神戸の桜の開花が、昨日(24日)、ようやく発表されました。
しかし、22日(水)に関西各地で夏日を記録した影響でしょうか、私が個人的に標本木にしている近所の桜は、23日(木)に開花……と言うか、たった1日で2分咲きくらいになっていました(その桜、今日は3分咲きです)。
「定点観測?」しているツルばら(ザ・マッカートニーローズの枝変わり)の葉も賑やかになっています。
また、地植え株の足元の雑草が一気に伸びています。
大変気になっていますが、この雑草を抜くために不用意に「ばら藪」の中に潜り込みますと、服やオケツで大切な大切な新芽を折ってしまう事故を起こします(30数年間にわたって、毎年懲りずに同じ愚かな失敗を繰り返しています)。
ステムが20㎝程度に伸びるまで……あと2週間くらいは草を抜きたい衝動を抑え続けます(と言いながら、雑草の見苦しさに耐えきれず草抜きをしようとして、今年もまた犠牲者(芽?)を出してしまいそうな予感が……)。
3月12日の記事で、例年最初に咲くHT種としてご紹介した鉢植えの「ヒデさん(マダム ヒデ)」は、春分の日(21日)には
こんなに小さな蕾でしたが、4日経過した今日は、
やはり今年も「我が家の開花宣言」の最初はこの株かもしれません。
その他、21日の休日には「げんこつ剪定」をした「手児奈」の芽の整理を行いました。
矢印を付けた3芽を掻き取り取りました。
2芽を残した株の今日の様子は、
もう一つ、8年前の「節(ふし)」まで切り下げた「武州」の芽は、
順調に伸びています。
透明の衣装ケースに入れて南向きの縁側で管理していた接ぎ木苗たちですが、本日から「戸外の生活」をさせることにしました。
3月に入るころから、室内でも衣装ケースの蓋を開けっ放しにし、天気の良い日には縁側の戸を開けて外の空気に慣れさせていましたが、今日以降はずっと戸外に置いて管理します。
その接ぎ木苗ですが、
矢印部分(接いだ部分)に近づきますと、
パラフィンで白くなっていて見にくいのですが、左側の茶色い部分は台木、右側の緑色の部分が穂木です。
その台木と穂木との間にクリーム色の部分がサンドされているように見えると思います。。。これがカルス(癒合組織)です。
毎度申し上げている通り、「カルスは台木の外側(皮の方)からできる」ということが、この画像でもお分かりいただけると思います。
接ぎ木をする時には、「台木の内側(芯に近い方)」と「穂木の薄く削いだ面」の形成層同士をピッタリと合わせる……とすべての栽培教科書に書いてありますが、本当に大切なのは「台木の外側(皮の方)」と「穂木の斜めに切った面」の形成層同士が合うことです。
剪定ばさみで穂木を斜めに切って、そのまま台木に接ぐ人が多いのですが、私はその剪定ばさみで斜めに切った面を、改めて接ぎ木ナイフを使ってスパッと鋭く、且つ滑らかになるように処置することを心掛けています。
そして、今日の特記事項は定期薬剤散布の開始です。
今年はまだアブラムシや葉を食害するヨトウムシの極小幼虫の姿を見ていませんが、「転ばぬ先の杖」で、今日から週イチの薬剤散布を10月末まで続けます。
今日のレシピは、
フルピカ フロアブル(殺菌剤)……15㏄
ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……20g
アプローチBI(展着剤)……50㏄
水……50ℓ
今の時期、とにもかくにも薬害を出さないことが大切。
薬害の出やすい薬剤(ダイセンステンレス、トクチオンなど)を避け、濃度も低く(指定濃度の70~80%程度に)して散布します。