関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

夏剪定の準備作業

猛暑がぶり返しています。

んが、もう1週間以内に夏剪定を開始しなければなりません。

今日はその準備の作業で1日が終わりました。

 

まず、剪定後の新芽が栄養不足にならないように、追肥(ばらの教科書には「夏の元肥」と書いてありますが)を施します。

我が家では梅雨入り前にたっぷりと有機質肥料を与えてありますので、この時期には化成肥料(とは言っても有機化成ですが)で間に合わせます。

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夏の追肥(地植え)ー1

これを2袋(20㎏)、約80株分として地面にばらまきます。

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夏の追肥(地植え)-2

量は「適当」です。

多肥品種・寡肥品種など区別しません。

地植えですから、どの株がどこに根を伸ばしているのか分かりませんので、株によって量を調節するなんて無駄な努力だと思っています。

適当にばら撒いたら、除草も兼ねて手鍬で地面をガシガシ掻きむしって肥料を土に軽く混ぜます。

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夏の追肥(地植え)-3

丁寧な人はこの後に散水すると思いますが、私は面倒くさいのでパス!

雨が降るまで待ちます。

(天気予報によれば、3日の金曜日に傘マークが見えています。)

 

今年はお盆の頃の長雨の影響でしょうか、クロロシスが止まりません。

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クロロシス―1

 

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クロロシス―2

 

こんなにひどいクロロシスは初めての経験です。

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クロロシス―3

しかし、 ここまで白いときれいですね(笑)。

でも、いつもの活力剤があまり効かないとなると、鉄を中心とする葉面散布を考えなければならないかもしれません。

しばらく状況観察します。

 

最後に定期薬剤散布。

クロロシス以外は今週も気になる病害・虫害が出ていませんので、通常の薬剤を使用しました。

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8月29日 定期薬剤散布

ポリオキシンAL水溶剤(殺菌剤)……40g

アファーム乳剤(殺虫剤)……100CC 

ベストガード水溶剤(殺虫剤)……50g

バイオ アクト(ダニ忌避)……100CC 

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

さて、今週は週の中ごろに「夏剪定有給休暇」を取ってあります。

いよいよ夏剪定スタートです。

防虫ネット取り外し

処暑を過ぎても日中はまだ猛暑の真夏日

しかし朝夕の風には初秋の気配があります。

クマゼミに代わってツクツクホウシの声が大きくなり、何よりも夜には虫の音が聞こえています。

 

というわけで、我が家の庭も秋バラ準備の第一歩。

コンテスト選手保護のために3月下旬に張った防虫ネットを、本日午前中に取り外しました。

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8月28日 朝ー1

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8月28日 朝ー2

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8月28日 昼前―1

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8月28日 昼前―2

これで海(直線距離で約2㎞)が良く見えるようになりました。

東に淡路島、南(対岸)に四国、西に小豆島と家島諸島が見渡され、我が家の前の瀬戸内海をぐるりと取り囲んでおりますので、「ウチの池」と呼んでいます。

先日の台風9号のように日本海沿岸を西から東へ進む台風の時には、その池から潮が上がってきます。。。困ったモンです。

 

4番花が咲き続けています。

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8月24日 朝

 

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8月25日 朝

矢印のメルヘンケーニギンは、なかなかの美人さんでした。

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メルヘンケーニギン

バケツに入ったままで、失礼……

 

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8月27日 朝

 

そして今朝、ネットを外す前。

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8月28日 朝

この中にも美人さんがいます。

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①魅惑

 

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武州

 

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③コンフィダンス

彼女らは、いつも世話になっている散髪屋さんに嫁いでいきました。

 

明日は、まだ鉢替えの終わっていない接ぎ木苗の面倒を見ながら庭の草むしり、そして鉢植えに秋花のための最後の置き肥……と作業は尽きませんが、お日様・気温と相談して熱中症に気をつけながらボチボチやります。

 

皆様も熱中症にはくれぐれもご注意ください。

 

午前中に薬剤散布…当たり~~!

現在、20:20 午後から降り始めた雨がシトシト降っています。

午前中は青空が広がり、ジリジリとした陽射しもあって、雨の気配は全く無し。

むしろ強い陽射しが気がかりで、薬害が出るのではないかと心配でした。

しかし念のためと思い、午前中に定期薬剤散布を終えました。

それが正解でした!!

