関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

雨に降り籠められて作業できず

天気予報では昼頃には雨が上がるはずでしたが、午後遅くまで降り続けました。

その結果、予定していた防虫ネットのフレームの補修ができませんでした。

(おかげで、暖かい部屋でのんびりと落語を聞くことができました。)

 

午後4時頃にようやく雨が上がりましたので、まずは鉢植えに水遣り。

雨の直後で辺りがしっとりと濡れているのに水遣りをしていましたので、道行く人には怪訝(けげん)に見えたようですが、2月4日に灌水してからすでに2週間経過しています。

「やさしいばらの育て方」のテキストに、2月中は「鉢植えには剪定後に1回、十分に灌水します。(土の乾き具合により、月内にもう1度、灌水する必要が生じるかもしれません。)」と書きましたが、剪定後の灌水をしていませんので、今日水遣りをした次第です。

水遣りをしながら芽の動き具合を観察しました。

2月19日 鉢植えの芽―1

早いもの(品種はFL種の「ブライダルピンク」)は1㎝以上伸びていました。

2月12日に剪定のサンプルにした「レッド広島」は、

2月19日 鉢植えの芽―2

剪定時にはのように、ほとんど芽が見えていません。

2月12日 剪定直後

節(ふし)で剪定したものは複数の芽が伸び始めています。

2月19日 鉢植え(パパメイアン)の芽―3

2月19日 鉢植え(都大路)の芽―4

2月19日 鉢植え(魅惑)の芽ー5

2月19日 鉢植え(コンフィダンス)の芽ー6

また、クラウン(株元)に大きな芽が出ているものもあります。

2月19日 鉢植え(ユートピア)の芽ー7

さらに、昨年11月にばら苗業者さんから届いた大苗は、

2月19日 鉢植え(ビックチーフ)の芽ー8

そろそろクラウンから伸びている芽の整理をして2芽にしなければなりません。

全部を伸ばすと「共倒れ」で細い枝ばかりの「藪(やぶ)」になってしまいます。

 

地植え株も「節」から複数の芽が伸びます。

2月19日 地植え株の「節」

この画像のように枝の途中の節から出ている芽は、良花をあまり期待できません。

しかし念のため一番勢いの良い1芽だけを残して他は掻き取りますが、その勢いを見極めるのは3月中旬まで待ちます。

2月19日 地植え(ゴールデンハート)の芽

2年目の枝ですので1芽(紫の矢印)で剪定しました。

しかし節の部分と枝の根元(赤の矢印)の芽も動いています。

下向きの芽(右の赤矢印)は論外ですが、節の芽はやはり3月中旬まで様子を見ます。

(その結果、掻き取る可能性が大です。)

今の時期は何事も急がないのが肝心です。

 

1月4日に接ぎ木した新苗たちは、とりあえず順調です。

2月19日 接ぎ木苗―1

2月19日 接ぎ木苗―2

ただ、明らかに生育の悪い……つまり接ぎ木が不完全だった株も2~3株あります。

そのうち1株は例の「八甲田」ですが、もうしばらく様子を見ます。

夕暮れ前に灌水代わりに薄い液肥を与えました。

2月19日 接ぎ木苗―3

2月19日 接ぎ木苗の液肥

写真は17時過ぎに撮りましたが、まだ日が沈んでいません。

今日は二十四節気の「雨水」、日脚が随分延びました。

 

さて、今週は天皇誕生日の祝日がありますが、フレームの補修ができるかどうか。

とりあえずカレンダー通りに京都通いが続きます。

芽が伸び始める前に

終日どんよりとした空、時々雨もパラつきましたが、暖かい一日でした。

先週剪定した株たちの芽はまだ動いていません。

しかし年末に誘引したツルばらは、随分芽が伸びています。

1月15日 つるマッカートニーローズ

2月18日 つるマッカートニーローズ

1月15日 ドンファン

2月18日 ドンファン

また、樹齢35年以上になる「都大路」の古株の根元をよく見ると、

2月18日 古株の根元

小さなシュート芽が見られますが、これはあまり期待できません。

この先、出開きか細い爪楊枝の太さのブラインド枝になるのが関の山です。

しかし稀に鉛筆の太さの枝になることがありますので、4月上旬まで様子を見ます。

「使いものにならない」と判断した段階で根元から切り捨てます。

 

