関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

元肥入れ作業

梅雨の中休みで晴天の一日……って、まだ5月23日やんか!っと、思わず「突っ込み」を入れたくなります。

例年ならば、一番花の終わりが近づき「そろそろ元肥入れの準備をしなければ」と言っている時期です。

 

とりあえず、今朝の鉢植え。

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5月23日

わずかにFL種の咲き残りがあるだけになりました。

 

さて、本日の午前中、地植えに元肥を施しました。

講習会でいつもお話しているように、私は12月の「冬の元肥」は、もみ殻たい肥と骨粉(またはバッドグァノ)などのリン酸肥料のみを与えます。

理由は、

1・12月に施す元肥が分解を始めるのは、気温が上昇する4月以降であり、そうなると12月に窒素肥料を与えていれば、5月の開花時には窒素分が効いてしまい、花色がボケる上に花芯のまとまらない駄花ばかりになってしまう。

2・梅雨入り前に1年間分の元肥を施せば、窒素分が1番花に悪影響を及ぼすことはなく、かつ気温が高い上に梅雨の雨のおかげで肥料が分解しやすく、シュート発生の原動力になる。

と考えて、この20数年来「元肥は梅雨入り前」という栽培をしています。

ラインナップは昨日も御紹介しましたが、

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ミートンエースの成分は、

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ミートンエース

これは屠殺場の血液や毛、肉片・骨などを利用した肥料で、ペレット状になっています。

窒素分が多いのですが、鉄分やカロチン、ミネラル、動物油脂などを含んでいますので「微量要素補充」を主な目的として使っています。

地植え90株に20㎏施しました。

 

次に、BN発酵有機は、

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BN発酵有機

これは「放線菌・乳酸菌・枯草菌・酵母菌等の土壌有益菌を増殖し、土壌を微生物的に改善します」という謳い文句につられて使っています。

地植え株90株に40㎏施しました。

 

この先1週間ほど、庭は肥料の匂いが充満します。

都市部で周囲に家が密集していると気が引ける匂いですが、幸いなことに我が家は隣が畑ですので、遠慮なく匂わせています。

 

午後は鉢植えに「お礼肥え」。

使用したのは、近くのホームセンターで購入した「発酵油粕」の大粒。

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発酵油粕

ただ、時間的に全ての鉢に施すことが出来ず、残り半分は来週の土・日ということになりました。

しかし、それぞれの鉢には例の「マグアンプK」の大量投入をしてありますので、肥料切れの心配はありません。

 

最後に夕方、薬剤の定期散布。

本日のレシピは、

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5月23日

トップジンM(殺菌剤)……65g

アファーム(殺虫剤)……100CC 

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

トップジンMは、葉に薬剤痕が残ります(とは言っても、1度雨が降ると消えますが)ので、開花期には(私は)使いません。

しかし花がなくなりましたので、秋の開花期までローテーションに組み込みます。

土曜日…久々の晴れ間

今年は、かつて経験のない早い梅雨入り。

私がコンテストに入門した1990年の頃は、梅田の阪急百貨店で5月20日を含む週の木曜日から次の週の火曜日までというコンテスト日程でした。

それでも、「5月20日にならないと明石のばらは咲かない。

出来れば5月25日までコンテストがあれば……」と言っていたものです。

 

あれから30年、地球温暖化の影響で今日の我が家は花がすっかり終わり、庭や階段は青々としています。

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5月22日その1

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5月22日その2

その2の中央に見える赤色や薄緑色の伸びたステムは、1番花のブラインド(蕾のつかない)枝をピンチしたものです。

あと10日ほどすると、2番花が咲くまでの間、花の途切れる時期に「1.5番花」を咲かせてくれます。

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5月22日その3

四季咲き性のツルばらは、(手の届く範囲内の)咲きがらを、5枚葉を3~4枚残して切り戻し、しっかりとした太い2番花のステムが出るのを手助けします。。

咲きがらを残したままでも勝手に2番花のステムは伸び始めますが、一番花が咲いたステムの上部の貧弱なステムが伸び始めることが多い上に、咲きがらが梅雨の雨に濡れてボトリチス病(灰色カビ病)に罹患し、それを周囲のHT種やFLさせる元凶になります。

手の届く範囲で構いませんので、出来るだけツルばらの咲きがらは除去することをお勧めします。

 

明日は天気が良さそうですので、地植え株たちに1年間分の元肥を施す作業と、鉢植えに「ご苦労さんのお礼肥え」(月イチの「鉢の肥料やり」)をする予定です。

肥料の準備は完了しています。

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1年間分の元肥

BN発酵肥料(黄色の袋(20㎏×2)とミートンエース(白い袋20㎏)は地植え用、左奥のあぶら粕を主要成分にした玉肥は鉢植え用です。

それにしても地植えと鉢植えの施肥……1日で終わるだろうか?

