小春日和の一日でした。
注文してあった秋苗が5日前、14日の月曜日に広島バラ園から届きました。
(ぜいたくを言えば、土・日に届くように発送していただくと、到着して即、作業ができてありがたかったのですが……)
根には水苔が巻かれ、ビニール袋の保湿もしっかりしていましたので、畑に仮植えをせず、5日間、段ボール箱に入れたまま涼しい場所に置いてありました。
昨年の11月、某ネットショップに注文して、届いた秋苗に激怒いたしましたが、
名残の花がポロポロと - 関西ばら会 (hateblo.jp)
今年の注文先は広島バラ園ですので、もちろん最近掘り上げたばかりの苗で、芽が全く動いていない良苗が送られてきました。
このようにちゃんとした苗(私が長年お世話になっているばら苗業者さんから届く秋苗は、これが普通ですが)を見るにつけても、昨年のような苗を送り付けた某ショップの不誠実さに、改めて腹が立ちました。
それはともかく、今日、その届いていた苗を鉢植えにしました。
用土は例によって例のごとくです。
「園芸の土(20ℓ)」「腐葉土(14ℓ)」「赤玉土・中粒(14ℓ)」を1袋ずつ使用し、よ~~くかき混ぜます。
秋苗を袋から取り出しました。
ここでとりあえず行う作業は、切り接ぎ苗の場合、接ぎ口に接ぎ木テープが残っていることがありますので、まずそれを取り除きます。(芽接ぎ苗にはテープが残っていません。)
すでにテープのあった場所はひょうたん状にくびれていました。
次に鉛筆より細い枝は、すべて根元から切り捨てます。
矢印部分で切除します。
この苗は1本立ちの株になってしまいましたが、残した枝が太い上に硬く充実していますので、全く問題はありません。
来年2月に「2毎芽(にまいめ)剪定」または「3芽(みめ)麗しく剪定」をすれば、5月頃には必ず複数のシュートが出ます。
次に、8号鉢に植えますので、根をコンパクトにしてしまいます。
なお、地植えにする場合は長い根はそのままでもかまいません(切ってもエエです、お好きなように)。
そして、次が鉢植えの一番のポイント!
鉢に半分ほど用土を入れた段階で、非常識な量のマグアンプK(8号鉢で120~150g、10号鉢で250~300g)をぶち込んで、よ~くかき混ぜます。
ウクライナ戦争の影響で肥料が高騰し、マグアンプKも40%以上の値上がりで財布に優しくはありませんが、鉢植えでコンテスト花を咲かせるためには必須の肥料だと思っています。
講習会でもよく申し上げますが、マグアンプKは根酸で分解される肥料です。
すなわち、用土に混入して初めて効果を発揮します。
栽培途中で鉢土の上から施しても、全く効きません。
十分にかき混ぜた後、苗を用土の上に置いて、用土を山盛りになるまで入れます。
次が2つ目のポイント!
「用土をふんわりと入れる」と書いてある栽培書もありますが、ウソです!
用土はギュウギュウに、ガチガチに、固く固~く入れます。
山盛りになった用土を、移植ごて(シャベル)で鉢の縁に沿ってガシガシと突くようにして詰め込みます。
更に地面に打ち付けて、用土を固めます。
先ほどの山盛りの用土が、この程度(4~5㎝)のウォーター スペースができるくらいに固めたらOKです。
最後に札を付けて、大きなバケツ等に入れて、鉢底から十分に水を吸わせれば完了です。
細枝は切除しましたが、太い枝は現段階では決して剪定しないでください。
できるだけ長いままにしておかないと、現在まだ11月、暖かさで必ず芽が動きます。
来年2月の春花剪定の時には動いていない芽で切ることが必要です。
下の方の芽4~5芽は動かしたくない、否、動かしてはいけませんので、上部から枯れ込みが始まっている場合(大概は髄がフカフカしていて充実していない、最近出たシュート枝です)以外は、枝は長く残したままにして、冬の間に上の方の芽だけが動く……という状態にすることが必要です。
大切な芽を動かさずに2月を迎えるためには、25~30㎝の長さが必要だと思います。
今日は久々に技術的なことだけを記しました。
明日はどうやら雨になりそうです。
せっかくの休日、ばらの作業(草むしり・枯れた株の植え替えなど)をしたいのですが、思い通りになりません。
明日のブログは、今日撮った別の写真をご覧いただくことになりそうです。