

鉢植えも所定の位置に並べ替えなければなりません。

気温の上昇とともに、春の作業が本格化します。

明石の春

本日、明石海峡に春を告げるイカナゴ漁が解禁になりました。

早速 魚の棚(地元では「うおんたな」と呼びます)商店街の馴染みの魚屋さんに出かけて入手したのですが、キロ当たり明石鯛の5倍以上の値段……

多少ためらった末、毎年、自家製のくぎ煮を焚いてお送りしている方々の顔を思い浮かべて2キロだけ購入して帰宅。。。案の定、高価な買い物を家内にひどく叱られました。

3月4日 自家製イカナゴくぎ煮

2000年ころはキロ当たり300~400円程度でした。

メバル釣りの時には生餌として重宝していました。

2010年ころだったでしょうか、キロ当たり1000円という値段が付いていたのを見て「イカナゴが1000円なんて、アホくさぁ!!」と怒って買わずに帰ったこともありましたが、それは遠い昔の話。

2017年以降、前年までの10分の1以下の極端な不漁となり、「あのイカナゴ」が超超高級魚になってしまいました。

 

それはさて置き、ポカポカ陽気のおかげでこの1週間も新芽の動きが顕著です。

3月4日 ツルばらの芽ー1

1週間前と比較しますと、先週は

2月25日 ツルばらの芽―2

それが今日は、

3月4日 ツルばらの芽―3

懸崖作りの先週は、

2月25日 懸崖作りの芽

今日は、

3月4日 懸崖作りの芽

前回2月26日の記事では、前週との比較写真がイマイチでしたが、今週は明らかに違っていると思います。

 

鉢植えの芽も順調に伸びています。

2月6日の記事

春花剪定(鉢植え編) - 関西ばら会 (hateblo.jp)

その記事で剪定のモデルにしたフルトンマッケイの画像「鉢植えの剪定―8」は、2週間前には

2月19日 フルトンマッケイ

それが今日は、

3月4日 フルトンマッケイ

一気に芽が膨らんでいます。

 

また同様に、2月6日の記事のレッド広島の画像「鉢植えの剪定―3」は、2週間前には

2月19日 レッド広島

今日はこうなっています。

3月4日 レッド広島

 

2年経過した枝をクラウン(株元)で剪定したものは、その切り口から複数の芽が伸び始めています。

目についたものは「芽の整理」を行います。

3月4日 ホット神崎の芽(処理前)

全ての芽を伸ばすと養分が分散して「共倒れ」になってしまいます。

そこで、力強い1~2芽だけ伸ばします。

3月4日 ホット神崎の芽(処理後)

同様に都大路も。

3月4日 都大路の芽(処理前)

3月4日 都大路の芽(処理後)

この芽の整理は慌てて行う必要はありません。

じっくりと芽の勢いを見極めて、芽の強弱がはっきりとわかるようになってからボチボチと行う……「老人仕事が良い」と、私の師匠・寺西致知先生がしばしばおっしゃっていました。

なお、芽を欠き取る時には、先端が「へ」の字型に曲がったピンセットを使うのが良かろうと思います。

「白魚のような指先」の場合はいざ知らず、私のような「イワシ並みの武骨な指」で欠こうとすると、残すべき大切な芽を傷つける恐れがあります。

 

さて、鉢植え株に関する今日の特記事項は、昨年12月に地植えから鉢上げし、1月22日に「げんこつ剪定」をした手児奈です。

1月22日 げんこつ剪定前の手児奈

3月4日

分かりにくいかもしれませんが、赤の矢印の所に芽が見え始めました。

これは3年目の枝を株元から切り落とした部分ですが、右下には2年目の枝を切り落とした切り口があります(紫の円内)。

げんこつ剪定をした場合、新しい枝の切り口の方が発芽率が高いので、やがて紫の円内からも発芽するはずです。

まずはこの手児奈のげんこつ剪定は成功です。

 