夕方には薬剤の定期散布も予定しています。

近畿地方 本日梅雨入り

近畿~東海地方、本日梅雨入りの発表。

近畿では平年よりも21日早く、1951年からの観測史上で最速。

これまで一番早い梅雨入りは、2011年の5月22日だったようです。

 

梅雨入りしたとはいえ、午前10時過ぎには雨が上がり、多少の手入れが出来ました。

 

1月に接ぎ木した新苗は随分大きくなっています。

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左の枝が分岐していますので、1本にします。

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また、株元から念願のシュートが出てくれました。

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先端をピンチするには2日分ほど早いかな?と思いましたので、今日は放置しました。

 

シュートは地植え株でも出始めました。

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このシュートは、今週1週間は様子見です。

 

鉢植えで、シュート処理適期のモノがありました。

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シュート処理適期……シュートの長さ25~35㎝ほどで、下の方の本葉(5枚葉)が、4~6枚ほど完全に展開しているモノです。

まず、ピンチする位置を決めます。

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未展開の5枚葉の生え際のすぐ下に目星を付けます。

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ハサミで切るよりも、爪で摘み取る方が良いようです。

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ピンチ終了。

ただし、摘み取ったシュートの葉をよく観察します。

葉を除去してみて「ヒゲ芽」の有無を確認します。

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見づらい写真で申し訳ありません。

これは4㎜ほど伸びた「ヒゲ芽」が見られます。

この場合は、シュートをさらに5枚葉1枚分、下まで折り取ります。

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未展開の5枚葉を1枚、また1枚と切り下げて、ほぼ伸びていない芽(1mm以内)が確認できるところまで切り下げればOKです。

 

花後に「5枚葉1枚付けて切り取った」ステムから、2~3芽が伸び始めます。

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このまま放置しますと、1本が2本に、2本が4本に、4本が8本に……と、上に行くにしたがって茂る「箒(ほうき)」になってしまいます。

この先9月初めの夏剪定まで、ステムやシュート枝は1本のまま伸ばします。

そうすることによって、株が茂りすぎることを防止し、風通し(=薬剤のかかり具合)が良い状態をキープします。

初心者の会員さんからは、2番花の花数が少なくなるのが惜しく、2本目、3本目の芽をピンチする勇気が出ないという声をしばしば耳にします。

しかし、夏場の病虫害、特に葉ダニの発生を考えると、是非とも心を鬼にして「ステムは秋まで1本で繋ぐ」を励行してください。

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(下の芽はピンチします。)

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また、散った花弁が株元に付着していませんか?

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早くも梅雨入りし、雨の日々が続きます。

このまま放置すると、花弁がボトリチス病(灰色カビ病)になり、それが株元(クラウン部分)に伝染することがあります。

今から30年ほど前、大切にしていた「八甲田」という品種を、この「ボトリチス伝染」で枯らしてしまいました。

それ以降、どこの苗業者さんを探しても「八甲田」に出会えません。

どなたか「八甲田」をお持ちではないですか?

白色の剣弁高芯咲きで弁端にわずかにピンクが乗る覆輪で、非常に良い香りがする品種です。

話が脱線しました。

付着した花弁は是非とも除去しておいてください。

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明日は仕事を休み、あるラジオ局に出向きます。

もう何年もの間、春と秋に花をお届けております。

明日は朝から雨という予報ですので、夕方に採花しました。

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切り花延命剤に漬けてありますが、明日の昼まで保ってくれるでしょうか?

梅雨入り前の最後の晴れ間?