夕方に……と思ったならば、雨で散布できないところでした。

本日散布した薬剤は、

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8月22日 定期薬剤散布

トップジンM水和剤(殺菌剤)……65g

コテツフロアブル(殺虫剤)……50CC

バイオ アクト(ダニ忌避)……100CC 

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

今週も気になる病害・虫害がありませんので、特別な薬は使いませんでした。

 

今朝採花した4番花は少なめ。4番花のピークも終わりです。

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8月22日 朝

9月に入って夏の剪定をしてしまいますと、10月中旬まで花を見ることが出来ません。

それでは寂しかろう……というわけで、私はフロリバンダ種の夏剪定はせず、剪定をするHT種の花の無い期間にフロリバンダ種の花が咲き続けるようにしています。

そのために、8月中旬以降フロリバンダ種の採花をする際には、深目に(1段ほど)切り下げて、夏剪定をしたような状態にしています。

そこから延びたステムが9月中旬以降に咲きますので、マンマイちゃんの花(仏壇花)が途切れることはありません。

 

朝の見回りをしている最中に、産卵中のチュウレンジバチを見つけました。

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産卵中のチュウレンジバチ

ちょうどミツバチと同じような大きさです。

産卵中は急に飛ぶことが出来ないようで、容易に指でつかみつぶすことが出来ます。

針は持っていませんので、刺される心配はありません。

産卵痕はステムが裂けた状態で残ります。

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チュウレンジバチの産卵痕

この裂けめの中に卵が産みつけられています。

しかし、週に1回の定期薬剤散布をしていれば、孵化した幼虫を見ることはありません。

10日~2週間に1度の薬剤散布ですと、

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チュウレンジバチ幼虫

こんなヤツを目にすることになると思います。

近づくと皆一斉にお尻を上げる姿が可愛いのですが、猛烈な食欲がありますので、葉柄が丸坊主になります。

被害を受けた葉を葉柄ごとむしり取って、踏みつぶすしかありません。

 

また、こんな株もありました。

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根部の異常

拡大します。

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根部の異常 拡大

この株は、昨年秋に千葉の某大手バラ業者から購入したものですが、初めから株元(クラウン部分)に異様なふくらみがあり、そこに毛のようなものがたくさん発生していました。

根頭癌腫病のような病的なものとは思えませんでしたのでそのまま鉢植えにしてありますが、そのふくらみから白根が異常発生しています。

今年の冬の鉢の土替え時にこの部分が土に埋まるような植え方をしようと思っています。

それにしても、7月11日の記事でご紹介した接ぎ木部分の根頭癌腫やら今回の根部の異常やら、昨年秋に千葉の某大手バラ業者から来た株はハズレばかりです。

日本を代表するバラ業者として、「初めてばらを栽培する人」をガッカリさせるような苗は販売しないという矜恃を是非とも持っていただきたいと切に願う次第。

 

秋のばら展「大阪ばら展2021」のコンテスト日程が決まりました。

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大阪ばら展2021 コンテスト日程

会員の皆様には日程表を明日発送いたしますので、火曜・水曜にはお手元に届くと思います。

また、当ブログをご覧いただいている皆様、10月29日~31日の咲くやこの花館に於けるばら展にご来場いただき、併せてコンテストにもご出品いただきますよう、心よりお願い申し上げます。

全くの初心者でもお庭に咲いているバラをご持参いただけば、一般・新人の部に出品して頂けます。

もちろん我々ばら会会員が出品のお手伝いをいたします。

また、当日会場で関西ばら会にご入会いただけば、会員の部への出品も可能です。

東海・北陸・四国の会員さんも毎回出品してくださいます。

関東・中国・九州の方々も、12:30の出品締め切りに間に合うようであれば、是非ともコンテストにご出品くださいますよう、お願い申し上げます。

 

接ぎ木苗の植え替え

8月9日の台風来襲以降、連日の雨・雨・雨……

明石近辺では雨による被害が出ていませんが、日本各地で洪水・土砂崩れ。。。

被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

 

さて、雨の中で連日4番花が少しずつ咲いています。

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8月17日 朝

 

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8月19日 朝

 

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8月21日 朝

 

