関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

雨の祝日

ゴールデンウィーク初日。

緊急事態宣言下、外出せずに「ばら三昧」のつもりでしたが、

雨のため、戸外にも出られない1日になりました。

 

昨日(28日)から今日(29日)にかけての開花状況です。

 

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荒城の月 4月28日

昨日は上を向いて咲いていた懸崖造りの「荒城の月」でしたが、

今朝は花に雨を受けて、重さで首を垂れています。

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荒城の月 4月29日

昨日の日中は気温が上がりませんでしたので、あまり開花が進みませんでした。

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4月28日 朝

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4月28日 夕方

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4月29日 朝

このピンクの花は、香りが抜群に良い「ザ・マッカートニー・ローズ」です。

本来はHT種ですが、我が家では枝変わりしてツルばらになっています。

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ツル化した ザ・マッカートニーローズ

非常に多くの花が咲きますので、トイレの芳香剤代わりに重宝しています。

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昨日、今シーズン初めて、まとめて(とは言っても10本ほど)採花しました。

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4月28日

近所へ「今年も薬剤散布ゴメンナサイ」の御挨拶回りに貰(もら)われて行ったようです。

 

今日も雨の中で咲いています。

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魅惑

 

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プライマリーポエム

 

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モンシェリ

 

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マダム ヒデ

 

今朝の採花は、バケツ2杯。

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4月29日 その1

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4月29日 その2

花弁が雨に濡れていますので、明日にはシミが出ます。

近所にお配りしてもすぐに見苦しい花になりますので、自宅用に。

……すると、問題が!!!

バラ科花粉症の私の鼻が、覿面(てきめん)に反応。。。

昼過ぎから鼻水が ツーーーーーーー。。。困ったもんだ。

 

先日25日に挿し木した台芽は、再起不能なほど完全に萎れ切っていましたが、

この雨で少し首を上げ始めました。

 

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台芽の挿し木

そうこうしているうちに、昼前に宅急便。

(公財)日本ばら会から、今年の配布苗と試作苗が到着。

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左 紅しおり  右 レジー

さて、我が家の家風に合って定住する品種になるか、それとも「サヨナラ品種」に終わるのか、秋まで育ててみます。

明後日(土曜日)にスリット鉢に植え替えます。

ツルばらの開花が進んでいます

昨日に引き続き、今日も1日ばらさん達と戯れました。

 

懸崖作りの「荒城の月」の黄色が目立つようになりました。

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荒城の月

 

その隣の「つるデンティベス」もパラパラと咲き始めました。

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つるデンティベス

その他、ツルばらでは「ドンファン」も開花宣言です。

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ドンファン

昨日は開花宣言を見送った「マダム ヒデ」さんも、グチャグチャの「魅惑」もとりあえず咲きました。

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マダム ヒデ

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魅惑

 

昨日の薬剤散布の効果で、アブラムシは死んでいます。

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そんな中、5日前から気づいていたのですが、鉢植えの古株「都大路」に台芽が発生していました。

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あえて放置した台芽

放置した理由は、ある程度まで大きくしてから えぐり取って鉢に移し、スタンダード用の台木にしようという魂胆があったからです。

ところが、本日台木の根元を探ると意外に深く、「都大路」の根の「股の中(股底)」から「J字型」になって伸びていることが分かりました。

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台芽の根をなるべく「都大路」の根元に残さないように、かつ台芽の根も出来るだけ傷つけないように取ろうとしましたが……

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うまく白根が付くような状態で えぐり取ることはできませんでした。

とりあえず1時間ほど水を吸わせ、鉢植えにしておきました。

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夕方にはずいぶん萎れていましたが、まあ大丈夫だと思います。

 

コンテストは中止になったものの、HT種は切り花を楽しんだり(というか、仏壇の花~~まんまいちゃんの花~~にしたり)、近所にお配りしたり、職場に(クビにならないようにゴマをするために)持って行ったりするために、側蕾摘みの作業を続けています。

その作業も、本日でほぼ終わった感じです。

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また、フロリバンダ種は逆に主蕾を摘み取ってあります。

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1月に接ぎ木をした新苗です。

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枝の根元・生え際をよく見ると、

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脇芽が大きくなり、シュートとして伸びる準備をしていました。

 

いよいよ花が咲き始めると、採花・水揚げ・配るための荷造り・関係各所への花の配達等々に追われることになります。

夏日が続くようになれば、鉢の水遣りも毎日必要になります。

忙しい季節の到来!