本日、九州北部・中国・四国地方で梅雨入りの発表がありました。

四国は統計史上最速、九州北部と中国地方は統計開始以来2番目に早い梅雨入りだそうです。

今夜以降、関西も雨の予報。

そうなると、明日、梅雨入りでしょうか?

 

今年は春のコンテストがコロナ感染防止のため中止になりましたが、近所やお世話になっている病院やマスコミ関係などにお持ちする花は、やはり少しでも良い花を持って行きたいという「意地(つまらぬプライド)」がありますので、今週12日(水)~13日(木)の雨対策として、庭中に傘を差しておりました。

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5月15日 朝ー1

その傘で守っていた花たちを、今日はバッサリと切りまくりました。

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5月15日 朝ー2

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5月15日 朝ー3

ざっと300輪ほどはあったようで、町内~やや遠方まで20軒ほど配り歩いた家内は、夕方にはヘロヘロになっております。

 

そんな中で、エエ感じの写真も撮れました。

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サボイホテル

 

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サンティー

 

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シージャック

 

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ユートピア

 

午後から雨という予報でしたので、昼過ぎに薬剤散布をしました。

今日の薬剤は、

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5月15日 午後

サルバトーレME(殺菌剤)……33CC

ジェイエース(殺虫剤)……100g

ベストガード(殺虫剤・ミカンキイロアザミウマ対策)……50g

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

ここで、注意!!

ベストガードの透明の蓋(ふた)は、ゆる~~く被(かぶ)さっているだけです。

蓋の部分だけを持って、持ち上げようとすると、蓋が取れて薬剤の入っている部分が落下します!

(いや、本日私が落下させてしまいました。高価な薬剤100ℊほどが散乱して、回収不能になりました。)

 

薬剤散布後、まだ蕾の残っている株~~もう残りわずかですが~~に再びビニール傘をかけました。

明後日の月曜日に、どうしても良花を届けたい所がありまして。。。

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思いのほか早い梅雨入りになりそうです。

講習会でいつもお話いたしますが、私は「冬の元肥」はリン酸肥料のみ、1年間分の窒素肥料は「梅雨入り前の元肥」として施す「我流栽培法」をしておりますので、昨日慌てて肥料を注文しました。

ただ、肥料が届いたところで、仕事のない土・日に雨に邪魔されずに作業ができるかどうかが心配です。

さらに、週イチの定期薬剤散布が予定通りにできるかどうか、これからしばらくは悩ましいシーズンです。

雨の季節 近し

本日、九州南部が梅雨入りとか。。。

平年より19日も早く、1956年5月1日の梅雨入りに次いで、統計史上2番目に早い梅雨入りのようです。

関西はこの先、曇りや雨の予報が続き「走り梅雨」の様相を呈しています。

 

ここ数日の間、近所やら職場やらお世話になっている関係各所など、花をお配りする日々が続いています。

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5月10日

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5月11日

 

さて、9日の日曜日は花の写真ばかりになってしまいましたが、その裏で行った作業を少し紹介します。

まずは、早咲き品種ですでに花が終わった鉢に「ご苦労様」のお礼肥えを与えます。

油粕や骨粉などが配合された玉肥を置き肥にします。

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大粒の玉肥を、8号鉢に6個、10号鉢には10個を目安に与えています。

我が家の鉢植えは、基本的に極端な強剪定、名付けて「二毎芽(にまいめ)剪定」をしておりますので、花が終わるか終わらないかのうちに、シュートが次々と発生しています。

上の写真の左は「高雄」、右は「ドリーパートン」ですが、両方ともベーサルシュートが出ています。

は「ドリーパートン」です。(2本のシュート。これでこの株は今年のノルマ達成です。私は1株につき、2~4本のシュートに制限しています。それより多いと各シュートが細くなってしまい、共倒れに終わります。)

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スタンダード台木用に挿し木した「トゲナシノイバラ」は、まだまだ慎重に水遣りをしなけらばなりません。

 

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5月10日 朝

しかし、夕方には萎れます。

 

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5月10日 夕方

 

ただし、先端はともかく、下の方の葉が萎れていませんので、全く問題なく根付くと思います。(いや、根付いてほしいものです。)

 

ずーーーっと見ていただいてきた強風で折れた「荒城の月」は、折れた部分から先を切り落としました。

新しい芽が5㎝ほど伸びています。

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折れた「荒城の月」の新芽

 