今日のメインの作業は、地植え株の足元に生えてきた雑草の除去でした。

あと2週間ほどして芽が伸び始めると、株間に入り込んで行う作業は芽を欠いてしまう原因になります。

株の地際に気になる雑草が生えているならば、今のうちに取り除くことをお勧めします。

2月18日朝 除草前―1

2月18日 除草後―2

2月18日朝 除草前―2

2月18日 除草後―2

2月18日朝 除草前―3

2月18日 除草後―3

先週の剪定時に気になっていたカイガラムシの残党たちですが、

2月18日 カイガラムシの残党たち―1

これらはマシン油乳剤20倍液を刷毛(はけ)で塗布して、虫体を油で包み込み窒息死させます。

2月18日 マシン油乳剤(20倍液)

マシン油乳剤を20~30倍で使う濃厚散布は、芽が動いてない時期にのみ可能です。

すなわち2月末頃までに行うべき作業です。

私はカイガラムシ駆除のために、マシン油乳剤を3月~11月でも、極力葉に液が付かないように細心の注意をしながら40~50倍で塗布することもありますが、新葉が無く芽も伸びていない年末~2月の間に使うのが基本です。

2月18日 カイガラムシの残党たち―2

2月18日 マシン油乳剤塗布後

 

2月末までに行うべき作業として、残っているのは防虫ネット用のフレーム補修です。

この作業もばらの茂みの中に脚立を立てますので、なるべく早く終わらせたいと思っています。

明日は午前中は雨の予報です。

はてさて、フレーム補修ができますかどうか。。。

春花剪定(鉢植え編)

今日は昨日にも増してポカポカ陽気で、外仕事をすると汗ばみました。

レースのカーテンで遮光していなかった南向きの縁側では、接ぎ木苗を管理している衣装ケースの温度が、

接ぎ木苗の衣装ケース

とんでもない高温になっていてビックリ!

慌ててレースのカーテンを閉めました。

 

さて今日は鉢植え株の剪定を行いました。

剪定前の朝の様子です。

2月12日 剪定前―1

2月12日 剪定前―2

2月12日 剪定前―3

2月12日 剪定前―4

 

次に、剪定のサンプルをご覧ください。

剪定前(レッド広島)

いつもお話しする通り、我が家の鉢植え株は基本的に前年に伸びたシュート枝だけの株です。

8号鉢では1~3本、10号鉢では3~5本のシュート枝が伸びています。

写真のレッド広島は10号鉢で、4本のシュート枝から成る株です。

矢印を付けた枝に近づきます。

鉢植えの剪定―1

年末の土替えの時に仮剪定をして、40~50㎝の長さになっています。

これを教科書通りに剪定をするならば、こんな感じでしょうか?

鉢植えの剪定―2

それぞれのシュート枝を、25㎝前後の長さで「外に向いた芽(外芽)」の所で剪定する……これが常識的な剪定方法です。

こんな剪定をすれば5月には1枝に3輪程度の花が咲きますので、この株では10輪以上の花が見られるはずです。

しかしこれまたしばしば申し上げる通り、私は「100輪のきれいな花より1輪のコンテストで勝てる花が欲しい」という栽培をしています。

そのために、例の「二毎芽(にまいめ)剪定」という非常識な剪り方をします。

鉢植えの剪定―3

各枝に2芽しか残っていません。高さは10㎝以下になります。

この剪定位置の芽は、昨日「理想的な芽」としてご紹介したような「ふっくらと膨らんだ芽」ではありません。

かすかに芽があることが確認できる程度です(が、それでOKです)。

なお、画像の一番右のように横たわっている枝は、外向きの芽ではなく上を向いた「内芽」で剪ります。

教科書に則って外芽で剪ると、そこから伸びるステムは異様に湾曲し、開花直前に枝直しの作業をしなければ切り花としても使えなくなります。

先ほど「我が家の鉢植え株は基本的に前年に伸びたシュート枝だけの株」と書きましたが、各枝に2芽しか残っていませんので、5月以降、否が応でも株元(クラウン)から新しいシュートが出るのです。

以上の通り、コンテスト用品種は「二毎芽剪定」が基本です。

 

一方、コンテストに出さない自宅及びご近所の切り花用の株は、

2月12日 鉢植えの剪定―4

これも10号鉢のフルトンマッケイですが、コンテスト品種ではありません。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、2年経過した枝が2本、シュート枝が3本あります。

