長く続いた寒波もようやく出口が見えたようです。
風は多少残っていましたが、陽射しは肌に突き刺さる感じがありました。
丸一日庭仕事をした結果、たった1日で日焼けしたようで、夕食時には顔が火照っていました。
地植え株たちの剪定を完了しました。










さて、例によって「剪定講座・地植え編」です。
今年のサンプルは「レッド広島」です。

株元を見ると、

ベーサルシュートはなく、一昨年のシュート①~③から数本ずつ太い途中シュートが出ている株です。
それぞれの枝は、



一番手前にあるのが③の枝ですので、この枝から剪定を開始します。
この枝の上の方を見ると、

①の枝から数本出ている途中シュートの中で矢印の枝が最も太いので、この枝から鋏を入れることにして、枝の様子を細かく観察します。

黄色の円内Aは、

高い位置ですので、もちろん剪定に適した部分はありません。
青の円内Bは、

ここも剪定位置としては高過ぎます。
紫の円内Cは、

思わず黄色の円内の膨らんだ芽と「目」が合いました!
高さ35㎝ほどの所ですが、まさに「ここで剪ってくれ~~」と訴えているようです。
迷わず鋏を入れます。

剪り方は例によって、芽の上5~7㎜を芽の伸びる方向に平行(=やや斜め)に剪ります。
この高さを基準に、①の枝のその他の途中シュートも良芽を見定めて鋏を入れます。

次いで②の枝を剪りますが、

矢印の枝は若い枝で、柔らかくフカフカして充実していません。

生え際から切り捨てます。
その後、③の枝と高さのバランスが良いように良芽を選んで剪ります。

さらに①の枝も同様に剪ります。

これでこの株の剪定は終了しました。
同様に剪定を進めていきましたが、樹高が高くなりがちな「マダム ヴィオレ」を剪り終わって、改めて眺めると、

黄色の円内の枝が他に比べて高くなり過ぎています。
この高い部分は株元から5~6段目、つまり5~6年経過した古枝です。
「マダム ヴィオレ」はシュートの出にくい品種ですので、このように樹高が高くなりがちです。
広い御庭であればこのままでも構いませんが、我が家では株間45~50㎝の超密植栽培をしていますので、この高さでは隣の株から伸びるステムと交差して、傷つけてしまう恐れがあります。
そこで、

思い切って左の一番高い枝を生え際から切り落としてしまいました。
すると残した黄色の円内の枝の下の方に、

良芽がありましたので、さらにこの芽まで切り下げました。

最終的にこの「マダムヴィオレ」は、

こんな樹形に収まりました。
ただ、「マダムヴィオレ」や「ブルーシャトー」「マダム高木」「シーアブリス」などに関しては、次のような「なんちゃって芽」に注意してください。


通常、葉の付け根に芽がありますが、上の画像のように葉の痕はあってもそこに芽が存在しない場合があります。
私はそれを「なんちゃって芽」と呼んでいますが、「なんちゃって芽」の多い品種がありますので注意が必要です。
私が鉢植えで行っている「2毎芽(にまいめ)剪定」「3芽麗しく(みめうるわしく)剪定」は地植え株には適しません。
地植え株に極端な強剪定をすると、伸び始める芽に雨の跳ね返りが当たり、黒星病などの原因になります。
ただ例外は、スタンダード仕立ての株です。


普通の地植えのように各ステムを30~40㎝で剪ると、2番花・3番花とどんどん上部が巨大になってしまいますので、2月の段階では極力小さくしておく必要があります。
すなわち「2毎芽剪定」「3芽麗しく剪定」を励行します。

紫が「2毎芽剪定」、黄色が「3芽麗しく剪定」をした枝です。
さらに今年は行いませんでしたが、10年近くシュートが出ずに高くなってしまった古枝を無理やり低く剪る「荒療治」もあります。
必ず成功するとは言いにくいのですが、実は2月の剪定では古枝をどこで剪っても芽が出ます。
経験上、80~90%の確率でしょうか?
(古枝の「節」の部分で剪ると、より高確率で芽が出ます。)
昨年も紹介したと思いますが、下の画像の矢印は10年以上経過した「武州」の古枝です。

これを黄色の線で無理やり鋸(のこぎり)で剪定しました。

7~8年経過した枝で剪りましたが、ここから2本の枝が出ました。

要するに、「春花剪定は(古枝も含めて)どこで剪ってもよい」というのが結論です。
なお、昨年の剪定、
一昨年の剪定、
さらに1年前の剪定、
も併せてご覧ください。
長々と書いているうちにアップするのが遅い時間になってしまいました。
明日は剪った大量の枝をガーデンシュレッダーにかけて処理する仕事が残っています。