また、防虫ネットの無い所には、ブイブイ(カナブン)が大挙して飛来しています。

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コアオハナムグリ

花の中に潜り込んで食害し、花を台無しにする憎たらしい奴らです。

薬剤では防除できませんので、物理的に対処するしかありません。

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ブイブイ除けキャップ大作戦

前回ご紹介した通り、100円ショップの台所用「水切りネット」を使っています。

 

明日は仕事を休んで、「花配りオヤヂ」になります。

勝手にコンテスト3日目

黄砂は心配したほどでもなく、午前中はうららかな日曜でした。

しかし、午後は西寄りの風が強く、アメダスによれば明石では夕方に12.3m/sの風が記録されたようですが、丘の上の我が家もっと強い風だったと思います。

 

さて、本来ならば今日はコンテスト3日目。

私はHT3本組花、HT1本花、そして香り花に出品していたはずです。

 

3本組花は、これ。

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ノービー

鉢植えですが、同一株のノービー×3を出品していたと思います。

 

1本花は良い花が何輪もありました。

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アリエス

金沢の上野氏の作出花で、何年か前の(公財)日本ばら会の配布苗です。

 

これはご愛敬で出品。

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千羽鶴

広島バラ園の昔の作出花ですが、一昨年の春はこの品種で1等賞をいただいております。

 

これも最近はよく出品されるようになりました。

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みつえ

千葉の小川氏の作出花。赤色の澄み具合はこのタイプの複色花の中でダントツだと思います。

 

ちょっと目先を変えて、これもイケるかも。

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イーハトーブの風

岩手の吉池氏の作出花で、これも(公財)日本ばら会の配布苗です。

 

しかし、何や彼や言っても、審査員は(自分も含めて)これを高く評価すると思います。

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手児奈

やっぱり、芯の高さや巻き、ステムと葉のバランス等、コンテストの定番中の定番です。

 

香り花競技は、これ

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夜間飛行

前会長の中須さんから頂戴した穂木を接いだ株です。

青色系独特の香りが抜群です。

 

その他、フロリバンダ種がエエ感じになっています。

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プレイガール

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ジョージバーンズ

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ショッキングブルー

これらはすべて鉢植えです。

 

地植えのスタンダード

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マーガレットメリル

すでに35年以上経過した古株です。

香りが良く、花色も白ですので、かつてはブイブイ(カナブン)の餌になっていました。

しかし、この花を楽しみたくて、30年ほど前から庭に虫よけネットを張るようになりました。

今日の香り花に、これも出品していたはずです。

 

今夜は、今日のコンテストに「妄想出品」してみました。

 

本日、朝は近所にお配りする花を切りました。

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5月9日 朝

強風の中で夕方は、明日職場に持って行く花を切りました。

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5月9日 夕方

明日は、大きな紙袋2つに入れて出勤です。

花が咲いている間は、戦場のような毎日です。

 

なお本日行った作業は、明日または明後日、アップしようと思います。

本来ならばコンテスト

コロナ禍のため、昨年に引き続き「大阪ばら祭」は中止となってしまいました。

 

本来ならば今日がコンテスト2日目、10本組花や3段花競技があったはずです。

今日10本組競技があれば、候補選手たちはこれくらい居ました

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また、1本花競技はこれかな?

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モンシェリ

あるいは、これかも。

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みやび

すべて鉢植えです。

地植えはまだこんな ↓ 感じで、あと3日必要です。

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地植えでもツルばらはエエ感じになっています。

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エマニエル

過日ご紹介した、田頭さん(広島バラ園)の最新品種の糸覆輪。

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金環食

う~~む。。。我が家の家風に合わないかも。。。

 

夕方、薬剤の定期散布をしました。

多くの栽培指導書には「花期は散布を中断する」と書いてありますが、中断したらアキマヘン(と私は思います)。

この10~15年ほどは、ミカンキイロアザミウマの被害が顕著ですし、今がヨトウガの産卵最盛期です。

また、チュウレンジバチもよく飛んでいます。

この1週間は雨が多く、ボトリチス(灰色カビ病)やうどん粉病が出やすくなっています。

何よりも、花が咲いているからこそ、スリップス対策が必須。

というわけで、この時期に薬剤散布を中断すると、5月下旬以降、病虫害が蔓延する原因となります。

ただし、花や葉に薬痕の残る薬剤は避けた方が良いでしょう。

特に、殺菌剤のダコニールは厳禁です。

塩素剤ですので、濃い色の花を漂白してしまいます!ご注意ください。

 