とは言っても、私は平日、仕事のために京都通いをしておりますので、上記の「花配り娘(オババ)」も「水遣り娘(オババ)」も、家内に平身低頭、御願い奉っています。

アリガタヤ アリガタヤ。。。。。。

ばら展は中止になりましたが・・・

いよいよ我が家でも昨日、開花宣言です。

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つるデンティベス

今年の一番は、鉢植えの マダム ヒデ さんではなく、デンティベスでした。

毎年一番の ヒデさん 。今日は、

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マダム ヒデ

 

また、グチャグチャの花で本来の姿(秋花が真骨頂)ではありませんが、魅惑も。

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魅惑

ヒデさん・魅惑とも、明日(25日)が開花宣言になりそうです。

その中において、コンテストレベルが1輪。

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高雄

高雄です。昨日・一昨日と陽射しがありましたので、エエ発色をしています。

 

先週日曜日(18日)に強風で折れ、皮1枚だけつながっている荒城の月ですが、何とか生き延びて、あと2~3日で開花です。

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(矢印が、枝が折れて皮1枚の箇所です。)

 

さて、前回の薬剤散布(18日)は強風の中で行いました。

かつ、散布直後のにわか雨でかなり葉っぱが濡れました。

やはり薬剤が十分に効いていませんでした。

その結果、我が家では珍しく アブラムシ の写真が撮れました。

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また、こんな時期に ゾウムシ も多発しています。

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ゾウムシの被害

更には、病気ではありませんが、こんな「首曲がり」が散見されます。

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花首の蕾に近い部分に「柳葉」などがあると、そこからひきつったような花首になり、曲がってしまいます。

これは「枝直し」などで曲がりを矯正できませんので、私は5枚葉を1枚つけて切り戻し、6月上~中旬の花の無い時期に咲く「1.5番花」を楽しむことにしています。

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この「首曲がり」は品種により出やすいもの(ジェミニ×コロラマの交配である「狭山路」「ユートピア」など)もありますが、それよりも各々の株による「曲がり癖」の方が目立つように感じます。

「首曲がり」が発生した株は記録に留めておいて、2番花以降の様子を見ます。

年間を通じて首が曲がる株は、「サヨナラ」の候補になります。

ただし、花壇として楽しむ場合は、必ずしも気にする必要はないかもしれません。

花が散るまで色彩や香りを楽しんで、花後に切り戻せばOK!

しかし、切り花として花瓶に生けて楽しむ場合は、やはり美しくありません。

花首の「曲がり癖」がある株は、淘汰するに越したことはないと考えます。

 

最後に、夕方、薬剤の定期散布をしました。

本日のレシピは、

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フルピカ フロアブル(殺菌剤)……50CC 

ジェイエース水和剤(殺虫剤)……80g

ベストガード(殺虫剤)……50g

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

殺虫剤を2種類使いました。

その理由は、春の花が咲き始めましたので、スリップス(アザミウマ)対策が必要になりました。

ジェイエース(オルトランのジェネリック薬)は、在来種のヒラズハナアザミウマやネギアザミウマには効きますが、現在、ばら栽培にとって最も深刻な害虫の1つであるミカンキイロアザミウマには全く効きません。

そこで、開花期にジェイエース(オルトラン)を使う場合は、ミカンキイロ対策を考えなければなりません。

今回散布したベストガードは、ミカンキイロアザミウマにもよく効きます。

なお、我が家でジェイエース以外にローテーション使用しているアファームとスピノエース(今は切らしておりますがコテツフロアブルも)はミカンキイロに卓効がありますので、他の殺虫剤を混合する必要はありません。

また、アファーム・スピノエース・コテツフロアブルは、もう1つの難敵であるオオタバコガにも効果がありますので、大変ありがたい薬品です。

「大阪ばら祭2021」中止のお知らせ

昨日より、我が家のツルばら「デンティベス」2輪、鉢植えの「高雄」1輪が開き、

いよいよ今年も「開花宣言」です。

 

しかし、東京・大阪・兵庫・京都には明日・4月25日より緊急事態宣言が発令されることになっています。

そんな社会状況に鑑み、5月7日から9日まで開催を予定し、準備も進めておりました「大阪ばら祭2021」を中止せざるを得ないという判断に至りました。

会場の咲くやこの花館も、25日より当分の間休館になるということです。

 

昨年の春のばら展に続き、2年連続の中止は残念この上ないのですが、新型コロナウィルスによる感染症拡大が止まらぬ環境では、安心してばら展を楽しむことが出来ませんので致し方ありません。

 

会員の皆様、またばら祭を楽しみにして下さっていた皆様、どうぞ御理解の程をお願いいたします。

強風の日曜 いろいろ有り過ぎて…

本日、毎年恒例の「4月の強風(1回目?)」。

 

「懸崖造り」のツルばら(荒城の月)、太いツルが……

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12月の誘引の時に「割れた場所」からボッキリ。。。

約150輪分の蕾がついていました。残念!

