本日午前中に大阪管区気象台から近畿地方の梅雨明けが発表されました。
で、早速今日は海風の入る明石でも最高気温32.4℃の真夏日になりました。
朝から夏の青空が広がり、クマゼミの「騒音」が不快感を増します。
我が家のばらの樹液を数年間吸い続けたのでしょう、今朝「パスカリ」の葉に抜け殻がありました。
ヒグラシやツクツクホウシの抜け殻ならば「空蝉」というイメージがピッタリと嵌(はま)るのですが、喧(やかま)しいクマゼミは、そのデカイ抜け殻にも風情がありません。
12月に元肥を施すために地植え株の根元を20~30㎝の深さに掘り返すと、稀に白い幼虫を見つけることがあります。
その時にはそっと土に埋め戻していますが、根から樹液を吸う「害虫」だと言う人もいます。
私は蝉の幼虫による樹勢の衰えといった「実害」を感じたことがありませんので今のところ放置していますが、皆様は如何でしょうか?
今年の梅雨の間には、約40年間のばら栽培に於いて初めて大々的に「べと病」を出しました。
例年通りの薬剤散布をしている中での大発生でしたので、地球規模の気象変化が原因の1つだろうという言い訳をしています。
そして昨日から、もう1つこの30年来見なかったものを見ています。
黄色円内は鉢植えの「フリュイテ」ですが、葉の色が周りの株と違うことが一目瞭然です。
葉裏を確認すると、
マクロレンズに換えて近づくと、
黄色の円内は卵のようです。
さらにダニ本体は、
ピントが甘いのですが、ナミハダニのようです。
実は昨日の段階で「フリュイテ」の「飛白(かすり)の葉」に気づいていましたので、定期薬剤散布の殺虫剤に殺ダニ効果のあるコテツフロアブルを使った次第です。
今のところ、ハダニが発生しているのはこの「フリュイテ」1株だけです。
品種によってハダニの発生しやすいものがありますが、ひょっとすると「フリュイテ」はダニに弱いのかもしれません(一般にミニばらにはダニがよく発生すると言われています)。
30数年間バイオアクトを使用して「我が家にハダニはいない」と豪語していましたが、この「フリュイテ」を見て愕然としています。
今回の「ハダニの発生」も地球規模の気象変化の結果ではないか?と責任転嫁したいのですが、私の薬剤散布の仕方が悪かった可能性も大いにあります。
他の品種に広がらないように注意しながら、しばらく様子を見守ります。
すでに19日(金)から夏の土用に入っています。
この時期にもまだシュートが発生し「土用シュート」と呼びます。
土用の間に出るシュートならば、1~2回ピンチするとちょうど秋花剪定の時期に2~3段目を中ほどで剪ることができますので、10月には立派な(コンテストに出品できる)花を見ることができます。
基本通りにキッチリと処理をします。
そろそろ3番花が咲き始め、朝の採花量が少し増えてきました。
真夏の花は発色が素晴らしく私は好きですが、花が小さく花弁数も少ない貧弱な花ばかりです。
3番花は咲かせずに蕾のうちにピンチして樹を休ませる……世間のばら作りの教科書にはそう書いてあります。
真夏に花を咲かせるか否かは、皆様がそれぞれの「流派」を打ち立ててください。
私は3番花も4番花も咲かせます。