いずれの日にも、葉の緑色が薄いモノが入っています。

雨で根が弱っているのか、鉢植えの株にクロロシス(欠鉄症)が目立ちます。

 

今日の作業です。

今年1月に接ぎ木した株がそろそろ1人前になってきました。

9月初旬の夏剪定を前に、7~8号鉢に移植して秋花を咲かせる準備をします。

 

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土・鉢の準備

伝家の宝刀・マグアンプKも使いますが、12月まで効けば良いので、今回は中粒です。

 

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サンプル(ブライダルピンク)ピンク)

 

これまでは 4号ビニールポット→5号ロング鉢→6号鉢と鉢増ししてきましたが、今回は8号鉢に移植します。

まず枝の整理をします。

鉛筆よりも細い( ①)、落葉のひどい枝( ②)をカット。

 

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剪定位置

 

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剪定後

さらに、上の方は分岐した細枝が茂っていました。

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茂った細枝

 

分枝した細枝を、1本だけ残してカット。

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スッキリ

 

接ぎ木部分に力がかからないようにして鉢から抜きます。

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根鉢を崩さないように!

 

移植先の鉢底に土を入れて、マグアンプKを投入。

ただし、冬の土替えまで効けば良いので、今回の量は少し控えめ。

(と言っても、カレースプーン2~3杯分)

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マグアンプK(中粒)

 

隙間にキッチリと用土を入れます。

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植え替え完了

 

この後、十分に水を吸わせて作業終了です。

今日以降、この株も1人前扱いします。

夏剪定をして、10月には花を咲かせます。

 

夕方、定期薬剤散布をしようと思っていましたが、風が強かったので明日に延期します。

雨は……降らないことを祈っています。

雨間に薬剤散布

九州~中部地方で大雨による被害が出ているようです。

私の故郷である信州木曽もかなり降って、木曽川が増水している映像をテレビで見て心配しております。

 

明石では幸いなことに災害が起こるほどの降り方ではなく、天気予報通り、今日の昼前~夕方にはバラの作業が出来ました。

午前中、雨上がりに見回ると枝枯れ病(キャンカー)の初期症状があちこちの株で見られました。

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枝枯れ病ー1

この枝は、矢印の下の二股に分かれている所で切除しました。

 

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枝枯れ病ー2

この枝は株元から切除です。

 

また、防虫ネットの中にこんな奴が侵入して葉を食害していました。

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アオドウガネー1

2cm程度の緑色のコガネムシですが、葉を網目状に食害します。

しかも汚らしい糞をまき散らしながら……

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アオドウガネ―2

テデトールで捕まえて処刑します。。

 

8月下旬の落葉は毎年恒例ですが、先週、台風の暴風にひどく吹かれた影響なのか、今年は落葉が早く始まりました。

しかも、例年よりも散り方が激しい。

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落葉

散った葉を拡大して見ますと、

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落葉(拡大)

矢印の①~③をさらに拡大してみます。

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落葉(拡大)①

 

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落葉(拡大)②

 

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落葉(拡大)③

いずれも目立った斑点やカビ、ダニの痕跡などが見られません。

つまり生理的な落葉と判断して良いと思います。

ただ、3週間後の夏の剪定の時、どれだけ葉が残っているか心配ではあります。

 

相変わらず小さな夏花が咲いています、と言うか咲かせています。

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夜間飛行

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ローラ

 

そして今日の最後の作業は、定期薬剤散布でした。

昼前から晴れ間が見え、午後3時ころには葉が完全に乾きましたので、何とか散布するタイミングが出来ました。

本日の薬剤は

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8月15日 定期薬剤散布

サルバトーレME(殺菌剤)……35cc 

ピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……20g

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100g 

バイオアクト(ダニ忌避)……100cc

アプローチBI(展着剤)……100㏄ 

水……100ℓ

先週に引き続き、気になる病気や害虫が発生していませんので、オールマイティーな薬剤を使いました。

 

明日からはまた雨、しかも週の中ごろには大雨という予報です。

これ以上の被害が出ないことを切に祈っています。

早くも秋霖?

