昨年来、絞り系の花を何種か栽培しています。
思えば私がまだ駆け出しのころ、コンテスト品種を栽培する前の時代には、かがり火やキャンディーストライブなど絞りのバラを数多く栽培していました。
コンテスト派に転向して以来、絞り系からは遠ざかっていましたが、この1・2年は原点回帰するように絞りの面白さを楽しんでいます。
今朝も2品種咲いていました。
咲く花の1輪1輪がすべて違う表情であるのが魅力です。
家内は「花弁が病気みたいだ」と言って、あまり好きではないようですが……
さて、本日の作業は「草取り」がメインでした。
ひどく茂っているわけではありませんが、この先コンテストが近づくといろいろな作業に追われますので、早めの措置です。
9月23日に挿し木したトゲナシノイバラは、いずれも葉が萎れることもなく今のところ順調です。
昨日もご覧いただきましたが、地植えの株たちは極めてエエ感じで新芽を伸ばしております。
手前はレッド広島(2株)、その奥はメルヘンケーニギンの「群れ」です。
いずれも我が家の一軍選手たちです。
……と調子の良いところをアピールするだけでは、あまり参考にならないかもしれません。
人さま(特にコンテスト関係者)にはあまりお見せしたくない実態も暴露します。
8月9日の台風9号による暴風で、鉢植え株が大きな被害を受けたことをお伝えしました。
鉢が転倒し、根鉢が崩れたり葉が吹き飛んだりした結果、樹勢が戻らずクロロシスも多発しています。
台風被害の後、一番困ったのは夏剪定の際に葉がなかったことでした。
無理をして、葉のない状態(春の剪定状態)で切ったところ、
矢印部分に近づきます。
親指ほどの太いシュートでしたが見事に枯れ始めました。
このような株は……実は10株以上あります。
剪定直後に長雨が続いたことも影響しているかもしれませんが、私としては久々の「大失敗」の剪定でした。
夏剪定の時、剪定個所に葉がない、あるいは無理に切ると葉がなくなるという場合は、秋の良花を諦めて樹勢の回復に努めることが何よりも大切……という教訓です。
こんなに太いシュートなら来春には良花を期待できたのに~~と、残念です。
また、9月12日「夏剪定完了」の記事でご紹介した同じような枯れ込み。
これを矢印③で切り戻しました。
これだけ深く切り戻せばよかろうと思いましたが……
なんと、また枯れ込みました。
その代わりに「再掲 2」の画像の下の矢印の芽が順調に伸びていましたので、そこまで再び切り戻しました。
同じ鉢植えでも風害を免れて葉が多く残り、剪定時にその箇所の葉を1枚むしり取る余裕のあった株の新芽の伸びは、順調そのものです。
返す返すも「夏に葉を落とさないこと」の大切さを痛感しています。
*トゲナシノイバラの株をどのように入手するのか……という質問を頂戴しました。
9月23日の記事でも書きましたが、これは4~5月に我が家の株に発生した台芽を鉢上げしたものです。
普通は厄介者として発見し次第、台芽の発生箇所まで土を掘り下げて除去しますが、その時に白根が出ている台芽が時々あります。
細くて短い根が1本でもあれば高い確率で活着しますので鉢植え(ビニールポットでOK)してみてください。
秋には立派に成長し、次の春には房咲きの白い野バラが咲きます。
我が家では今年も何株か鉢植えになっています。
このように鉢上げして育てたトゲナシノイバラは、1月の切り接ぎの台木として基本的に根の部分のみ使用します。