2022年最後の日も、朝から鉢の土替え作業でした。
今年の1月1日のブログを見ますと、元日も丸一日土替えをしているようです。
土替えに始まり土替えで終わる一年でした。
まあ、今年に限らず毎年この時期は鉢の土替え作業のため、大晦日も元日も関係ない生活をしておりますので、強風が吹かない限り土替え作業の年末年始です。
さて、今日のお相手は10号鉢ばかり。
愛用の「台車マシーン」には6鉢載せます。
8号鉢10~11個よりはるかに重く、第1作業場である畑への急坂は息も絶え絶え、キツイです。
さらに、8号鉢に比べ1鉢に3倍ほどの用土を必要としますし、伝家の宝刀マグアンプK も8号鉢(120g程度)の倍の量(250g程度)を投入します。
10号鉢は、体力的にも経済的にも優しくありません。
昨日、会員ではない一般の方から「鉢植え後の灌水の仕方が分からない」というメールを頂戴しました。
(非会員の皆様もご不明のことがございましたら、コメント欄に書き込みしてください。私のわかる範囲でお答えいたします。)
こうします ↓
深いバケツ等(私は120ℓ入りのポリバケツを使っています)に鉢が70%ほど沈む深さに水を張り、鉢をドブリと浸けます。
さらに上からウォータースペースいっぱいまで水を入れます。
するとしばらくの間、鉢土の中からブクブクと泡が出ますが、放置します。
ウォータースペースの水が鉢土内に浸み込んで落ち着いてから(ぎっくり腰に注意しながら)鉢を引き上げます。
少しの間、土の上に置いて鉢底から水が出なくなるのを待ちます。
この時、鉢土の表面に極端にへこんだ部分があれば、用土を補充します。
以上で土替え後の灌水は終了です。
というわけで、夕方までかかって24株の植え替え(うち2株は廃棄処分)を終えました。
昨日次男に運び上げてもらった用土も、半分が無くなりました。
なお、昨日のコメントに当会会員の rose2021 さまから「台木の接ぎ木した部分から抜けるように外れ」たという報告がございました。
秋花を咲かせたほどの株が台木から外れるという事例は、私自身、経験がありません。
昨年大晦日の接ぎ木の様子を、先ほど同様、今年の1月1日に
としてご紹介しましたが、そのモデルになったのがメルヘンケーニギンでした。
この株が現在はこうなっています ↓
その接ぎ口は、
穂木が台木の中に刺さったような感じで完全に一体化しています。
これは絶対に「抜ける」ということはありません。
ところが、5月の下旬に購入した新苗は生育がよくありません。
その台木と穂木の接ぎ口は頼りないほどちょっと「付着」しているだけでした。
こんな感じの株であれば、穂木が台木から抜けることもあるのかな?(実際には抜けませんが)と思った次第です。
この新苗は、5月の展示会でこの品種を見て気に入り、慌てて注文したものです。
しかし、新苗は遅くとも4月中旬までに植えないと、その後の生育が思わしくありません……と多くの栽培書に書いてある通り、結局貧相な株になってしまいました。
やはり新苗は早い時期(4月上旬。できれば3月末まで)に植えないとダメです。
その点、自分で接ぎ木したものは早い時期に、鉢でも地でも植えられますので、後の生育は良いと思います。
例の貧弱な穂木を使った「八甲田」の接ぎ木ですが、今日は接ぎ木後14日目です。
3株接ぎ木していますが、①は
先週はこう ↓ でした。
②は
先週はこう ↓ でした。
そして③は
「節」の部分を穂木にしましたので芽の動きが遅く、先週は全く動いていませんでしたが、この1週間で少し動いたようです。
はてさて、私が「接ぎ木名人」なのか「接ぎ木迷人」なのか、まだまだ結論が出ませんが……内心ちょっと期待しています。
明日は新年……でも、土替え作業を続けます。
ではでは皆様、本年も自分勝手な栽培法にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願いいたします。
どうぞよいお年を~~