名残の花……と言えば聞こえはいいのですが、要は夏剪定に失敗して適期に咲かなかった花が、少しずつ咲いています。
これを花瓶に生けておきますと、気温が低いおかげで4日経っても咲いています。
はてさて、今日は午前中に病院巡り、午後は来年度の長居植物園に於けるばらの講習会の申請書作りなどで1日がつぶれ、ばらの手入れは全くできませんでした。
いや手入れをしようにも、庭にはほとんど花が残っていません。
いずれもこの数日の強い西風に吹かれ、冬のたたずまいです。
9月23日の「秋分の日 お遊び」でご紹介した挿し木の今日の様子です。
この超ロング挿し木は、
最上部の葉は、緑色を保っています。また、根元も
挿し木に失敗して発根していない場合は、根元が腐って黒い部分が下から上へと拡大しますが、この株元はきれいです。
たぶん発根しているのだと思います。
ただし、ふと気づいたことがあります。
こうやってウィーピングスタンダード用台木の挿し木をしましたが、我が家にはウィーピングにしてまで楽しみたいツルばらがありません(笑)。
つまり、この台木には接ぐべきツルばらが無い。。。
この台木、もう1年様子を見ることになりそうです。
さらに9月23日には、接ぎ木用の台木をインスタントに作れるか……と思って、トゲナシノイバラのシュート枝を挿し木しました。
15本試した挿し木が、本日は
7本まで減っています。
まあ、お遊びの実験ですので成功・失敗にはこだわりません。
今年は秋苗をほとんど注文していません。
そんな中、2株だけ絞り系の品種を9月にネットで注文しました。
注文した業者さんはこれまでスリット鉢を購入したことはありましたが、苗は初めての注文です。
その業者さんから、11月10日に鉢植えの秋苗が届きました。
株そのものは芽接ぎ苗で、固くしっかりとしたシュートも出ていて、秋苗としては悪くない出来栄えです。
ただし、この芽の伸び方には絶句してしまいました。
すべての芽が動いて葉が展開しています。
この株、一体いつ掘り上げたのでしょうか?
10月上旬……でしょうか。
その時にシュートを25㎝ほどに切り詰めれば、すべての芽が動いてしまうのは当然です。
あるいはまた、接ぎ木した時から鉢で育った株かもしれません(抜いてみれば、根の状態で地植えを掘り上げたものなのか、ずっと鉢植えだったのかは一目瞭然ですが)。
それならば、シュート・ステムを長いまま(50㎝以上)で仮剪定して送っていただければ、株の下の方には動いていない芽があるはずです。
しかし、こんなに葉が展開している……つまり畑から掘り上げたにせよ、ずっと鉢植えだったにせよ、葉の展開具合から考えて、やはり10月上旬にはシュート・ステムをバッサリと切ってしまったのでしょう。
いずれにしても10月上旬は、まだ秋花の咲く前です。
この業者さんの「ばらに対する愛情」「ばらへの敬意」、そして私がしばしば口にする「ばら文化に対する業者としての責任」の欠如に、腹立たしさを禁じえません。
今後はもうこの業者さんに注文することはありません。
それにしてもこの2株、来年2月はどこで剪定すれば良いのでしょうか?
げんこつ剪定ですか?