南向きの縁側に置いてある接ぎ木苗は、カーテンを閉めて高温になりすぎるのを防いでいます。

3月4日 接ぎ木苗―1

3月4日 接ぎ木苗―2

3月4日 接ぎ木苗―3

成長にばらつきはありますが、概ね順調です。

この中の何株かを、先週と比べてみると、

2月25日 南の関

3月4日 南の関

先週は4段目の葉まで展開していましたが、今日は5段目・6段目の葉も展開し始めています。

この「南の関」という品種は、熊本・南関町にお住いの往年の名手K先生に頂戴した穂木を接ぎました。

フロージン82の枝変わりだそうですが、どんな花が咲くのか楽しみです。

2月25日 あけぼの

3月4日 あけぼの

この「あけぼの」もK先生から頂戴した穂木です。

花首が曲がらない「あけぼの」として、同じく熊本のF名人の所へも嫁いだ血筋だそうです。

はてさて「あけぼの迷人」を自覚して随分前に栽培を give up した私メですが、コンテストレベルの花を咲かせることができるかどうか???

(3~4年経ってもコンテスト会場で私の名前の「あけぼの」が無ければ、「やっぱりダメだったのだ」と笑ってやってください。)

2月25日 春芳

3月4日 春芳

今年の接ぎ木苗の中で、最も成長の良いのがこの「春芳」です。

もうすぐ小さな蕾も確認できそうです。

 

残念なのは、例の「八甲田」2株。

3月4日 八甲田―1

3月4日 八甲田―2

それぞれ、接いだ穂木が茶色くなっています。

明日、2株とも処分します。

しかし1株だけは、先週の姿。

2月25日 八甲田

それが今日は、

3月4日 八甲田―3

3枚目の葉が伸び始めています。

その3枚目の葉の生え際は、

3月4日 八甲田―4

さらに小さな葉が見え始めています。

この株だけは何とかなるのではないか……と期待しています。

 

明日も好天に恵まれそうです。

1日中、庭仕事ができます。。。ブログのネタもありそうです。

剪定後2週間

陽射しがあれば春を感じます。

ただしお天道様が雲に隠れるとまだ冬の寒さ。

今年の春は「三寒四温」という言葉がピッタリの気候です。

(本来の「三寒四温」は中国大陸における冬の気候を表した四字熟語です。シベリアから寒気が3日間南下して寒く、その後の4日間は寒気が弛むという気温を繰り返すという真冬の気候で、日本のように春の気温変化を表した言葉ではありません・・・などと知識をひけらかすと嫌われますね。。。反省)

 

それにしても今年の京都はよく雪が積もります。

先週の火曜日も、

2月21日朝 四条大橋

2月21日朝 えびす神社にて

私の出勤日だけでも、これで3回目の積雪です。

 

さて、12月末に剪定・誘引したツルばらの芽の動きが顕著です。

2月26日 ツルばらの懸崖作り(荒城の月)

先端の芽はすでに2㎝以上伸びています。

先週と比較してみても、

2月18日 ツルばらの芽(ザ・マッカートニーローズの枝変わり)

2月26日 ツルばらの芽(ザ・マッカートニーローズの枝変わり)

あれっ?もっと顕著にわかると思いましたが、写真にするとあまり変わっていませんか?

では、こっちはどうでしょうか?

2月18日 ツルばらの芽(ドンファン

2月26日 ツルばらの芽(ドンファン

やっぱり分かりにくかったですね。失礼しました。

 

HT種とFL種は春花剪定を2月11・12日に実施してから2週間が経過しました。

2月26日 鉢植えの芽―1

「二毎芽(にまいめ)剪定」をした時には全く動いていなかった芽が膨らんでいます。

2月26日 鉢植えの芽―2

中にはクラウン(株元)からも芽吹いている株もあります。

地植え株も、

2月26日 地植え株(シーアブリス)

この品種(シーアブリス)は低く仕立てるとイジけて良花が咲きませんので、自然と背が高くなってしまいます。

(したがって鉢植えには向きません。何株か鉢植えに挑戦しましたが、良い花は咲きませんでした。地植え専用の品種です。)

しかも、

2月26日 シーアブリスの芽―1

赤い矢印2芽は膨らんでいますが、下の紫の矢印の芽は、

2月26日 シーアブリスの芽(なんちゃって芽)

御覧の通り「なんちゃって芽」です。

品種によって「なんちゃって芽」の多いものがありますので注意が必要です。

(このシーアブリスを初めとしてブルーシャトー、マダムヴィオレなど)