今日の薬剤は、

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5月8日 薬剤散布

フルピカ フロアブル(殺菌剤)……40CC 

ピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……30g

アプローチBI(展着剤)……100CC

 

ミカンキイロアザミウマ対策として今日はスピノエースを使いましたが、咲いている花の中に薬が入るように、上から噴霧するイメージで薬を撒きました。

 

1日中バラと戯れました

昨日に続き、朝から晴天のみどりの日

その祝日の名前の通り、草むしりやら何やら、緑と戯れて1日が過ぎました。

 

先ずは、朝の様子。

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5月4日 午前9時 遠景

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5月4日 午前9時 ちょっとズーム・アップ

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ドンファン+ザ・マッカートニー・ローズの懸崖造り

 

明日は朝から雨降りの予報。

予定通りコンテストが開催されるならば、大わらわで庭中にビニール傘をさす作業に追われていたはずです。

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ビニール傘大作戦 2015年5月12日

しかし、コンテストが無ければその必要もありません。

今日は「今する必要のない作業」をして、失敗しています。

それは、昨日、薬剤散布の際に細枝が茂って風通し(=薬のかかり具合)が悪くなっているのが気になりましたので、実施した作業ですが。。

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右の矢印の枝は鉛筆よりやや細い程度で、ブラインド(蕾が乗らない枝)になっていましたので、1.5番花を見るために2段目の5枚葉でピンチしたものです。

それに対して左の矢印の枝は、鉛筆の半分ほどの太さで20㎝ほど伸びて成長が止まっています。

このような枝が風通しを悪くし、病虫害の元凶になりますので、カットします。

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この作業は、1番花が終わった5月下旬~6月上旬に行えば良いのですが、コンテストが無くなって時間に余裕がありましたので、本日実施しました。

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細枝の整理前

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細枝の整理後

見た目は、大して変わり映えしませんねぇ。。。失礼しました。

ところが、事故発生!

去年1月に接ぎ木して、12月に地植えしたばかりの若い株。

細枝ばかりだと思って2年目の枝を株元から切ると・・・

バサッと大きな枝が崩れ落ちました。

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事故現場

本当はの所で切らなければならなかったのに~~(涙)

若株にとって非常に貴重な太いステム2本を失ってしまいました。

今やらなくてもよい作業をやっての大失敗!!

まぁ、長年ばら作りをしていると、この手の失敗は誰でも経験することだと思います。

(コンテスト出品のために、朝早く、薄暗い中で採花する時に、出品予定の枝を左手でキープし、右手を茂みの中に突っ込んでハサミで切ると、隣の立派なステム=翌日出品予定の花がバサッと崩れ落ちたこともありました。)

 

昨年発生した台芽を鉢植えにして育てていることを、4月11日「ヨトウムシの卵」の記事でご紹介しました。

そのトゲナシノイバラです。

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の枝が勢い良く伸びていますので、スタンダード台木にしようと思い、挿し木をしました。

準備したのは、6号鉢とよく切れる接ぎ木ナイフと用土。

その用土はバイオゴールド社の「Stress ZERO」という商品。

これは挿し木をしたり、接ぎ木したばかりの台木を植えたりすると、大変成績が良くてお気に入りです。。。ただし、とっても高価。

私が使用しているのは、コンテストの商品としていただいたモノです。

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先ずは1時間ほど水揚げ。

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水揚げ中のトゲナシノイバラの枝

次に、下の方1mほどにある芽を、すべて削ぎ取ります。

挿し木で土に埋まる部分に芽が残っていると、そこから「台芽の台芽」が発生しますので、特に丁寧に取り去ります。

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葉をむしり取ると、その付け根に芽があります

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よく切れるナイフで削ぎ落とします

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芽を除去した部分

そのまま挿しても良いのですが、私は念のために「ルートン」などの発根促進剤を使います。

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発根促進剤

根元を鋭いナイフでくさび型にスパッと切ります。

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挿す部分をくさび型に

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発根促進剤を付けて

充分水を吸わせた用土に細い棒で穴をあけて、発根促進剤が落ちないように植え込みます。

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挿し木完了

当分の間、日の当たらない「明るい日陰」で管理します。

明日以降、上の方が萎れますが、(たぶん)枯れることはないと思います。

 