隣にもう1枝、皮1枚で残っている瀕死のヤツもいます。

(矢印)の白い部分は、上の写真の折れた部分を剪定した跡です。

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これも、いつ千切れるやら。。。

まあ、以前にも書きましたが、毎年2~3回の「4月の強風」は、

「お天道様」がなさることなので仕方がないと諦めています。

 

朝方、地植え株でヨトウムシ(落下傘)の被害葉を見つけました。

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葉裏はこうなっています。

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持っていると、落下傘で逃げるヤツ(矢印)がいます。

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もちろん、葉っぱごと「フミツブース」で処理。

 

また、午後には鉢植えのコンテスト用「白秋」の中段の葉に被害を発見しました。

こちらは、ずいぶん散らばった後でした。

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このステムはコンテストの1本花競技には出品できなくなりました。

もしも良い花が咲けば、3本や5本、あるいは10本の組花競技の中に紛れ込ませて、他のステムの葉でこの被害葉を隠して「知らんぷり」をするかも。。。

いずれにしても、これだけヨトウムシの被害が広がった原因は、先週の薬剤散布の時、殺虫剤として残効性の短いアファームを使ったためでしょう。

とは言っても、アファームは従来の殺虫剤が効かないミカンキイロアザミウマにもオオタバコガにも効果があるので、ありがたい薬です。

 

風に吹かれた葉から、大量の水分が発散してしまっているので、薬害が心配なのですが、午後4時過ぎ、強風の中で薬剤散布をしました。

風がある上に、薬害の恐れもあるならば、本来は明日以降に散布したいところです。

しかし、平日は京都の職場に通う身、どうしても休日に薬剤散布をしなければなりません。

というわけで、本日の薬剤メニューはヨヨウムシ対策を念頭に、

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ピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……25g

サルバトーレME(殺菌剤)……35cc

アプローチBI(展着剤)……100cc

水……100ℓ

 

散布後2時間ほどして、予想外のにわか雨で葉がひどく濡れました。

まあ、薬剤が乾いた後でしたので、たぶん効いてくれると思います。

一日中雨降り……

朝から雨降りの土曜日でした。

「週末園芸家」にとりましては、貴重な1日が何もせずに終わってしまいます。

 

とは言え、夕方になってやっと雨が上がりましたので、庭を一巡り。

目についた側蕾を摘み取ります。

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この先しばらくの間、蕾摘みの作業が続きます。

 

萼割れが始まった株が目立ちます。

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これはパパメイヤン。

開花12~13日前といった感じです。

 

我が家で毎年一番に咲くHT種は、マダム ヒデです。

今日の夕方はこんな感じ

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開花9~10日前といったところでしょう。

 

ホームセンターでは多くの新苗が売られています。

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すぐに5~6号鉢に植え替えるのですが、その際には必ず蕾を切り捨てます。

(一番上の5枚葉のすぐ上で剪定します。)

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「蕾が惜しくて切れない」という声をよく聞きますが、

苗の成長のためには心を鬼にして蕾を切り落としてください。

この後も、9月初旬の「夏剪定」まで新苗には花を咲かせず、

蕾が見えたらピンチを続けます。

夏剪定で切り込み、10月になって初めて、この株の花を楽しみます。

 

5月7日(金)~9日(日)の「大阪ばら祭2021」(於・咲くやこの花館)の2日目、8日の14:00から、会場にて一般来場者を対象に「バラの育て方」の講習会をせよという話になっています。

ばら栽培には「小さな親切(バラがかわいそう)、大きなお世話(バラの成長にとっては逆効果)」といった話をしようと思っています。

 

咲くやこの花館の担当の方々と連絡を取り合っていますが、大阪における新型コロナウィルスの感染状況が大変心配な様子。

ばら祭が予定通り開催できることを祈っておりますが、開催の可否等につきましてはこのブログでも随時お伝えいたします。

ヨトウムシの卵

昨日に引き続き、朝は少し冷え込みましたが、日中は陽射しが暑いほどでした。

 

