12月7日が二十四節気の大雪、次はもう冬至(22日)になります。
が、今日はまだ小春日和ともいうべき穏やかな一日でした。
とは言え、12月17日の講習会に間に合わすべく、テキスト作りで1日が終わってしまいました。
初冬の朝の空気の中、咲き残った花の蕾が見られます。
これらが開花できるかどうか……明日、明後日の気温次第だと思います。
今週は1回だけ採花できました。
出勤前の採花は真っ暗な中で花を切ります。
カンテラで照らしながらハサミを持って花を見て回る姿は不審者そのものです。
例のダブルディライトの「花中花」も、エエ感じで開花し始めています。
これまた、明日、明後日の気温次第で上段の花が咲くか咲かないか……これまでの「花中花」の中で一番面白い写真が撮れそうです。
今日は講習会用のテキスト作成のため庭の仕事を全くしておりませんが、この2、3日の間に地植えの冬の作業用資材が次々と届いています。
もみ殻堆肥は、1株に5~6ℓ、サングアノは1株に500gほど施します。
私は(毎度申し上げる通り)ばら作り教科書にあるような「冬の元肥」は与えません。
理由は、この時期に施した油粕などの窒素肥料が分解し始めるのは、気温が上昇する3月下旬以降、そして肥効が現れるのは4月中旬以降。
つまり、5月の開花は窒素肥料が効いた状態で花が咲くことになります。
当然花色はボケますし、花芯も乱れます。
したがって、冬期には窒素肥料を与えてはいけない……講習会でしばしば力説していることです。
ただ、リン酸肥料は開花期に残っていても花形に悪影響を及ぼすことはありません(と思います)し、花色はリン酸が効いていた方が鮮明になります(と思っています)。
つまりリン酸肥料を施すのは「今でしょ!」というわけで、ほぼ1年間分の分量をこの時期に施します。
もみ殻堆肥を与えるのは、土壌をフカフカにし、放線菌を始めとする有益な菌類を補充するためです。
世間では牛糞堆肥を施す人が多いようですが、牛糞堆肥には思わぬ「落とし穴」がありますので注意してください。
それは思いのほか窒素分が多く含まれていること!です。
油粕等を与えず、窒素肥料をセーブしたつもりでも、牛糞堆肥を入れてしまえば元も子もないということになりますので注意してください。
(私は地植え株を植え替える時には、根が直接触れない深いところに、排水性・保水性を考えて牛糞堆肥を入れますが、それ以外には牛糞堆肥を使いません。)
もみ殻堆肥にも多少の窒素分(2.4%)が含まれますが、花形・花色に影響するほどの量だとは思いません。
また、サングアノはバットグアノの代わりです。
天然のコウモリの糞を使ったバットグアノは高価ですので、10数年来、比較的安価なサングアノを使用しています。
粒状になっていて使いやすい製品です。
明日以降、時間を見つけてこれらを地植えの株間に鋤(す)き込むつもりです。
……しかし、講習会テキストの執筆が最優先課題です。