そのトゲナシノイバラの花が咲いていました。良い香りがします。

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トゲナシノイバラ

一重の花つながりで、今日咲いていた一重の花たち。

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プレイボーイ

皆様ご存知のプレイボーイです。

薬っぽい香りが面白く、光り輝く美しい照り葉も人目をひきます。

さすがにプレイボーイは、良い服を着ているなあと感心しています。

 

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プレイガール

こっちはプレイガール。

ハマナシ(ハマナス)のような花で、プレイボーイに比べると、やや地味でしょうか。

切り花にすると花弁が閉じ気味になり、全開になってくれません。

 

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フレグランス ペルシカ

2017年 田頭数蔵さん(広島バラ園)作出のフロリバンダ種です。

咲き始めは黄色が濃く出ますが、すぐに退色して白い花になります。

ペルシカ種の特徴である中心のブロッチは最後まで消えません。

他のペルシカ種の改良品種は、シュラブが一般的ですが、これは完全な木立性です。

鉢植えで栽培できます。

また、名前の通り香りも良く、面白い品種です。

ただし、トゲがきついのはゴメンナサイです。

 

好天に恵まれ、ブイブイ(カナブン)たちも盛んに飛び回るようになりました。

白・ピンク・黄色など淡色系の花に潜り込みますので、是非とも対策が必要です。

我が家ではコンテスト用の主力選手たちはネットの中にいますが、鉢植えの連中、ネットに入りきらない連中には、キャップをかぶせます。

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ブイブイ除けキャップ

100円ショップで売っている台所用の「水切りネット」を利用します。

ただ、雨に濡れた後にキャップをかぶせたまま放置しますと、ボトリチス病(灰色カビ病)が発生しがちです。

雨の後は、乾くまで一旦帽子を外さなければなりません。

 

明日は、その雨が降りそう。

庭の作業が出来そうにありませんので、今夜は2日分の記事を書きました。

やっと作業日和~~

2日間吹き荒れた強風が止んで、ようやく庭の作業が出来ました。

 

ツルばらが賑やかになっています。

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ドンファン(+ザ・マッカートニー・ローズ)

 

鉢植えは「切り頃」になるとすぐに採花してしまいますので、見頃の花はあまり残っていません。

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地植えはあと5日~1週間で開花しょうか?

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この3~4日間の寒気の影響で、開花がストップしています(今日午後からの気温で、再び花が動き始めましたが)。

本来ならば7日~9日がコンテストでした。

予定通り開催されれば、地植えの花が間に合わず、鉢植え勝負になるところでした。

 

そんな中、世間ではあまり栽培されていない品種が咲きましたのでご紹介します。

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金環食

広島バラ園・田頭さんの2020年発表の最新品種です。

濃い赤色に黄色の糸覆輪。香りはありません。

本当はHT品種ですが、房咲性があるため、私はフロリバンダとして扱うことにしました(写真は主蕾を咲かせています)。

昔、「バロック」という切り花品種がありまして、それは黄色に赤の糸覆輪でした。

非常に細い覆輪で、最近のカーネーションに見られるような色彩でした。

この「金環食」のような赤に黄色の糸覆輪は他に類が無いと思いますが、どうやら「バロック」ほどの繊細で明瞭な糸覆輪にはなっていません。

この先、夏花・秋花ではどのような覆輪になるのか、もう少し観察してみます。

 

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ブラックベリーニップ

1996年、ニュージーランドの Somerfield 作出。

HT種ですが、花径8㎝ほど。紫黒色の中輪花です。

関西ばら会の「香りの花コンテスト」要員としてスタンバイしています。

樹勢が弱いので毎年接ぎ木をして、翌年1年間だけ栽培する……というサイクルにしています。

花形も大きさも物足りないのですが、香りはオールドローズ並みに魅力的です。

 

