告知が遅くなってしまいました、スンマヘン。
明日2月4日は「やさしいばらの育て方」の講習会です。
いつもの通り、長居植物園に隣接した「花と緑と自然の情報センター」1階のセミナー室に於いて、午後2時~4時の2時間の講習です。
今回のテーマは2月・3月の手入れですが、何と言っても「春花剪定」が中心です。
庭でたくさんの花を咲かせて楽しむパターン、立派な切り花をご近所にお配りして自慢するパターン、コンテストで1等賞を狙うパターン等、その目的によって切り方が違います。
また3月になってからの芽の管理、3月末からの定期薬剤散布など、いよいよ始まる今年のばら栽培のあれやこれやをお話いたします。
例によって、会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けますので、お気軽にご参加ください(教材費¥200をお願いいたします)。
今週は月曜~金曜までマジメに出勤しました。
朝6時45分に家を出る時にはまだ薄暗く、ばらの様子が分かりません。
夜7時前に帰宅する時には真っ暗です。
というわけで、今朝は1週間ぶりにばらさんたちの様子を観察しました。
地植えの「オクトーバー フェスト」ですが、黄色の四角内は、
エエ感じで芽が膨らんでいます。
赤の矢印の芽はどちらで剪っても良いステムになりそうです。
赤矢印よりも一層膨らみが大きいブルー矢印の芽は、昨年12月の接ぎ木講習会の折に穂木を採取した枝のもの。
これは剪定せずにそのまま伸ばすのが良いと思います。
地植えの「手児奈」ですが、黄色の円内の芽が剪定に適した膨らみ具合。
それよりも上の芽は、どれも伸び過ぎていますので、剪定位置には適しません。
鉢植えを見ると、
先週、灌水をした時に土壌水分計をご覧いただいた株です。
3本のシュート枝の上部は、年末~年始に鉢の土替えを行った際に仮剪定をしてあります。
その結果、上部の芽はいずれも動き、伸びすぎています。
向かって右のシュートは、
円内の芽は動き過ぎていますので、2本の直線のうち、上の直線で剪ると「二毎芽(にまいめ)剪定」になります。
続いて真ん中のシュートは、
これも「二毎芽剪定」をするならば直線で剪ることになります。
矢印の芽は「節(ふし)」から出ています。
この付近には他にも「隠れ芽(伏し芽)」がある可能性が高いので、この矢印の芽で切ることも考えられます。
最後に、向かって左の一番太いシュートは、
写真ではボケてしまっていますが矢印に1芽ありますので、直線で剪ると「二毎芽剪定」です。
この品種は「フロージン82」の枝変わりですが、短め(10㎝程度)にピンチしたシュートの1段目には芽が少ない……ちょっと変わった性質があるようです。
こんな感じで「春花剪定」の位置に目星を付けながら庭を歩き回りました。
立春(今年は明日ですね)を過ぎると、いよいよ「春花剪定」の適期になります。
私は例年2月11日の建国記念の日の前後に剪定することにしています。
今年は10日~12日の3連休中に剪定します……あ、もう来週ですね。
先日、1月28日の日曜日に、自家製の接ぎ木苗に液肥(ハイポネックス1000倍)を与えました。
その効果でしょうか、1週間足らずで随分芽が伸びています。
一番成長の早い株です。
6日前は、こんな感じ。
今日、接ぎ木部分をよく見ると、
ちょっと角度を変えて2枚の画像をご覧いただきますが、お分かりでしょうか?
矢印部分に「カルス(癒合組織)」がわずかに見えています。
これも毎度申し上げる通り、カルスは台木の内側ではなく「皮側」から発達し始めています。
「形成層を合わせるのは【皮側】の方を重視する」という理由が分かっていただけると思います。。
また、同じく28日に上部を切り落とした「芽接ぎ苗」ですが、
芽に近づいて比較しますと、
不得意な「芽接ぎ」……(今回だけは?)成功です。
さらに、切り取ったクラウン(株元)部分を「挿し木」しました。
風の当たらない明るい日陰に置いてありますが、葉は全く萎(しお)れていません。
このまま1ヶ月程度、様子を見ることにします。
何はともあれ、明日の講習会、天気があまり良くないようですが、よろしくお願いいたします。