近畿~東海地方、本日梅雨入りの発表。
近畿では平年よりも21日早く、1951年からの観測史上で最速。
これまで一番早い梅雨入りは、2011年の5月22日だったようです。
梅雨入りしたとはいえ、午前10時過ぎには雨が上がり、多少の手入れが出来ました。
1月に接ぎ木した新苗は随分大きくなっています。
左の枝が分岐していますので、1本にします。
また、株元から念願のシュートが出てくれました。
先端をピンチするには2日分ほど早いかな?と思いましたので、今日は放置しました。
シュートは地植え株でも出始めました。
このシュートは、今週1週間は様子見です。
鉢植えで、シュート処理適期のモノがありました。
シュート処理適期……シュートの長さ25~35㎝ほどで、下の方の本葉(5枚葉)が、4~6枚ほど完全に展開しているモノです。
まず、ピンチする位置を決めます。
↑未展開の5枚葉の生え際のすぐ下に目星を付けます。
↑ハサミで切るよりも、爪で摘み取る方が良いようです。
↑ピンチ終了。
ただし、摘み取ったシュートの葉をよく観察します。
葉を除去してみて「ヒゲ芽」の有無を確認します。
見づらい写真で申し訳ありません。
これは4㎜ほど伸びた「ヒゲ芽」が見られます。
この場合は、シュートをさらに5枚葉1枚分、下まで折り取ります。
未展開の5枚葉を1枚、また1枚と切り下げて、ほぼ伸びていない芽(1mm以内)が確認できるところまで切り下げればOKです。
花後に「5枚葉1枚付けて切り取った」ステムから、2~3芽が伸び始めます。
このまま放置しますと、1本が2本に、2本が4本に、4本が8本に……と、上に行くにしたがって茂る「箒(ほうき)」になってしまいます。
この先9月初めの夏剪定まで、ステムやシュート枝は1本のまま伸ばします。
そうすることによって、株が茂りすぎることを防止し、風通し(=薬剤のかかり具合)が良い状態をキープします。
初心者の会員さんからは、2番花の花数が少なくなるのが惜しく、2本目、3本目の芽をピンチする勇気が出ないという声をしばしば耳にします。
しかし、夏場の病虫害、特に葉ダニの発生を考えると、是非とも心を鬼にして「ステムは秋まで1本で繋ぐ」を励行してください。
(下の芽はピンチします。)
また、散った花弁が株元に付着していませんか?
早くも梅雨入りし、雨の日々が続きます。
このまま放置すると、花弁がボトリチス病(灰色カビ病)になり、それが株元(クラウン部分)に伝染することがあります。
今から30年ほど前、大切にしていた「八甲田」という品種を、この「ボトリチス伝染」で枯らしてしまいました。
それ以降、どこの苗業者さんを探しても「八甲田」に出会えません。
どなたか「八甲田」をお持ちではないですか?
白色の剣弁高芯咲きで弁端にわずかにピンクが乗る覆輪で、非常に良い香りがする品種です。
話が脱線しました。
付着した花弁は是非とも除去しておいてください。
明日は仕事を休み、あるラジオ局に出向きます。
もう何年もの間、春と秋に花をお届けております。
明日は朝から雨という予報ですので、夕方に採花しました。
切り花延命剤に漬けてありますが、明日の昼まで保ってくれるでしょうか?