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ジョージ・バーンズ

初心者の頃は絞りの品種が大好きで、「かがり火」や「モダンタイムス」「キャンディーストライブ」など、絞り品種をたくさん栽培していました。

その後コンテストにのめり込み、それらは姿を消していましたが、今年は原点回帰で絞り品種を2つ仕入れました。

そのうちの1つが、これ。

1996年 USAの Tom Carruth 作出。

フロリバンダ種ですが、香りを楽しみたくて主蕾を咲かせてしまいました。

エエ香りがします。

なお、もう1品種は ミケランジェロ ですが、主蕾を摘み取りましたので、開花はもうしばらく先です。

 

夕方、予定より2日遅れで薬剤散布をしました。

本日のレシピは、開花時のスリップス(特にミカンキイロアザミウマ)対策と、そろそろ出そうな うどん粉 予防を重視しました。

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ポリオキシンAL(殺菌剤)……40g

アファーム(殺虫剤)……100cc 

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

 

明日も晴れの予報。ばらの作業が出来そうです。

天候急変~~強風被害~~

今日から5月。

朝は良い天気の中、エエ感じでツルばらが咲いていました。

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ところが、午後2時過ぎ。寒冷前線通過時にはひどい雷雨になりました。

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午前中、陽射しはありましたが、強烈な南風が吹きまくりました。

アメダスによれば、明石では 10:28 に最大瞬間風速 21.4 m/s。

その結果、鉢植えの「シェア ブリス」の枝2本のうち1本が根元から ボキリ。。。

その右隣の12号鉢も倒れています。

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「二毎芽(にまいめ)剪定」をして、そのうちの1芽をピンチし、ステム1本だけを伸ばしてコンテストレベルの大きな花を咲かせる~~という栽培法の泣きどころ……

1本だけ伸ばした虎の子のステムが折れてしまうと、元の枝には葉が残りません。

さて、この株はこの先どうなるか。。。様子を見るしかありません。

また、この風で、ずーーーっとお伝えしている「荒城の月」の折れたツルが、

皮1枚だけつながっていましたが、いよいよ風前の灯火(ともしび)になりました。

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ただ、折れた時からすでに2週間以上経過。

よく見ると、折れた箇所に新しい芽が出始めていました。

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さて、今日午前中に行なった作業です。

ブラインドになったステム(蕾が乗らないステム)は5枚葉1枚を付けてピンチして、1.5番花を咲かせる……と、ずっと記してきました。

ピンチして2週間ほど経ちますので、先端の芽が2つほど動き出していると思います。

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このまま2芽を伸ばして花を咲かせようとすると、

また2芽共にブラインドになる恐れがあります。

そこで、伸ばす芽は勢いの良い方(通常は上の芽)の1つに絞ります。

弱い方の芽はピンチします。

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また、ずっと行ってきた「側蕾摘み」とは別に、「急に伸び出す脇芽の処理」も必要です。

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これを放置すると、1日、2日であっという間に太い「側枝」になります。

太くなってから慌ててそれを折り取りますと、葉の付け根に大きな傷が残ります。

コンテストではこの傷跡が大きな減点になりますので、発見次第、なるべく早く欠き取らねばなりません。

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(下が大きな傷になってしまいました。1本花競技に出品するならば、かなりのハンディーを覚悟しなければなりません。)

 

お遊びで挿し木をした台芽は、完全に首(こうべ)を上げました。

挿し木成功!です。

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あれっ?1本増えています!
左は本日新たに挿し木した台芽です。

 

鉢植えの早咲き品種がそろそろ開花を始めました。

夕方、雨上がりに家内が近所への御挨拶回りに奔走していました。

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明日も明石には「強風注意報」が出ています。

今日と同等の強風になるようです。

ただ、明日は西風。。。我が家では地形的に、今日の南風はあまり大きな被害になりませんが、西風は防御法がありません。

またまた明日も被害を覚悟しなければなりません。

コンテストが開催されるならば、枝直し(細いヒノキ材にステムをビニタイで固定して、真っすぐにする作業)や雨対策(ビニール傘大作戦)に追われる時期になりましたが、今年は(も?)コンテスト中止。

面倒くさい作業はする必要が無く、ボ~~~ッと開花を楽しむことが出来そうです。

コンテスト中止は残念ではあるものの、気楽です。