強い雨が続いています。

全国的に雨の被害が出ている様子、心が痛みます。

秋霖……というには早すぎますが、思い返せば今年は梅雨入りも1ヶ月早かったですね。

先週は台風、今週は秋霖というわけで、ばらさん達の調子はあまり良くありません。

陽射しがない上に、雨で根が弱っているのでしょう、多くの葉がクロロシスめいて色が良くありません。

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8月14日 クロロシス気味の葉

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8月14日 完全なクロロシスです

それでも3・4番花は咲き続けています。

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8月12日 朝

 

さて、雨のためばら関係の作業が何もできません。

先ほど家内にも「何を書くの?」と言われました。

う~~ん、困った時に……というわけで、古いコンテストの写真を引っ張り出してきました。

2005年5月13日~15日、関西ばら会の前身である日本ばら会関西支部の春のばら展です。

世界バラ会議・大阪大会の前年ですが、咲くやこの花館で開催したようです。(当時の記憶は完全に飛んでいます。)

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2005年春ー1

現在と比べると、出品数が圧倒的に多い!

例えば10本組花は、

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2005年春―2

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2005年春―3

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2005年春―4

10作品が出品されています。

 

新人の部(当時は「1部」と呼んでいました)も賑やかです。

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2005年春―5

 

審査員は懐かしい顔ぶれで、すでに鬼籍に入られた先生方も写っています。

(あえてモザイクを掛けずに貼ってしまいます。)

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2005年春―6

ただ、入賞者には現在関西ばら会会員として活躍なさっている方のお名前も多く見られます。

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2005年春ー7

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2005年春ー8

しかし出品されている品種には、時代を感じます。

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2005年春―9

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2005年春―10

 ロイヤルハイネスやブラックティーが出品されています。

今ではコンテスト会場でほとんど姿を見ませんね。

(私はいまだにハイネスを出品することがありますが。)

 

さて、明日の午後は降水確率が多少低くなっています。

薬剤散布をするタイミングがあればよいのですが……

 

それはともかく、各地で大雨の被害が少なく済むようにと祈っております。

 

 

暴風(大荒れです)

昨日のブログで、台風9号は「エエお湿り程度」とタカをくくっておりました。

確かに朝のうちは風が非常に強いとはいえ、採花する余裕もありました。

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8月9日 朝 嵐の前

 

珍しい花も咲いていました。

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切り花用 無名種

偶然手に入れた営利切り花用の品種ですが、「354」という番号しかついていない無名種です。

この品種が市場に出るかどうかは知りません。

 

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鎌倉

雨で傷がついていますが、鎌倉市の大月啓仲先生の作出花です。

トゲのないバラとして知られています。

数少ない「黄色のコンテスト花」で、時々コンテスト会場で見かけます。

 

また、昨日のカルホス潅注の効果も目に見えて、満足していました。

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カルホス効果

苦しくなったのでしょう、土から出てきて、お亡くなりになっていました。

 

そうこうしているうちに、朝8時過ぎから風が強くなってきました。

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8月9日 午前8時

東からの風により鉢が少し倒れていますが、「余裕余裕」と思っていました。

ところが11時ころにはひどい嵐に……

南から吹きつける暴風のため、次々と鉢が倒れました。

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8月9日 暴風1

 

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8月9日 暴風2

明石のアメダスは我が家から2kmほど離れた場所にありますが、午前11時18分に南南西の風30.8m/秒を記録しています。

高台で日当たりも風当たりも良い我が家では、恐らく35m/秒は吹いたと思います。

防風ネットを張ったままでしたのでフレームが悲鳴を上げ、倒壊の危険も感じました。

(14:50現在、倒壊は免れています。)

 

もちろん花はボロボロ。

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暴風の犠牲者

 

↑ 上の5枚目の写真で午前8時にはある程度残っていたツルばらの葉も、

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8月9日 午後2時 その1

 

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8月9日 午後2時 その2

私の頭と同様、すっかり禿茶瓶になっています(涙)

9月初旬の夏剪定まで1枚でも多くの葉を残そうとしていた努力は、ほんの5~6時間の暴風により吹っ飛んでいきました~~

 

夕方、風が少しでもマシになれば、倒れた鉢を起こしたり、折れた枝先を切り取ったりという作業をしなければなりません。

甘く見ていた今回の台風9号ですが、九州➡中国地方➡日本海・北陸沖という台風の進路は、やはり我が家にとって悪魔のコースです。

台風9号 接近中

今日も暑い夏空で、現在午後3時過ぎ、西と北の山際から入道雲が湧き起っています。

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8月8日 夏空

 

しかし、頭上の青空には初秋を感じさせる筋雲も。

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8月8日 初秋の雲?