まずシュート枝は、

2月12日 鉢植えの剪定―5

芽が①~④のように並んでいますが、コンテスト用と違って切り花用ですので「たくさんきれいな花が欲しい」という剪定をします。

とは言っても、教科書のように25㎝では剪りません。

切り花用品種は「三芽(みめ)麗しく剪定」を基本としています。

2月12日 鉢植えの剪定―6

この高さを基準にして他の枝も剪ります。

しかし2年を経過した枝はどうしても背が高くなります。

2月12日 鉢植えの剪定―7

できるだけ低く剪りたいので、1芽か2芽(黄色線)で剪定しました。

2月12日 鉢植えの剪定―8

2月12日 鉢植えの剪定―9

それでも2年経過した枝(一番左)だけが目立って高くなりました。

ただし他の枝を「三芽麗しく剪定」していますので、やはり5月には新しいシュートが出るはずです。

太いシュートが出た段階で、この背の高い枝は株元から切り捨て「お役御免」になります。

 

「二毎芽剪定」にせよ「三芽麗しく剪定」にせよ、注意しなければならない「フェイント攻撃」が時々あります。

2月12日 鉢植えの剪定―10

8号鉢の千羽鶴です。

左の太いシュートですが、(1)(3)は裏側に芽があり見えません。

②の芽に注意が必要です。

2月12日 鉢植えの剪定―11

お分かりでしょうか?

赤くなっていて、いかにも芽がありそうですが……スマホでご覧の方は思いっきり拡大してみてください。

実は芽のない「なんちゃって芽」であり、私はこれを「フェイント攻撃」と呼んでいます。

もちろんこの「なんちゃって芽」で剪ってもステムになりません。

こんな芽に注意しながら「二毎芽剪定」をします。

2月12日 鉢植えの剪定―12

 

さらに、昨年11月にばら苗業者さんから届き、上の方の葉が展開している株の剪定例です。

2月12日 鉢植えの剪定―13

これも基本的には「二毎芽剪定」または「三芽麗しく剪定」をしますので、上部の展開している葉はすべて切り捨てます。

黄色の円内は、

2月12日 鉢植えの剪定―14

こんな状態ですので、黄色線で剪ります。

最終的に、こんな株になりました。

2月12日 鉢植えの剪定―15

真ん中の枝は剪りたい高さに芽がありませんでしたので「節(ふし)」の部分で剪定してあります。

 

剪定が終わった鉢は、こんな感じになりました。

2月12日 鉢植えの剪定完了―1

2月12日 鉢植えの剪定完了―2

2月12日 鉢植えの剪定完了―3

2月12日 鉢植えの剪定完了―4

そして切り落とした枝たちは、例によってガーデンシュレッダーで処理しました。

2月12日 剪定済み枝の処理

2月10日に有給休暇を取って3日間で仕上げる予定の剪定作業、初日(10日)は雨に邪魔されましたが、土・日の2日間で3日分の作業をこなし、無事に今年の春花剪定を終えました。

 

来週末は……地植え株の足元に雑草が生えていますので、その雑草抜きと、地植えを剪定した際に新たにカイガラムシを発見した株が数株ありますので、その株へのマシン油乳剤塗布といった作業、それから防虫ネットのフレームの補修等々、次から次へとやるべき作業が続きます。

相変わらず膝痛が続いていますので、毎朝の京都散策を控え目にしてばらの作業に備えます。

春花剪定(地植え編)

本日、地植え株の春花剪定をしました。

ぽかぽか陽気で、少し動くと汗ばみました。

「教科書」無視の鉢植えの剪定とは違い、地植えの剪定は極めて常識的です(と自分では思っています)。

 

まず剪定前、朝の様子です。

2月11日 剪定前―1

2月11日 剪定前―2

2月11日 剪定前―3

1月の初めに冬の元肥を入れた際に仮剪定をしてあります。

冬の元肥を入れました - 関西ばら会 (hateblo.jp)

樹高は1m程度になっています。

 

まずは剪定例その1。

樹齢4年目の若い株(品種は白秋)です。

若株の剪定―1

シュートが2本(左から1番目と3番目)と残りは2年経過した枝です。

矢印の2本は枝が細いので、とりあえず枝の生え際(黄色線)で切ります。

その後、残った枝をそれぞれ地面から約40㎝の高さに切りますが、基本的には昨年伸びた枝の、状態の良い芽を選んでその上5~7㎜で切ります。

伸び過ぎた芽

これはすでに芽が動いています。

寒さで芽が傷んでいる可能性がありますので、この芽はダメです。

膨らんだ芽

このくらいの膨らんだ芽を選びます。

また、切りたい高さに理想的な芽がない場合。

節(ふし)の芽

紫の①②の芽は理想的な膨らみ具合です。

しかし、この①②で切ると高すぎる場合、緑の④では脇芽状態になっていますので、強い芽の伸びが期待できません。

そこで頼りになるのが、節(ふし)の部分にある③の芽です。

節の芽で剪定

節の部分には隠れた芽もたくさんあります。

たくさん動く節の芽

というわけで、節の部分で剪定するという方法も覚えておくと良いと思います。

で結局、若株の白秋はこうなりました。

若株の剪定終了

右から2本目の枝がアンバランスに高くなっていますが、下の方に良い芽がなく仕方なく高い位置で切りました(すぐ下の「節」で剪定する……ということも可能ですが)。

 

