3連休の初日です。
いよいよ本日、今年の「春花剪定」を開始しました。。。んが、
まずは朝方、関西ばら会の事務作業として、会員の皆様にお送りする郵便物(総会報告書など)を作成するために時間をロスしました。
おまけに、一昨日プリンターが「昇天」して新しいプリンターを購入したのですが、その設定やらWi-Fi接続やらに手間取りました。
そのため、本日の剪定作業は2時間ほどしかできませんでした。
まずは剪定の手順をおさらいしておきます。
本日は「地植え編」です。
今年のモデルは、2月3日の記事にも登場した「オクトーバー フェスト」です。
黄色の円内が2月3日の記事でご紹介した、昨年12月に「穂木を採取した枝」です。
近づいて見ますと、
すでに3年が経過した途中シュートですが、充分に枝が太い(万年筆程度の太さがあります)ので、もう1年、この枝に花を咲かせることにします。
まずはこの枝を剪定します。
樹高が高くなっていますので、出来るだけ低い位置で「ふっくらと膨らんだ良芽」を探します。
下から2芽で剪ることにしました。
鋏は芽の上5~7㎜の所を「芽の方向と平行」、すなわち枝に対しては「やや斜めに」剪ります。
この枝を高さの基準にします。
そこでまず気になるのは、右の赤色矢印の枝です。
先に剪った黄色の円内の枝と同様、3年経過したシュート枝ですが、上部(今回の剪定位置)が鉛筆程度の太さしかありません。
他に良い枝が無ければこの枝も残して構わないのですが、この株は後述のように新しいベーサルシュートも出ていますので、株が込み合わないように「細い枝は極力ご苦労さん」します。
オレンジ色の直線で、すなわち生え際(クラウン部分)からバッサリと切り落としました。
するとその奥に、新しい枝が2本見えてきます。
赤の矢印は昨年発生した新しいベーサルシュート、藤色の矢印は一昨年のベーサルシュートで、昨年はそこから4本の太い枝が伸びました。
これら新しい枝を下から2芽程度で剪って低くすると、先に剪った3~4年目の枝との高さの差が大きくなってしまいます。
そこでこれらの若い枝は、あまり低くなり過ぎない高さで、良芽を選んで剪ります。
ただし、昨年のベーサルシュート(赤矢印)はこの春花剪定が、言わば「この先3~4年のスタートライン」ですので、他の枝とのバランスを考えつつ、出来るだけ低く剪りたいところです。
結局、赤の矢印のようにシュート1段目の上部で剪りました。
その結果、
まずは黄色の円の部分を剪って高さの基準とし、その高さに合わせて古い枝(赤の円内)を剪り、4月以降ステムが伸びた際にこれらの枝とぶつかる(交差する)心配のない少し離れた位置にある若い枝(緑の円内)をできるだけ低い位置で(とは言っても古い枝の高さとのバランスを考えつつ)剪る……というわけで、この株の剪定は終了です。
剪定をする時に気をつけたいことを一つ書きます。
それは、
この枝、どこで剪りましょうか?
実は葉があった場所に芽が無い枝です。
低く仕立てたいのならば、写真の下部に映っている「節(ふし)」(=昨年の剪定位置)で改めて剪り直すか、この芽の無い枝の最上部の「節(ふし)」で剪ります。
この画像にも写っていますが、「節」の部分には多くの「隠れ芽(伏し芽)」があります。
「良芽が無い時には節(ふし)で剪る」というテクニックは知っておいてください。
我が家に1株だけあるスタンダード仕立ての株(マーガレット メリル)も剪定しました。
スタンダード仕立ての場合は、雨の跳ね返りで葉が汚れる(=黒星病の元凶)ことがありませんから、鉢植えの「三芽麗(みめうるわ)しく剪定」「二毎芽(にまいめ)剪定」並みに短くしておくのが良いと思います。
近づきますと、
細枝をすべて生え際から切除します。
画像が逆光気味で見えづらいかも・・・・・・そこで表向きから。
前述のような事情で、本日は庭の西側のみの剪定で終わりました。
奥の方に見える背の高い一群は、例の超高勢の「シーア ブリス」です。
「春花剪定」終了時でも、1.2mほどの高さがあります。
無理やり低く仕立てるとイジケてしまい、あの雄大な花が咲きません。
鉢植えには向かない品種です。
明日は地植えの剪定を終わらせ、鉢植えの剪定に取り掛かれると思います。