昨日の薬剤散布時、ヨトウムシの卵を見つけました。

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ヨトウムシの卵塊

大阪府病害虫防除所のホームページ

http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdf

によれば、卵塊が毛に覆われていませんので ヨトウガ の卵だと思われます。

ばら作りの世界では 一般的に「落下傘」と呼んでいます。

この卵が孵化すると、大きさ2mm程の1齢幼虫がこの葉の裏を舐めるように食害し、

「透かし葉」状態にした後、各々が尾部からクモの糸のような透明な糸を出して、

近くの葉にバラバラになって飛び散り、さらに食害を続けます。

写真ではすでに殺虫剤(昨日はアファーム)がかかっていますので、

卵は死んで孵化しませんが、通常は卵塊を発見した時に、丁寧にこすり落とします。

産卵から孵化までの日数は、大阪府病害虫防除所のホームページでは、25℃で3~4日、長野県農業関係試験場のホームページ

https://www.agries-nagano.jp/pest/248.html#:~:text

では、「卵は5~9日で孵化する」とあります。

いずれにせよ、気温によって孵化までの日数が変わるようですが、

小葉1枚たりとも「傷もの」にできないコンテスト派としましては、

孵化する前の卵の状態で退治しなければなりません。

したがって、1週間に1度の薬剤散布がどうしても必要になります。

小葉の1枚だけが「透かし葉」になっている程度は「ご愛敬」と笑うことが出来るガーデン派の皆様は、10日に1度の薬剤散布でも、何とか防除できるでしょうか。

ただし、その際には孵化したばかりの1齢幼虫が葉を舐め始めた時に殺虫効果が残っている「残効性の長い薬剤」(オルトランやスピノエース等)を、是非とも使用してください。

 

その他、お遊びの報告です。

昨年4月、台芽を処理した際に上手にえぐり取ることができて、白根が1本だけ付いていたものがありましたので、試しに育苗用のポリポットに植えてみました。

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ポリポット植えの台芽

それが1年で立派な トゲナシノイバラ に成長しました。

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トゲナシノイバラ

そして、枝先に蕾がついています。

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トゲナシノイバラ つぼみ

花が終わればこの株の枝で挿し木をして、来年1月の接ぎ木用の台木にしようか……と思っています。

 

最後に本日の我が家の様子、3枚連続で貼り付けておきます。

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4月11日 その1

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4月11日 その2

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4月11日 その3

 

我が家の庭の様子

4月10日、朝の気温は低かったものの、晴天の一日でした。

例年より2週間以上早い……という我が家の庭の様子です。

 

まず、自慢の「懸崖造り」のツルばら(「荒城の月」)です。

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先日の強風で、蕾の数が3割ほど減ってはいますが、

すでに小指の先ほどの大きさになっています。

(手前は遅咲きのマダムヴィオレ。)

 

地植えの連中は、品種にもよりますが、蕾は小豆~大豆の大きさになっています。

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(右前は熱情、左奥は白秋です。)

 

鉢植えはさすがに早い。

既に萼割れが始まったヤツもいます。

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(品種は魅惑。ま、春の花はグチャグチャのダブルセンター/トリプルセンター/ブルヘッド……とコンテストには使えない品種ですが。。。)

 

そんな中で、HT種は側蕾を取る作業をしています。

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真ん中の主蕾を大きく咲かせるために側蕾(矢印の2つ)を除去します。

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これでスッキリとしました(品種はプライマリーポエム。)

講習会の時にお話いたしましたが、この作業は「必須」ではありません。

庭植え(花壇や公園)で長い間花を楽しみたい場合は、全ての蕾を残して順次咲かせますと、6月上旬まで花を楽しむことが出来ます。

多くの栽培書に書いてある「側蕾を除去する」という作業は、コンテストに出品したり、切り花として楽しむ場合の栽培法です。

 

FL種の場合は、HTとは逆に主蕾を除去します。

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(品種はペルニールポールセン)。

このまま放置しますと、真ん中の主蕾が早く開花し、散った後はそこだけが「過疎地」となって淋しくなりますので、側蕾を一斉に・賑やかに咲かせるために、主蕾を取り去ってしまいます。

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こうすることによって、側蕾や下の段の蕾が、そろって咲いてくれます。

ただし、これまた講習会でお話いたしましたが、必須の作業ではありません。

春の最初の花は、早く見たいのが人情!

