来週の日曜日、4月7日は「やさしいばらの育て方」講習会を開催します。
例によって、長居植物園花と緑と自然の情報センター1階のセミナー室に於いて、午後2:00~4:00の講習会です。
今月は「4月・5月の手入れ」がテーマです。
待望の開花期を迎え、その前後の様々な作業についてお話いたします。
なお、会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けます(教材費¥200をお願いいたします)。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
昨日と同様、黄砂に煙る日曜日、町内会役員(書記)として様々な印刷物を作る作業をしつつ、関西ばら会の会員様宛に「大阪ばら祭2024」のお知らせを仕上げて午後に発送いたしました。
その合間に、昨日に引き続き芽の整理、鉢植えの灌水、夕方の薬剤散布……と、今日はよ~~く働きました。
京都の職場では「窓際ジジイ」として、の~~んびりと仕事?をしていますが、休日の自宅では何と忙しいこと!
今の時期、新芽が10~20㎝も伸びていますので、最少でも4~5日に1度の灌水が必要です。
4月上旬、昨日・今日のように暖かい日には、株によってはステムが1日に5~10㎝も伸びる「急成長期」に入ります。
水切れは致命傷になりますので注意が必要です。
3月3日の記事
以降、何度か「ベーサルシュート風の芽」を御覧いただいています。
その後の様子です。
まずは、「レディー サワ」ですが、
鉛筆の半分の太さ……紛れもなく「期待外れ」に終わった例です。
一方、地下を通って株から10㎝以上離れた場所から顔を出した「そどおり姫」の芽は、
これは鉛筆程度の太さ。
一応「(細めの)シュート」として扱えそうです。
また鉢植えでも思いもよらぬベーサルシュートが出た株があります。
10数株ある「魅惑」の鉢植えのうちの1株ですが、上の黄色の円内には蕾が乗っています。
赤い矢印は立派なシュートになりました。
すでに40㎝ほど伸びていますので、通常のシュートとして処理をしました。
すなわち、
上方の5枚葉を2~3枚つけて、爪を使ってピンチ。
折り取った部分の一番下の葉をむしり、「ヒゲ芽」の有無をチェック。
ちょっと芽が伸び始めてはいますが「この位ならエエやろう」と大目に見ました。
また、10年以上経過した古枝を昨年末に無理やり低く剪定した「武州」ですが、
2本出たステムですが、鉛筆より太い立派な枝になりました。
今後は「途中シュート」として扱い、秋まで花を咲かせずにピンチを繰り返します。
さらには、同様に10年以上の古枝を2月の剪定の折に無理やり低く剪った「手児奈」の発芽を、先週来、御覧いただいています。
赤い矢印2つは先週まで御覧いただいていた芽です。
加えて、青い矢印に近づくと、
3つ目の芽も見え始めました。
これまた上の「武州」同様、途中シュートとして秋まで大切に育てます。
というわけで、夕方に今年初めての定期薬剤散布を行いました。
芽が非常に柔らかい時期ですので、通常の濃度の7~8割程度の薄さで散布します。
今日のレシピは、
フルピカ フロアブル(殺菌剤)……15㏄
オルトラン水和剤(殺虫剤)……20g
鉄力あくあ(微量要素剤)……10㏄
アプローチBI(展着剤)……50㏄
水……50ℓ
昨年まで殺虫剤として「オルトラン」のジェネリック剤である「ジェイ エース水溶剤」を使ってきました。
その理由はオルトランよりも安価だからだったのですが、この3、4年で徐々に値上がりし、ふと気づけばネットで購入するオルトランの方が安い!
というわけで、今年から浸透移行性の有機リン剤としてはオルトランを使用することにしました。