夕方から冷たい西風が吹き始めましたが、日中は気持ちの良い青空が広がりました。
午前中に町内会の役員会がありましたが、早朝+午後の時間で地植え株の足元の雑草をむしることができました。
足元の雑草が無くなり、クラウン(株元)部分が見えるようになると、ベーサルシュートのような芽が出ている株が見つかります。
一昨年の12月に、樹勢の衰えた樹齢30年以上の「武州」を引き抜き、後釜として鉢植えを地に下した株です。
嫌地が出ないようにと植穴を大きく掘り、充分に新しい土を入れたのですが、周りの先輩たちが大株ゆえ彼女には日当たりが悪いのか、昨年はベーサルシュートが出ませんでした。
しかし、黄色の円内を見ると、
ベーサルシュート風の新芽が伸び始めています。
また、樹齢40年近い超古株のコンフィダンスですが、
株の右半分はすでに株元から朽ち果てています。
しかし、黄色円内を見ると、
根の地際からベーサルシュート風の芽が出ています。
またさらに、こんなパターンもありました。
これも樹齢40年近い超古株です。
除草をしている最中に、思わず雑草かと思って引き抜きそうになったのですが、
大昔に切り落とした枝の下から出た新芽が、地下を通って顔を出していました。
以上3例、思わず「ベーサルシュート発生!!」と初心者の頃は大喜びでした。
しかし長年の経験から、春先のこのタイプの「ベーサルシュート風の芽」はあまり期待できないことを思い知らされています。
「こけおどし」「見掛け倒し」に終わることが普通で、立派なベーサルシュートになることは残念ながらありません。
とは言っても、折り取る必要もありませんので、様子を見守るのが良いと思います。
一方、10年以上経過した古枝の「節(ふし)」で剪定した「武州」は、
2芽がしっかりと伸び始めています。
この芽は「途中シュート」の扱いをして8月までは花を咲かせずにピンチを3~4回繰り返し、9月の剪定で2段目の上部または3段目の下部で剪って秋花を咲かせると「コンテストレベル」の立派な花が期待できます。
さらに二毎芽(にまいめ)剪定をした鉢植えでは、
2年前のシュートを切り落としたクラウン部分から3芽が伸び始めています。
これを全部伸ばすとそれぞれが細い枝にしかならず「共倒れ」になりますので、あと2週間ほど芽の勢いを観察し、勢いの強い1芽だけ残して残りは掻き取ります。
雑草を取り除いて芽を発見するのは嬉しいのですが、嫌なものも目に入ります。
冬期に発見できなかったカイガラムシです。
もちろん、
マシン油乳剤30~40倍を刷毛(はけ)で塗布して退治します。
芽が伸び始めていますので、鉢植えには10日~2週間に1度の灌水が必要な時期になっています。
今日の作業の最後に、冷たい西風が吹き始めた中で鉢植えに灌水をしました。
来週末は地植えの枝を農竹(タキロン)で固定したり、鉢を所定の場所に移動するなどの作業を予定しています。