別にFL種の房が一斉に咲かなくてもかまわない……というのであれば、主蕾を咲かせても何の問題もありません。

房の真ん中の花を咲かせ、その見ごろに花首だけを切ってコップに飾って楽しんでください。

 

そして、夕方に今年3回目の薬剤散布をしました。

本日の薬剤は以下のとおりです。

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ポリオキシンAL(殺菌剤)……35g

アファーム(殺虫剤)……50CC 

アプローチBⅠ(展着剤)……90CC

水……90ℓ

 

なお、私は毎回必ず展着剤として「アプローチBI」を加えています。

先日・日曜日の講習会の折、「散布する薬剤の中に乳剤があれば、その乳剤に展着剤が入っているので、展着剤は入れる必要がない、と多くの本に書いてある」という指摘を頂戴いたしました。

確かに乳剤には界面活性剤(乳化剤)が混合されていますので、乳剤を使用した上に、ダインやリノー、グラミンSなどの一般展着剤を加えますと、展着剤成分の濃度が濃くなって薬害の恐れがあります。

しかし、アプローチBⅠやスカッシュなどは機能性展着剤と呼ばれ、乳剤に混入されている展着剤とは全く違う性能を持つ展着剤です。

葉面への濡れ効果や浸透移行性を促進する機能がありますので、積極的に使用してよいものと考えます。(しかも機能性展着剤は、薬害が少ないのが通例です。)

今年も来てます 招かざる客たち

アブラムシやヨトウムシ、スリップスの類は基本的に薬剤で防除できます。

 

ところが、「テデトール」以外防除法のない連中が、早くも訪れています。

例年ならば4月下旬が出番の バラクキバチ が、今年もやって来ました。

 

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ラクキバチ被害

本日、午前中は元気だった立派なステム。

午後3時過ぎに見ると うなだれています。

犯人は こいつ! 大きさ 15mmほどです。

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ラクキバチ

5枚葉2~4段目のステムに産卵管を突っ込んで産卵します。

(ステムにV字型の傷がつきます。)

そのため、ステムの水管が切断され、産卵位置より上が萎れてしまいます。

放置しておきますと卵が孵化し、幼虫(ウジ虫)が初めは萎れている上部へ、

やがて健全な下の方へとステムの内部を食害します。

発見次第、健全な5枚葉を1枚つけてカットしてください。

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なお、バラクキバチは刺しませんので、素手でひねりつぶしても大丈夫です。

ただし非常に速く飛び回っていますので、なかなか捕まえることができませんが。。。

 

また、4月3日の記事でもご紹介しました バラゾウムシ。

今朝も被害を発見しました。

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バラゾウムシ被害

犯人は大きさ3㎜前後のこヤツです

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バラゾウムシ

虫体を発見した場合は、片手を受け皿にしながら

強くつまんで 潰します。

被害に遭った部分が葉であればよいのですが、

上の写真のようにHTの蕾が被害を受けた場合は、バラクキバチの時と同様に、

5枚葉を1枚つけて切り取ります。

いずれの場合も、切り下げた部分から伸びる芽によって、

6月上旬~中旬の花が無い時期に、1.5番花を楽しむことが出来ます。

4月の講習会 終了しました

天気予報通り、午後から本格的な雨降りになりました。

大阪市では明日からコロナウィルスのまん延防止等重点措置が開始されるとか、そんなタイミングの中、御参加下さった皆様に御礼申し上げます。

 

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4月4日 やさしいばらの育て方講習会 1

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4月4日 やさしいばらの育て方講習会 2



4月1日に掲載しました「4月分の講習会テキスト写真」のブラインド処理の写真(写真―6,写真-7)につきまして、本日お話したとおり、必ずしも剪定ばさみで切る必要はありません。

今の時期ならば、爪先で簡単に折り取ることが出来ます。

まず、蕾の有無を確認してください。

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つぼみ有り

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つぼみ無し

つぼみが無い枝は、5枚葉を一枚つけて爪先でピンチします。

 

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爪を使ってピンチする

 

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ピンチ終了

こうして1番花と2番花の硲(はざま)の6月上旬~中旬に「1.5番花」を咲かせます。

なお、ブラインドは、品種によって出やすいものがあります。

コンテスト品種では、ホットコウザキの1番花は90%以上がブラインド。

春のコンテストではホットコウザキをほとんど見かけません。

 

また我が家では「葉焼け」が少し出ています。

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葉焼け

これも品種により出やすいものがあります。

コンフィダンスやローラなどで目立ちます。

 

最後に、例の「カメラ事件」。

家内に頼み込んで、おもちゃのように小さな安価の一眼レフを中古で買ってもらいました。

いかに小さいとはいえ、写りはコンパクトデジカメとは雲泥の差です。

昨日不鮮明だったスタンダード作りの失敗作、皴(しわ)の入った穂木。

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皴が鮮明に映っていると思います。

さて、次は壊したレンズですが……同じレンズは高価で買ってもらえないと思いますので、お安い中古をネットで物色しています。