なお、剪定位置と芽との関係は、

切る位置が上すぎる

芽の上を長く残しておくと、枯れ込んでくる可能性があります。

切る位置が芽に近すぎる

逆に芽に近すぎると、芽が健全に伸びない恐れがあります。

切る角度が逆

芽の伸びる方向と水平に切るのが基本です。

理想的な切り方

芽の伸びる方向と水平に、つまりやや斜めに、芽の上5~7㎜で切ります。

 

次に30年を越した老木(品種はゴールデンハート)の例です。

老木の剪定―1

写真ではわかりにくいかもしれませんが、右手前に1本シュートが出ています。

しかし古い枝も多くあります。

ただし、古枝であっても、

古枝の節(ふし)の芽

4~5年前の節ですが、そこにも芽が出ています。

そんな芽も利用しながら剪定します。

古株の剪定終了

さらに困ったヤツが居ます。

やはり樹齢30年超の武州ですが、

老木の武州ー1

とりあえず右側の枝たちは昨年伸びた部分で剪定できます。

老木の武州―2

しかし、左の枝は赤い矢印が毎年伸びた枝、節が年々の剪定箇所です。

つまりこの枝は10年の間「途中シュート」も出ず、剪定を続けた枝です。

緑の矢印が昨年伸びた枝ですが、

老木の武州―3

老木の武州―4

全ての芽が伸び始めていて使い物になりません。

そこで本来ならば、

老木の武州―5

黄色の線の部分で切るのがセオリーですが、先ほどから述べている通り、節には見えない芽(伏し芽)がありますので、

老木の武州―6

①~③で切って試してみるのも一計かと思い当たり、

老木の武州―7

③で切ってみました。

老木の武州―8

というわけで、4月初旬まで様子を見て、節から芽が出たらラッキー、ダメなら4月以降改めてセオリー通り株元から切り捨てることにします。

30数年ばらを作ってきても、なお試行錯誤する剪定……結構楽しんでいます。

 

明日は鉢植えの(非常識な)剪定をします。

2月の講習会 終了しました

陽の温かさを感じる一日でした。

今年初めての「やさしいばらの育て方」講習会が終了しました。

御出席くださった皆様、ありがとうございました。

 

地下鉄御堂筋線長居公園駅を出て、講習会会場の「花と緑と自然の情報センター」に行くまでの間、先週行われた大阪女子マラソンのコースにもなっている長居公園の周回道路をポテポテと歩きました。

2月5日 長居公園―1

2月5日 長居公園―2

新型コロナウィルスの心配はまだ残るものの、多くの人の姿が見られます。

周回道路沿いに、何種類かの桜が植わっています。

2月5日 桜―1

2月5日 桜―2

これは昨年の秋以来ずっと咲き続けている「十月桜」です。

 

2月5日 桜―3

2月5日 桜―4

蕾が随分大きくなっているのは「サトザクラ」だそうです。

 

2月5日 桜―5

2月5日 桜―6

2月5日 桜―7

早咲きの「カワヅザクラ」は3分咲きでした。

 

2月5日 桜―8

2月5日 桜―9

桜の代名詞「ソメイヨシノ」は、まだまだ固い蕾状態でした。

 

2月5日 長居植物園―1

2月5日 長居植物園ー2

植物園の入場者の姿も増えています。

 

2月5日 花と緑と自然の情報センター入口

エントランスの左右に鉢植えの花木・草花があります。

2月5日 エントランス

この中で、一番手前の中央左寄りにあったのが、

2月5日 マリア

キンポウゲ科の「マリア」という植物だそうです。

 

さて講習会ですが、前半1時間は2月に行う「春花剪定」の方法を中心に3月の薬剤散布・芽の整理までをザッとお話しし、後半1時間は鉢植えの3株(HT2株・ミニチュア1株)を剪定する実習を行いました。

