梅雨入り前、(たぶん)最後の日曜日。
接ぎ木苗の植え替えやら、地植え株の細枝整理やら、ツルばらの凋花摘みやらをやろうと思っていたのですが、接ぎ木苗(約40鉢)の植え替えだけで一日が終わってしまいました。
(家内に頼まれていた挿し木やら、ビニールポットへの枝豆の種まきやらもしましたが……)
まずは朝の採花……ほとんど無し。。。
5月下旬以来、ず~~~っと気になっているツルばらの凋花(黄色の円内)。
凋花はすでにミイラ化し、その枝の途中から2番花のステムが伸びて、早くも蕾が小指大~親指大になっています。
こうなれば今年は1番花の凋花切りを諦めて、そのまま2番花を咲かせる「手抜き」をしようと腹をくくりました。
2番花終了後、「ツルばらの梅雨明け剪定」として懸崖部分をバッサリと切り落としますので、凋花部分(黄色の円の部分)は放置することにします。
さて、接ぎ木苗の植え替え作業ですが、昨年大晦日に接ぎ木した自作新苗を4月10日に5号スリット鉢に植え替えました(4月10日「接ぎ木苗の植え替えをしました」参照)。
それをもう一回り大きい6号スリット鉢(長型)に植え替える作業……本来は5月20日ころにしたかったのですが、やっと今日、行うことができました。
植え替え用土は、例のブレンド+マグアンプKです。
4月の植え替え時はマグアンプKの大粒を大量に用いましたが、今回からは「中粒」です。
10月までの5か月間だけ効いてくれればよいので、大粒は必要ありません。
また、鉢植えの「月イチ置き肥」を開始しましたので、そのついでに新苗にも施肥ができます。よって今回はマグアンプKの大量投入はしません。
常識+αの量(カレースプーン2杯分)を与えるだけです。
↑ 左が6号スリット鉢(長型)、右が植え替え前の5号スリット鉢(長型)です。
すでに白根が5号スリット鉢から大量に出ていますので、抜き取りにくいです。
無理をして穂木や接ぎ木部分を傷つけないように、十二分の注意が必要。
スリット鉢の周囲を何度も何度もたたいて古い鉢の根元を緩めてから(その際に鉢土が多少飛び出ます。そのくらい強くたたきます。。。ただしあまりにも強くたたくと、新苗に出た虎の子シュートが生え際からポキリと折れることがありますので、これまた注意してください。←こういう注意書きをするということは、、、そうです!私が何度か「やらかしている」ということです)抜き出します。
根鉢を崩さないように、6号スリット鉢に植え込みます。
鉢の周囲に補充する用土は、移植ごてや棒を何十回も力一杯差し込んで、めいっぱいギュウギュウに詰め込んでください。
著名な「ばら栽培家?」が書いた指導書のように「ふんわりと」はウソです!!
ふんわりと入れた用土では、2~3回灌水しただけで鉢土に「大穴」が空きます。
ここで枝の整理を行います。
昨日分のコメントにKUROKAWAさまから「分岐した枝」についてご質問がありました。
細枝しか出ておらず、頼りになりそうなシュートが発生していない新苗は、光合成用の葉数を多く残したいのが人情だとは思いますが、人情と「ばら情」とは違っていて、新苗は早く太い枝を伸ばしたいと思っている……と勝手に判断しています。
そのために、
昨年の大晦日に接ぎ木したフリージアですが、細枝が2本しか出ていません。
とりわけいくつかの矢印を付けた右の枝は「綿棒の軸」程度の太さしかありません。
しかもそれが上部で3つに分岐しています。
基本的には、一番勢いのある青い矢印の枝を残し、赤い矢印の2本はピンチします。
普通はこの状態で根元から新しく、より太いシュートが発生するのを待つのが正攻法だと思います。
ただし、ここで残した青い矢印の分岐枝も3枚葉ばかり4~5枚伸びた段階ですぐに蕾を持ちそう。頼りになりません。
そこで、この細枝には見切りをつけて(とは言うものの、ある程度の葉を残して)低く切り戻す……というのも良いと思います。
この ↑ 切り方、どうお思いですか?
どうせこの細枝は遅かれ早かれ根元からカットする「将来性のない細枝」ですので、これでもかまいませんが、この細枝のもう少し下を見ますと。。。
3の写真でカットした5枚葉の3段下の5枚葉ですが、お気づきですか?
葉柄の付け根に、発進直前の「ふっくらとした芽」(矢印)が見えています。
たとえ葉数は減っても、ここまで切り下げるのが正解だと思います。
この状態では、この細枝には下から3段だけ5枚葉が残った状態ですが、上の「分岐した細枝ー1・2」の画像の左に見えている枝が、1段目(割りばしの太さ)よりも2段目(鉛筆の太さ)の方が太いことにお気づきでしょうか。
フリージアだけではなく、多くの品種でこの「先太り」の成長が見られます。
したがって「分岐した細枝―3」のような中途半端な場所で切り戻しをせず、成長の良さそうな芽の見えている「5」の位置で切り戻すのが正解だと思います。
ただし、この「5」から伸びる枝は、あくまでも「シュートを発生させる呼び水」であり、本来の目標は根元から力強いシュートを発生させることです。
はてさて、植え替えをしているうちにふと気づいたのですが、3月20日「副芽の整理をしました」の記事までにしばしば登場していた「お世継ぎ ロクレア/チンチン」ですが……
彼ら(彼女ら?)の今日の様子(植え替え前)です。
それぞれ順調に育っています。
夕方近くまでかかって、接ぎ木苗の植え替えを完了しました。
この画像 ↑ の一番左はメルヘンケーニギンですが、非常によく成長していましたので、6号スリットを飛び越えて8号スリット懸崖鉢に植え替えました。
すでに万年筆の太さのシュートが2本伸び、接ぎ木部分の穂木の太さは2cm以上まで太っています。
メルヘンは2株接ぎ木をしましたが、もう1株も同様です。
どうやら、我が家のメルヘンと今年の台木との相性が奇跡的にピッタリだったのでしょう。
さて、夕方、定期薬剤散布をしました。
薬剤レシピは、
ポリオキシンAL水溶剤(殺菌剤)……40g
アファーム乳剤(殺虫剤…兼ナスのアブラムシ用)……100CC
コテツフロアブル(殺虫剤)……50CC
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100CC
アプローチBI(展着剤)……100CC
さて、来週以降の定期散布は梅雨の晴れ間に合わせた綱渡り散布になりそうです。
うまく土曜か日曜に葉が乾いているタイミングがあればよいのですが。
お天道様に祈るばかりです。