ただこれは台風接近の影響でしょうか。

恐らく今夜九州に上陸する台風9号は、中国地方を通過して日本海へ。

そして北陸沖、東北沖の日本海を北東に進んで青森または北海道へ行くコース。

まさに1991年19号台風、世に言う「リンゴ台風」の進路と同じです。

前にもこのブログで書いたと思いますが、あの時(9月27日夜~28日朝)は強烈な南風が運ぶ瀬戸内の海水によって、一晩で我が家のばらが「干し草」状態になりました。

当時私は色合いや香りを重視したガーデン派のばら栽培をしていました。

しかし塩害により地植え株が全滅したことが、コンテスト用に庭を造り変えるきっかけ(庭全体を1mの深さに掘り、底に孟宗竹を敷き詰めて、人魂(火の玉)が出るのではないかというほど骨粉を超大量にぶち込んで~~以下略~~)になりました。

ただ今回の台風9号は中心気圧が990hPaですから(1991年台風19号は九州上陸時940hPa・北海道再上陸時955hPa)暴風や塩害はないだろうと思っていますが、我が家にとって一番嫌なコースであることに変わりありません(日本海に抜けた後に再発達の予報です)。

とは言うものの、防虫ネットの撤去やら鉢の移動やらという対策は、何もしていません。。。ま、エエお湿りになるのではないか程度に思っています。

 

本日の作業は、まず地植えの足元の草むしりから。

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8月8日 荒れ放題

 

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8月8日 草むしり後

 

そして鉢植えにカルホス乳剤を1000倍で潅注しました。

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8月8日 カルホス潅注

カルホス乳剤(殺虫剤)……450CC

水……450ℓ

 

8号鉢に1~2ℓ、10号鉢に3ℓ  程度を注ぎ込みます。
もちろんこれは鉢植えの白根を食害するカナブンの幼虫退治のためです。

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カナブン幼虫

 

カナブンは小型のハナムグリから大型のドウガネブイブイまで、概ね7月までに産卵を終えるようです。
8月はまだ幼虫が小さく、薬剤にも弱い状態です。

そこで毎年お盆の前後にカルホスを潅注することにしています。

以前(10年ほど前まで)は7月下旬と8月下旬の2回、潅注作業をしていました。

しかし最近は8月中旬の1回のみです。

12月の土替えの時に確認できますが、2回の潅注で100%、1回の潅注では95%ほどの退治が出来ています。

カナブンの幼虫駆除の薬剤はスミチオン1000倍を潅注しても構いません。

またダイアジノン粒剤を鉢土の表面に散布してもOKです。

私がカルホスを使用する理由は、根元付近(クラウン部分)にカイガラムシが発生している株が散見されるため、カイガラムシ駆除も同時に考えているからです。

カイガラムシ駆除は、12月の土替えの時にはマシン油乳剤を塗布しますが、夏期には使えません。

カイガラムシに効果があり、ばら又は花卉類に適用登録があるのは、

アクテリック乳剤/カルホス乳(粒・粉)剤/マラソン乳(粉)剤

の3種類だけです。すべて有機リン系ホスホロチオネート剤ですね。

 

さて、本日撮影したちょっとマシな夏花の画像を貼っておきます。

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白秋

 

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シークレット パヒューム

 

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グラン ブルー

 

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イエロー マイン

 

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サンティー

 

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早春

 

いずれも本来の色・形・大きさではありませんが、ご愛敬です。

 

今夜~明日、台風9号の被害が出ないことを祈っています。

立秋ですが……猛暑日でした

 

 

暑い日が続きます。

皆様、お変わりありませんか?