2月5日 講習会風景―1

2月5日 講習会風景―2

2月5日 講習会風景―3

2月5日 講習会風景―4

春花剪定は「教科書通り」の切り方でなくても、極論すれば「どこで切っても春花は咲く」……これが今日の結論でした。

私自身の剪定の実例は、今度の土・日のブログで紹介することにします。。。毎年変わり映えのしない内容・写真になるとは思いますが……

 

夕方6時前に明石に帰り着きましたが、今日は旧暦の小正月

つまり1月15日ですので、満月です。

2月5日 満月

我が家近くの溜池の上に昇った月がきれいでしたので、思わず写真を撮りました。

明日(5日)は講習会です

明日(2月5日)は、今年初めての「やさしいばらの育て方」講習会です。

いつものように、長居植物園「花と緑と自然の情報センター」1Fのセミナー室にて、14:00~16:00の開催です。

会員の皆様・一般の皆様の御参加をお待ちしております。

今回の中心テーマは何と言っても「春花剪定」です。

(世間では「冬の剪定」「春の剪定」という呼び方をしていますが、私は「春花(を咲かせるための)剪定」という意味で「春花剪定」と呼ぶようにしました。その経緯は

暴風警報発令中 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

を御覧ください。)

また芽が伸び始める3月の管理についてもお話しするつもりです。

なお、会員以外の皆様は「花と緑と自然の情報センター(06-6694-8788)」に御予約いただくのが原則ですが、明日、会場に直接いらっしゃっても御参加いただけます(教材費¥200をお願いいたします)。

 

今日は立春ということで、春花剪定が解禁になりました……って、1月中に行ってもまったく構わないのですが、私は気分的に「春花剪定は立春~2月末まで」と決めています。

例年、2月11日の建国記念の日前後に切っています。

昨年も2月11日を中心として剪定しています。

その様子は昨年の2月11日~13日のブログに書きました。

春の剪定 その1 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

春の剪定 その2 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

春の剪定 その3 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

今年も2月10日~12日を剪定の予定日にしています。

 

さて、今朝は鉢の土替え後、初めて鉢に灌水をしました。

2月4日 灌水―1

2月4日 灌水―2

2月4日 灌水―3

今年は時々雨が降ったり雪が降ったりしましたので、丸1ケ月灌水しませんでしたが、鉢植えで育てていらっしゃるならば、1月中は3~4週間に1度、2月は2週間に1度、3月以降は芽の伸び方・鉢土の乾き方を見ながら1週間に1度程度の灌水が必要になります。

 

衣装ケースの中の接ぎ木苗も順調です。

2月4日 接ぎ木苗―1

2月4日 接ぎ木苗―2

2月4日 接ぎ木苗―3

 

ツルばらの芽がいよいよ本格的に動き始めています。

2月4日 ツルばらの芽

 

ただ、1月22日に「げんこつ剪定」をした手児奈ですが、

寒さの底 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

今日の時点では、まだ全く芽が動いていません。

2月4日 げんこつ剪定をした手児奈

まあ、そのうちに2~3芽は動き出すと思います。

 

さて、それはともかく、明日の講習会、よろしくお願いいたします。

寒波…でも芽は動いています

光の春……と言うにはまだ1週間ほど早いのですが、夕方5時になってもまだ小豆島の上にお日様が居ます。

ひと月前には、夕方5時には暗くなっていたことを思えば、随分日が長くなりました。

外気はヒンヤリと冷たいのですが、南向きの縁側で接ぎ木苗の御機嫌をうかがっていると、ついウトウトしそうです。

衣装ケースの蓋(ふた)を全開にしてあっても、窓ガラス越しに直接日が当たると、

1月29日 衣装ケースの気温

30℃を超えてしまいますので、薄いカーテンで日光を遮断するなどの注意が必要です。

今のところ、接ぎ木した35株すべてが活着した様子。

今後、成長の思わしくない株も出るとは思いますが、貧弱な穂木の八甲田も含めて、今年も接ぎ木の成功率は100%です。。。(天狗になっています。)

私は敢えて「節(ふし)」の部分を穂木として使うと何度も書いていますが、

1月29日 接ぎ木苗―1

1月29日 接ぎ木苗―2

右が教科書通り、1芽だけを接いだ株です。

左が「節」を穂木にしたものです。

1月29日 1芽を接いだ苗ー1

1月29日 1芽を接いだ苗―2

 

1芽だけの苗は、その1芽だけに養分が集まりますので、勢い良く伸び始めています。勢いが良い分、30㎝ほどステムが伸びると先端に蕾が乗り、関西では3月下旬以降、ホームセンターや園芸店などで「バラ苗」として市販されます。

