ほぼ一日中、雨降りでした。
おまけに気温が上がらず、薄ら寒い日曜日でした。
昨日、今年初めての薬剤散布をしました。
その翌日の雨ですが、散布してから6時間以上経過し、葉面の薬剤が乾いた後の降雨でしたので、薬効には問題ありません。。。天気予報で雨になることが報じられていましたので、浸透移行性のあるジェイエース(オルトランのジェネリック薬)と浸透性のあるフルピカを意識的に使用しました。
雨のおかげで、むしろ薬害のリスクが低下して、ありがたいお湿りです。
とは言うものの、雨のために庭仕事ができませんでしたので、ブログのネタには窮しています。
苦肉の策として、昨年以前の花の画像とその花を咲かせた株の今日の様子(雨が小やみになった間に撮影しました)を並べて、お茶を濁すことにしました。
まずは、我が家の「主力選手」たちです。
以前にも書きましたが、この品種は鉢植えでは良花を望めません。
地植え専用品種です。
しかも低く剪定すると花がイジけてしまいます。
春花剪定でも1mほどの高さで剪りますので、秋花は2.5m以上の高い位置で咲きます。
「勝手にしィ~やァ~」と放置しておくと、雄大な花を咲かせるヤツです。
次は我が家の御神木です。
上の画像では、手前の左右2輪が御神木の花です。
昨年12月の接ぎ木講習会の折、この御神木の穂木を皆様に接いでいただきました。
その時にも申し上げましたが、この御神木の血筋はなかなかシュートが出ません。
ただし、10年ほど辛抱して栽培していただくと、ある日突然太いシュートが出て、それ以降毎年シュートを出し続けて良花が見られるようになります。
この御神木は樹齢30数年、すっかり樹勢が衰えてしまいました。
3年前に地植えした樹齢4年の株です。
さすがに若々しく樹勢旺盛、昨年も太いシュートを5本出しました。
今春以降、この株の花がコンテストに登場すると思います。
手児奈は鉢植えにして「2毎芽(にまいめ)剪定」をすればシュートを多く出しますが、地植えではなかなかシュートを出してくれません。
この株もすでに数年間、新しいシュートが出ていません。
しかし毎年コンテストレベルの花を必ず咲かせますので、やはり優れた品種なのだと思います。
(私は常に「誰が育てても同じ花が咲く」とか「切った途端に花色の艶っぽさが消えて『白褪(しろざ)める』のが気に入らない」とか悪口ばかり言っていますが、「困った時の手児奈頼み」でしばしばコンテストに出品しているのは、ご存じの通りです。)
次は、メルヘンケーニギンですが、2022年12月4日の記事
で植え替え作業をご覧いただきました。
ここで植え替えた株は、偶然にも2022年1月1日の記事
で、接ぎ木のサンプルにしたメルヘンでした。
左の大きな株もメルヘンですが、矢印が昨年12月に植え替えた株です。
実は、この株の穂木になっているのは、我が家の栄光の歴史あるメルヘンです。
古~~い画像で、フィルムカメラで撮影したプリントをスキャンしましたので、色が悪いのですが、平成12年の日本ばら会全国大会で会長杯を頂戴したメルヘンです。
また、このメルヘンは、
平成23年の日本ばら会全国大会で理事長杯も頂戴しています。
この2回の日本一を獲得した株こそ、2022年12月4日の記事で根元からポッキリと折れてしまったメルヘンです。
接ぎ木をしてお世継ぎが数株残っていますので、血統は途絶えていません。
同様に古い画像の残る株があります。
上述の東京八重洲口での全国大会、理事長杯でも3等をいただきました。
その丹頂は現在樹齢30数年。
依然として毎年シュートを1~2本出し、老いてもなお元気な株です。
その他、鉢植えを少しだけご覧ください。
こんな画像を並べるときりがありませんが、今日はこのあたりで終わりにします。
来週4月2日、「やさしいばらの育て方」の講習会です。
会員様はもちろん、一般の皆様の聴講も大歓迎です。
どうぞご参加くださいませ。