天気予報では好天の日曜日のはずでしたが、時々時雨(しぐ)れたり西風が強く吹いたり……安定しない天気でした。
朝のうちに鉢植えに今年最後の灌水をしました。
まだたくさんの蕾が残っていますが、年末~年始の土替えの際、用土が湿っていると重たくて畑の作業場まで持ち上げるのが大変です。
これから1ヶ月弱の間は水を切って、鉢を軽くします。
(ステムに皺が寄るほど乾燥させます。)
昨日お話した通り、予定外にたくさんの園芸用土が届いて、ガレージに自転車やガーデンシュレッターを入れるスペースが無くなってしまいました。
そのスペース確保のため、本日、冬の元肥を地植え株に施しました。
本来は12月20日過ぎに行う作業ですが、今年に限り例年よりも3週間早い施肥になりました。
いつもお話しますが、私は冬の元肥には窒素肥料を(極力)入れません。
その理由は、12月に入れた窒素が分解し始めるのは気温の上がり始める3月以降。
そうなれば5月の花に窒素分が残ってしまい、ボケた発色で花芯の締まらない駄花が多くなってしまうと考えるからです(毎度同じことを書いてスンマヘン)。
ばらが必要とする1年間分の窒素は、6月の梅雨入り前に施すというのが私の栽培法です。
で、例年ならば冬の元肥はもみ殻堆肥に加えてバットグアノ(サングアノ)を使っていました。
しかし今年は、初めての試みとしてPKハーベストというリンカリ肥料を使ってみることにしました。
バットグアノはP(リン酸)やCa(カルシウム)が非常に豊富に含まれていますが、K(カリウム)が入っていません。
いつもは6月の元肥で入れているK(カリウム)を冬の元肥で入れたらどうなるか……という実験です。
画像を拡大してご覧いただくと、もみ殻堆肥には2.4%のN(窒素)が入っています。
しかし、この程度の量ならば5月の花に影響しない……ということは、20年以上もみ殻堆肥を使って咲かせた私の春花を御覧いただいていますので、実証できていると自負しています。
逆に、この程度の窒素があることによってステムも伸びてくれるのかな?と思っています。
また、PKハーベストは肥料の種類が「動物の排せつ物の燃焼灰」になっています。
鶏や豚・牛などの排泄物でしょうか?
しかし嫌な臭いはなく(もちろん多少の臭いはありますが)粒状になっていますので、大変使いやすい肥料です。
さて、このもみ殻堆肥(1袋40ℓ入り)を8袋、PKハーベスト(1袋20㎏入り)を2袋、地植え株約80株に施しました。
まずはPKハーベストを株間に撒きます(1株500g見当)。
世間の「ばら栽培」のテキストには、「寡肥品種」「多肥品種」などの区別をしてありますが、地植え株はどこにどの株の根が伸びているのか全く分かりませんので、品種や株による肥料の量の調節は無意味・不可能です。
私はどの株にも「大体同じ量」の肥料を与えます。
次にもみ殻堆肥をPKハーベストの上に被せます(1株4~5ℓ)。
これをスコップで混ぜ合わせながら鋤(す)き込みます。
掘る深さはスコップの刃の長さ……25~30㎝程です。
よ~~く混ぜる……などといった几帳面なことは必要ありません。
大体混ざればOKです。
この時にスコップによって根が切れます。
かなり太い根を切ってしまうこともありますが、全く問題ありません。
切れた所から多くの細根が発生して、かえって株のためには良いとも言われます。
というわけで、
庭全体の土が掘り起こされ、ふっくらとした感じになっています。
ただし、枝をかき分けて株の中に入り込んで作業をしましたので、トゲで作業服はボロボロ、作業員(つまり私)も服を貫通したトゲに刺されて手足は傷だらけです。
しかしそんなことよりも痛い思いをするのは、毎回何本か大切なシュートや枝を折ってしまう事故が発生すること。
今日も数年ぶりに出てくれた武州の大切な「虎の子」のベーサルシュートが、生え際から抉(えぐ)れるように折れてしまいました(涙)。
もみ殻堆肥やPKハーベストを置いてあった分のスペースが空きましたので、自転車やガーデンシュレッター君はガレージ内に居場所を確保できました。
作業員(つまり私)は体力的にヘロヘロになっています。
明日(月曜)からの仕事が心配です。