確かに「蕾~花」が付いていますので、ばらの品種に詳しくない一般のお客さんには、この上ない「花の見本」になります。

見た目も「花の苗」らしいため、ばら苗業者さんはこの「1芽だけの苗」を生産なさいます。

(もっとも、春苗に花を咲かせてしまうとその後の成長が極端に悪くなりますので、「また新たに苗を買う」という悪循環になり、業者さんの思う壺にはまるのが、よくあるパターン。その結果、一般に「ばら栽培は難しい」という間違った常識が定着してしまっているのは、苗を売りたい業者さんに責任の一端があるように思います。基本さえマスターすれば、ばら作りは難しくない……これが関西ばら会が隔月に開催している「やさしいばらの育て方」講習会の趣旨です。春苗に関して言えば、蕾が見えたら一番上の5枚葉の所でピンチして、8月いっぱいは花を咲かせない。。。この基本さえ守れば、秋には立派な花が見られます〈見られるハズです〉。)

一方、節を接いだ苗は、接ぎ木時点では芽が見えていないことが普通ですので、発芽がやや遅れます。

1月29日 節を接いだ苗―1

1月29日 節を接いだ苗―2

節の部分から2~4芽が動きます。

養分が分散してしまいますので、それぞれのステムは細く短く蕾の付かない「ブラインド」になることが普通です。

これでは「商品」になりませんので、業者さんはこんな接ぎ方をしませんが、私は素人考えで「節の部分がクラウン(株元)に成長すれば、〈ベーサルシュートの元〉が数多く内在するのではないか」と理屈をつけ、節の部分を穂木としている次第です。

 

それはさて置き、1月4日に接ぎ木をしてから1度だけ灌水しましたが、芽が動き始めましたので、今日は灌水代わりに薄い液肥を与えました。

1月29日 接ぎ木苗に液肥ー1

ばら展の賞品として頂戴した液肥ですが、灌注は100倍、葉面散布は200倍で使用と書いてあります。

今日は灌水代わりの液肥ですので、200倍で与えました。

私の接ぎ木苗はビニールポットに植えてあります。

鉢底が「上げ底式」になっている通常の植木鉢と違ってビニールポットは底が平らですので、地面に置いたまま潅水すると、与えた水が下から抜けず、鉢底に溜まって根腐れの原因になりかねません。

灌水後はポットを持ち上げて、底から十二分に水を抜いてください。

私は、

1月29日 接ぎ木苗に液肥―2

ブロックの穴を利用して、ポットの底に空間を作り、水が抜けるようにしています。

 

4日前には雪に埋まっていた鉢植えたちですが、

1月29日 鉢植えの芽ー1

芽が随分動いています。

1月29日 鉢植えの芽ー2

穂木を採った枝はすでに「二毎芽(にまいめ)剪定」状態になっています。

今度の土・日は立春も過ぎますので、そろそろ「春花剪定」を実施してもよい時期です。

ただし、2月5日(日)は「やさしいばらの育て方」講習会ですので、私はその次の週(11・12日)に、お天気と相談しながら剪定するつもりです。

9年ぶりの積雪でした

今週は10年に1度の最強寒波の襲来……というわけで、全国的に低温・降雪が続きました。

北陸方面の会員の皆様、被害はなかったでしょうか?

関西では積雪により、JRが大混乱。

列車に閉じ込められて数時間すし詰め状態などという災難にお遭いになった方がいらっしゃったならば、お見舞い申し上げます。

 

1月24日の夕方から25日まで降った雪で、我が家は9年ぶりの雪景色になりました。

今回の雪は、寒気が非常に強かったためでしょうか、サラサラとした軽い雪でした。

1月25日 朝ー1

1月25日 朝ー2

1月25日 朝ー3

1月25日 朝ー4

1月25日 朝ー5

この日は、左の上の奥歯を抜歯することになっており有給休暇をとっておりましたので、交通マヒによる影響は受けなくて済みました。

 

前回、明石で雪が積もったのは2014年の2月8日でした。

折しも上の息子の国家試験の当日で、気をもんだ覚えがあります。

2014年2月8日 朝ー1

2014年2月8日 朝ー2

この時は湿った雪で、屋根から滑り落ちた雪のために、何株か枝が折れました。

2014年2月8日 朝ー3

 

