風の冷たかった昨日とは打って変わり、快晴の穏やかな一日でした。
過日、いつもお世話になっている加古川ばら会の長老T様から、ご自身が交配した新品種の鉢植えを頂戴しました。
「クララ」と命名なさったようです。
年賀状に花の写真がありました。
ややグレーがかった珍しい色合いで高芯剣弁の美形花ですので、試作してみることにしました。
我が家の一員にするために8号のスリット懸崖鉢に植え替えました。
陶器の鉢から抜いて見ると、白根がびっしりと回り、勢いの良さが見て取れます。
地植えにするならば、このまま根鉢を崩さずに植え込めばOKです。
私は鉢植えにしますので、
土を落として根の状態を細かく観察します。
癌やマネトーダもなく、非常に健康です。
8号鉢に植え替えるために、例によって根を一握りの長さ(10㎝程度)に切り詰めます。
ついでに枝も仮剪定をして整理します。
園芸の土:赤玉土(中粒):腐葉土=1:1:1の定番の用土に、マグアンプKをドバッと150gほどぶち込みます。
今日はいつもの大粒が無くなっていましたので、物置きに残っていた中粒を使いましたが、用土と混ぜ合わせる際にスリットの隙間からこぼれ出て、やはり具合が良くありません。
それはともかく、マグアンプKを混ぜ合わせた用土の上に株を乗せ、
4~5㎝のウォータースペースができるように用土を足します。
何十回も移植ごてを突き刺したり、20~30回ほど鉢を地面にドンドンと打ち付けたりして、用土をぎっちりと固めることが絶対に必要。
最後に充分に水を吸わせます。
今日は1鉢だけですので大きなポリバケツは使いませんでしたが、鉢の底から水を吸わせつつ、上からも充分に灌水します。
接ぎ木用の台木が少し残っていました。
切り落とした枝を見ると硬く締まっていましたので、即席で2株ほど接ぎ木をしました。
コーティング用のパラフィンの準備には手間がかかりますので、12月の接ぎ木実習の時と同じく、穂木を接ぎ木テープ(ニューメデール)で巻いて、穂木の乾燥を防ぎました。
私自身、接ぎ木を覚えてからばら作りの楽しみ方が膨らみました。
ばらを栽培なさっている皆様で、まだ接ぎ木の経験のない方は、一度なさってみることをお勧めします。
ただ、近年は個人で台木を入手するのが困難になっているようです。
ご自身でノイバラの種を蒔いて台木を作るという方法もありますが、手間がかかり過ぎます。
お近くのばら会で催される「接ぎ木講習会」などに参加なさるのが近道でしょう。(と書きつつ、当関西ばら会へのご入会を暗にお勧めしている次第です。)
また私はしていませんが、ご自身で交配をしてプライベート品種を作り出すということを覚えると、もっとばら栽培の世界が広がると思います。
時々寒波が襲来するとは言え概して暖冬ゆえ、ツルばらの芽の動きは早いようです。
黄色の四角部分は、
同じく、
黄色の四角部分は、
明日の朝は出勤の時間帯に雨の予報。
その雨の後はまた冷え込むようです。
能登地方もまた雪でしょうか?
そして、我が阪神淡路の1.17も近づいてきました。
今年は仕事の関係で神戸の東遊園地に出かけられないのが残念です。