来週の日曜日(3日)は12月の第1日曜ですが、12月の「やさしいばらの育て方」講習会は17日の日曜日に開催します。ご注意ください。
その17日は午前10時30分から接ぎ木講習会……これは関西ばら会会員限定で行います。詳細は後日お知らせします。
一般の方々にも受講していただく通常の講習会は午後2時から4時までの開催です。
よろしくお願いいたします。
昨日のブログに対するコメントで、fammygold 様からスタンダード作りの芽接ぎに関してご意見を頂戴しました。
私は毎年9月20日~10月20日の間に芽接ぎをしますが、その実例は、
2021年5月4日 1日中バラと戯れました - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2021年9月23日 秋分の日 お遊び - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2021年12月4日 風が冷たくて…… - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2021年12月11日 冬の入り口 いろいろ - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2022年1月10日 フレーム補修(2・3日目)完了+ばら作業休暇終了 - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2022年2月13日 春の剪定 その3 - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2022年11月20日 枯れたスタンダードの植え替え - 関西ばら会 (hateblo.jp)
などでご紹介してきました(品種はマーガレットメリルです)。
その主な画像をピックアップしますと、
……というわけで、台木の挿し木から1年半、芽接ぎから14ケ月でスタンダードが完成し、地に植わりました。
この植え付けから1年経過して、我が家の「玄関の顔・マーガレットメリル(2世)」となったスタンダードですが、今朝の姿です。
芽接ぎ部分は太って直径4㎝になっています。
台木にしたトゲナシノイバラも直径3㎝ほどに成長しています。
芽接ぎをした品種と台木との「相性(あいしょう)」が良いと、画像のマーガレットメリルのように立派なスタンダードになります。
この「相性」はスタンダードだけではなく、普通の接ぎ木の際にも大事です。
親和性の良くない台木に接ぎ木した場合は、どんなに熱心に手入れをしても良い苗になりません。
とは言っても、相性の良い台木をあれこれ探して試すことは我々素人には無理ですので、「貧弱な株で我慢する」か「諦める」かの二択になりますね。
さて、この1週間は2回の採花をしました。
強い木枯らしに何度も吹かれて花弁の傷ついた花がほとんどですが、鑑賞に堪える花の画像を並べます。
もちろん気温が下がっていますので、本来の色・形・咲き方ではないものが多いことはご承知置きください。
外弁がピンクに染まって覆輪花になっているのは、初冬ならではのご愛嬌です。
(寺西)菊雄さんの作出花をあと2品種。
遅ればせながら咲いているコンテスト品種もあります。
今咲いている……ということは、剪定の期日または剪定位置を失敗したか、秋の1.5番花が咲いるかのどちらかです。
あっ、後者が圧倒的に多いです!私自身の名誉のために申し添えておきます(笑)。
まずは定番の小川宏氏の作出花。
次は大月啓仲氏の作出花。
さらに三根薫氏の作出花。
広島バラ園の田頭数蔵先輩の作出花。
京成バラ園(鈴木省三氏)の作出花。
佐藤亘氏の作出花。
次は海外の花。
コンテスト用は何と言ってもドイツ・Kordesの作出花。
Kordes自身のお眼鏡にかなわずドイツでは品種登録すらされなかった花が、日本のコンテストマニアの間でこんなに持て囃されているのは不思議です。
パステルピンクの色合いと際立った高芯咲きが日本人好みだったのでしょうか?
アメリカのZaryの作出花。
この品種の発表直後に関東のコンテストで初めて見た時は「オレンジがかった覆輪で陰気な花」というのが第一印象でした。
その「陰気な花」というイメージをずっと持ち続けて栽培せずにおりましたが、10数年前に広島バラ園から取り寄せた苗の中に、品種違いでジェミニが入っていました。
試しに栽培してみたところ、露地では覆輪が鮮やかな赤色に発色してビックリ!
この画像もそうですが「オレンジがかった陰気な覆輪」というのは、陽射しの弱さに起因していたようです。
現在では「咲華都(さかと)」とともに我が家のコンテスト主力品種の一つです。
HT種の最後はイギリス(スコットランド)のCockerの作出花。
画像は2分咲きといったところですが、7~8分咲きの見頃には外弁が雄大に伸びて「関西人好み」の花形になります。
以下、フロリバンダ種を並べます。
もう11月が終わるというのに、9月以降の気温の高さのために株には秋の2番花の蕾がたくさん付いています。
ただし地植えの蕾は5~6日ごとに吹き付ける木枯らしのために傷だらけです。
鉢植えは年末~年始の土替えに備えて鉢土を乾かすために12月になれば灌水をストップしますので、やがて水不足で萎びてしまいます。
そろそろ今年の花も終わりです。
しかし、12月に入ると来年の花のための作業が始まり、ばらの奴隷は逆に忙しくなりますね。