さらにその前は2006年3月14日。

まさに春の雪で、春花剪定後の芽が伸びていました。

2006年3月14日

マイレイコ=ローズオオサカです。

この年の5月、世界バラ会議大阪大会が開催されましたが、その会場に飾るために当時の日本ばら会関西支部の会員たちが手分けをして栽培したシンボルローズです。

(現在、我が家には1株も残っていませんが……)

 

それにしても今回の雪、短い時間であっという間に積もりました。

1月24日 17時14分 四条通(八坂神社前)

京都の職場での仕事を終え、四条通に出たところです。

吹雪いて雪がアーケード内まで吹きつけていましたが、屋根は白いものの道路は濡れた状態でした。

ところがわずか5分後は、

1月24日 17時19分 四条通四条大橋東詰め)

道路が一気に白くなってしまいました。

その雪は、2日後も、

1月26日 四条通烏丸通東)

1月26日 錦通り(錦市場西入り口)

さらに27日夕方も、

1月27日夕方 京都駅新幹線ホーム

まだ残っていました。

 

しかし出勤時、朝の京都を徘徊していますと、

1月27日 朝(建仁寺)ー1

1月27日 朝(建仁寺)ー2

良い香りが漂ってきました。

また、こんなものも。。。

1月27日 朝(仏手柑)

今日はばらのブログではなく、雪のブログになってしまいました。

失礼しました。

ばらの様子は、また明日ご報告いたします。

寒さの底

今日は旧正月で「新春」というべき時期ですが、猛烈な寒気が南下しているようです。

今朝、接ぎ木苗を入れている衣装ケースの気温を見ますと、

1月22日 朝の衣装ケース内

2℃まで下がっていました。

日中も、

1月22日 昼間の衣装ケース内

16℃程度でした。

とは言え、蓋(ふた)を閉めたままですと、直射日光が当たると今の時期でも40℃になることがあります。

異常な高温になるよりも、ケース内の温度は低い方が安全です。

1月22日 昼間の衣装ケース

この1週間の接ぎ木苗の芽の伸び方、例の「八甲田」でご覧いただきます。

先週は、

1月14日 八甲田―1

今週は、

1月22日 八甲田―1

先週は、

1月14日 八甲田―2

今週は、

1月22日 八甲田―2

先週は、

1月14日 八甲田―3

1月22日 八甲田―3

何度も申し上げますが、これらの八甲田は普通ならば穂木にしないような細く弱々しい枝を接いだものです。

しっかりとした穂木の株たちは、もっと勢いの良い芽を伸ばし始めています。

1月22日 あけぼの

この「あけぼの」は熊本直送の穂木です。

私はこれまで数十株の「あけぼの」を栽培しました。

しかし、血統に恵まれなかったのか、私の栽培法が「あけぼの」に適していないのかは分かりませんが、良花に出会うことができませんでした。

それで10年以上前に「私のような下手くそに『あけぼの』はムリ!」と判断し、栽培をやめていました。

しかし昨年末、熊本の往年の達人K氏から「あけぼの」の名木の穂木を頂戴することができ、接ぎ木した次第です。

この血統の「あけぼの」でもやはり良花を咲かせられなかったら、私が「単なる下手くそ」であることが証明されてしまいます。

 

春花剪定は2月に入って立春を過ぎてから行うのが普通ですが、「げんこつ剪定」をする場合は芽吹きが遅れますので、私はちょっと早めに「げんこつ」にしてしまいます。(もちろん、普通の春花剪定を行う株と同時に行っても、何ら問題はありません。)

今年は1株、「げんこつ剪定」の候補者がいました。

昨年12月4日に地植えを掘り上げ、鉢植えにした「手児奈」です。

植え替え作業 - 関西ばら会 (hateblo.jp)

1月22日 手児奈―1

今朝は、ご覧のような状態でした。

左の枝は3年、右の枝は2年が経過しています。

これが地植えのままであれば、2月にオレンジの線「剪定」で春花剪定を行います。

しかし現在は8号鉢に植わっていますので、この位置で剪定すると樹高が高くなりすぎます。

そこで「お前は今年から鉢植え株になるんだよ」と言い聞かせながら、「げんこつ剪定」をしました。

1月22日 手児奈―2

1月22日 手児奈―3(げんこつ剪定)

3月には剪定跡(切り口部分)から数芽が動き始めます。

その中の勢いの良い芽を2~3芽伸ばし(弱い芽は掻き取ってしまいます)、5月~8月には花を咲かせずにピンチを続けて、秋に初めて花を咲かせます。

「手児奈」はシュートの出にくい品種ですが、前年に伸びた枝を翌春の春花剪定で「二毎芽(にまいめ)剪定」をすることにより、毎年必ずシュートが出て「シュート枝だけの株」になります。