また、

2月26日 地植え株(武州など)

矢印の部分は、10年経過した超古枝を「節(ふし)」で剪定した武州です。

春花剪定(地植え編) - 関西ばら会 (hateblo.jp)

その枝は、

2月26日 超古枝の剪定

まだまだ芽が出ていません。

あと1ヶ月は様子を見ます。

同様に、

2月26日 手児奈のげんこつ剪定その後

地植えを鉢上げした手児奈をげんこつ剪定しました。

寒さの底 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

しかし、御覧の通りまだ芽が動きません。

これまたあと1ヶ月は様子を見ます。

 

今週は暖かくなる予報です。

どこまで芽が伸びるか楽しみです。

接ぎ木苗の様子~失敗もお見せします~

天気は良かったものの、風の冷たい一日でした。

 

一昨日、天皇誕生日の祝日に防虫ネットのフレームを補修しました。

防虫ネットフレームの補修―1

防虫ネットフレームの補修―2

前回補修してから3年が経過し、棕櫚縄が弛んだり切れそうになったりしていましたが、新しい棕櫚縄でガッチリと縛り直しました。

我が家は丘の中腹にありますので景色と陽当たりは良いのですが、風当たりが良すぎる場所です。

防虫ネットを張ってある期間(4月~8月)は、フレームにかなりの力が掛かりますので、2~3年ごとに補修(補強)が必要です。

 

さて、1月4日に接ぎ木した苗たち、概ね順調です。

2月25日 接ぎ木苗―1(春芳)

これは教科書通りに、1芽だけの穂木を接いだ株です。

 

2月25日 接ぎ木苗―2(アドミラル ロドニー)

これは我流。「節(ふし)」を穂木にしました。

 

1芽だけの穂木と「節」の部分を穂木にしたものと、現在の成長の差を御覧ください。

2月25日 接ぎ木苗―3(あけぼの)

2月25日 接ぎ木苗―4(あけぼの)

1芽の苗はステムが伸び始め、もう2週間もすると先端に蕾も確認できると思います。

一方、「節」で接いだものは良く伸びたステムでも葉が2枚展開した状態です。

その「節」の部分は、

2月25日 接ぎ木苗―5(あけぼの)

5芽ほど動いています。

1芽の苗と違って養分が分散してしまい、1本1本のステム(または出開き)は貧弱です。

しかし来年以降、この「節」がクラウン(株元)になると、シュートの種(たね)がたくさんありますので、良い株になる……という素人考えで、私は敢えて節の部分を穂木にしています。

 

同じように、1芽の穂木と「節」の穂木の例です。

2月25日 接ぎ木苗―6(南の関)

2月25日 接ぎ木苗―7(南の関)

節を穂木に使った苗は、4月には蕾の乗らない「ブラインド」になることが普通ですので商品にならず、業者さんは採用しない接ぎ方だと思います。

節を穂木にするのはあくまでも我流です。私も人さまから依頼された苗は1芽の穂木で接いでいます。

 

さて、例の「八甲田」ですが、やはり極細(直径3㎜ほど)の穂木にはパワーがなかったようで、残念ながら枯れ始めました。

2月25日 接ぎ木苗ー8(八甲田)

2月25日 接ぎ木苗―9(八甲田)

穂木が茶色くなっています。

もう1株も……

2月25日 接ぎ木苗―10(八甲田)

2月25日 接ぎ木苗―11(八甲田)

同様に穂木が茶色く変色し始めています。

この2株は接ぎ木失敗です。

ただ、1株だけ

2月25日 接ぎ木苗―12(八甲田)

節を穂木にして、一番遅く芽が動き始めた株です。

穂木の上の方から枯れ込み始めていましたが、その部分は早くにカットしてあります。

芽に近づいて見ると、

2月25日 接ぎ木苗―13(八甲田)

新たに葉が出てきそうな様子ですので、これは何とかなるかな?と、ちょっぴり期待しています。

「八甲田が3株全部活着して『天狗になりそう!』」と以前宣言しましたが、やはり素人は素人、カモメはカモメでした。

鼻が折れました。。。