 

猛暑日が続く中で、3番花・4番花が咲き続けています。

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8月4日 朝

 

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8月5日 朝

 

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8月6日 朝

 

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8月7日 朝

毎朝採花して、家で飾ったり近所にお配りしたり、忙しい日々が続いています。

(採花までは私の出勤前の仕事、それ以降はすべて家内に任せています。)

 

時には良い花も混ざります。

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カリフォルニア ドリーミング

 

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オクトーバー フェスト

 

が、多くは花弁数の少ない、小さな夏花が多くなりました。

 

地植え株の足元の雑草が目立ちます。

明日は草むしりが喫緊の作業です。

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8月7日 雑草畑 1

 

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8月7日 雑草畑 2

 

さらには、株の下部(ダジャレを言っている場合ではないのですが……)の落葉が目立つ株があります。

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8月7日 株・下部の落葉

 

黄変した葉に、黒色(茶色・褐色など)の斑点がなく、かつハダニの被害もない「きれいな黄葉」であれば、問題はありません。

夏期の生理現象として黙認せざるを得ません。

 

猛暑期~夏の終わりにかけての落葉は、病虫害でなければ「生理的落葉」だと思います。

寒冷紗で強烈な日光を遮断しても、水不足のないように朝夕の潅水をしても、毎年決まって落葉します。

これは品種によって無症状~軽症~中等症~重症の差があります。

品種交配の過程でコンフィダンスの血が入った品種は落葉しやすい傾向にあります。

直前の画像 の左の株は我が家の「御神木」の 魅惑 ですが、9月上旬の夏剪定までには、この春以降のステムの1段目・2段目の葉がすべて落葉してしまいますので、剪定する場所を見つけるのに苦労します。

 

夕方5時過ぎ、強烈な日差しがやや力を失ったのを見届けてから、全ての株に定期薬剤散布を行いました。

今週は特別気になる病害・虫害がありませんので、多くの病虫害に対して効果がある(と思われる)オーソドックスな薬剤を使いました。

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8月7日 定期薬剤散布

フルピカ フロアブル(殺菌剤)……50CC

アファーム乳剤(殺虫剤)……100CC 

ベストガード水溶剤(殺虫剤)……50g

バイオ アクト(ダニ忌避)……100CC 

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

明日は1年に1(~2)度、鉢植えに対して必須の薬剤散布である「カルホス潅注」をする予定です。

 

8月の講習会 終了しました

8月の講習会、お暑い中をご参加くださった皆様、ありがとうございました。

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8月1日 講習会風景

本日、話題になりました今の時期の「葉の黄変・落葉」の件、また日を改めて我が家の様子をご紹介いたします。

 

さて、昨日来の画像です。

現在、猛暑の中で3番花が咲いています。

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7月31日 地植え

 

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7月31日 鉢植え1

 

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7月31日 鉢植え2

 

例によって、真夏の強烈な日光を浴びてエエ発色をしている花がたくさんあります。

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魅惑 7月31日

 

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魅惑 8月1日

 

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ユートピア

 

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ユートピア・クイーンバガテル・オクトーバーフェスト

 

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コンフィダンス

 

こんな中で、早くもクロロシス(欠鉄症)が出ているものがあります。

葉のグリーンが薄く、葉脈だけが濃く浮かび上がっています。

猛暑のせいで根が傷んでいるのでしょうか?

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クロロシス(欠鉄症)

 

微量要素である鉄分が不足した「貧血症」です。

手っ取り早い対処法として、活力剤を与えます。

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クロロシス治療

10日~2週間ほどで回復するはずです。また後日、様子をご報告いたします。

 

今週の定期薬剤散布は昨日の夕方に行ないました。

鉢植えの一部に「ダニの気配」を感知しましたので、今週の殺虫剤はダニにも効果のあるトクチオン乳剤とコテツフロアブルを選択しました。。

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7月31日 定期薬剤散布

トップジンM水和剤(殺菌剤)……65g

トクチオン乳剤(殺虫剤)……100CC 

コテツフロアブル(殺虫剤)……50CC

バイオ アクト(ダニ忌避)……100CC 

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

バイオアクトを使うようになってすでに25年、ダニらしいダニの被害をほとんど経験していませんが、この夏は葉裏が何となく怪しい感じです。

バイオアクトに対するダニの抵抗性……というのは考えにくいのですが、もしそうならば対策を考えなければなりません。

本日の講習会でもお話いたしましたが、現在、ダニに対する切り札薬は「テルスター水和剤」と認識しています。

この夏、テルスターを使うことになるのでしょうか?