(これまた何度も書きますが、「げんこつ剪定」不可の品種もあります。代表的なものはブルーシャトー〈マダム高木も含む〉ですが、元来シュートの出にくい品種はご注意ください。また「げんこつ剪定」は自己責任で……ということにしてください。「芽が出なかった!どうしてくれる!!」というクレームは勘弁してください。)

 

昨年11月に購入した大苗の中には、多くの葉が展開している株もあるかと存じます。

1月22日 グラナダ(展開した葉)

昨年11月に広島バラ園から届いた大苗ですが、業者さんの掘り上げの時期が早かったのか、上部の芽がすべて伸び、葉が展開しています。

しかし、苗の枝が長い(35~40㎝)ため、下の方の芽はほとんど動いていません。

1月22日 グラナダ(株元)

2月の春花剪定では黄色の線で「二毎芽(にまいめ)剪定」をします。

また同じく広島バラ園から届いた「ビッグチーフ」は、

1月22日 ビッグチーフ(動いた芽)

シュートの上部とクラウン(株元)部分の芽が動き始めています。

(最上部の芽が折れたのは、鉢を動かした時の事故。ご愛敬です。)

しかし下部に近づくと、

1月22日 ビッグチーフ(下部)

シュートの芽③は動き過ぎて寒気で傷んでいますので、健全なステムになりません。

芽①と芽②は膨らみ始めています(②はちょっと膨らみ過ぎ?)。

春花剪定は②のすぐ上で切ることになります。

期せずして「二毎芽剪定」になります。

クラウン部分に多数出ている芽は様子を見て、3月末頃に勢いの良い1~2芽を残し、それ以外は掻き取ります。

いずれにしても「ちゃんとしたばら業者」から届く大苗は、枝が35~40㎝以上ありますので、たとえ冬期に上部の芽が動き葉が展開しても、下部には動かない芽がありますので、春花剪定で困ることはありません。

一昨年の11月、某業者から届いた秋苗に絶句して悪口を書きました。

名残の花がポロポロと - 関西ばら会 (hateblo.jp)

「苗半作」と昔から言われますが、苗の品質や取り扱い方も含めて、やはり「ちゃんとしたばら業者」から良質の苗を取り寄せたいものです。

 

年明けからしばらく暖かい日が続き、土替えの際に仮剪定をした株の芽が動いています。

1月22日 ビクターボーグー1

1月22日 ビクターボーグ―2

1月22日 ビクターボーグ―3

この株の2月の剪定位置は、

1月22日 ビクターボーグ―4

こんな感じです。

 

春花剪定の位置をあれこれ想像しながら庭の見回りをする時期になりました。

とは言え、今週は寒気の底……厳しい寒さ・大雪に見舞われそうです。

皆様、どうぞご自愛くださいませ。

 

総会・新年会を開催しました

本日、3年ぶりに関西ばら会の総会及び新年会を開催いたしました。

コロナと併せてインフルエンザも流行している時期ですので、感染予防のため広くゆったりとしたホテルの宴会場での開催でした。

2023年 総会・新年会の記念写真

コロナ第8波の真っ只中ですので、出席をためらった会員様も多く、人数はやや寂しかったものの、委任状が22名分ございましたので、総会は無事成立いたしました。

総会では令和4年の会計報告、令和5~6年の役員、そしてコンテスト審査員の追加の件など、すべて承認されてホッとしております。

ただ、ばら展関係の諸経費については何点かご意見がございましたので、今後、役員を中心に試行錯誤し、皆様にもご相談・ご報告申し上げようと思っています。

総会後の新年会は、時節柄、ワイワイとお酌して回るわけにもいきませんでしたが、それぞれのテーブルでばら談義が盛り上がっている様子、嬉しく拝見いたしました。

新年会風景―1

新年会風景―2

で、一番大きなテーブルの写真は……コンパクトデジカメの調子が悪く(というか、普段とは違うコンデジを持って行ったのが失敗でして)撮り損なっております、申し訳ありません。

新年会の締めは、例によってM顧問の音頭で「大阪締め」。

新宴会風景―3

3年ぶりに如何にも関西らしい「関西ばら会・新年会」の締めになりました。

 

本日ご出席くださった皆様、ありがとうございました。

ご欠席の会員様には(年会費の振込用紙と併せて)総会の承認事項のご報告などを、なるべく早くお送りするつもりです。

よろしくお願いいたします。