2日間吹き荒れた猛烈な西風は、3日目の今朝になってようやく静かになりました。
4m近く伸びているツルばらのシュート枝は太い農竹(径20㎜のタキロンねぶし竹)に結束してありますが、棕櫚(しゅろ)縄で縛ってある中で枝同士が擦れあって随分傷ついています。
1ヶ月先の誘引の際には、その傷ついている部分が弱くなっているために折れやすく、注意を要します。
また、オレンジ色のローズヒップがたくさん実っていた「つるデンティベス」ですが、
葉と共に実も吹き飛ばされて残念な姿になっています。
まあ、毎年この時期に西からの強風は吹きますが、足掛け3日間に亘って風速 25m/sec 超の木枯らしが吹き続けたという経験はありません。
もちろん蕾もボロボロです。
ただし風はずっと同じ方向(西~西北西)から吹き付けていましたので、エアポケット?のように風の当たらない場所もあったようです。
風の害を受けなかった蕾たちが多少残っていますので、まだしばらくは花を楽しめそうです。
午後になって、いつも世話になっている近所(車で10分ほど)の園芸店に出かけ、例年通り赤玉土と腐葉土の配達を依頼してきました。
以前は「くぬぎ100%」という大変良質なオリジナルの腐葉土を販売していて、私も非常に重宝していたのですが、2018年9月の台風21号(関西空港の連絡橋にタンカーが衝突した、あの台風)でクヌギ林が壊滅的被害を受け「くぬぎ100%」は生産されなくなってしまいました。
今でも復活を渇望しているのですが、その可能性は無しということでした。
ばら苗も良質なものが揃っていました。
ホームセンターなどでは10月中から並んでいて、すでに全ての芽が動いてしまっているようなシロモノばかりですが、さすがに園芸専門店!全く芽の動いていない秋苗が並んでいます。
④の画像の左側には皆様ご存じの「オレンジ色の札」の苗も並んでいますが、¥3740の値札が付いていますね。
一方、右側の¥1078のコーナーは地元宝塚のばら農家の苗です。
ブルームーンやパパメイアンのような古い品種がメインですが、太くて立派な苗ばかりです。
初心者には絶対にこのような往年の名花をお勧めします……と、お客さんたちに向かって「やさしいばらの育て方」講習会をやりたかったのですが、やめておきました。
この苗の中に、なんと高橋武氏作出の「デイム和子」が入っていました。
どんなルートで宝塚のばら農家に穂木が回ったのか不思議です。
私は随分昔にサヨナラした品種ですが、懐かしさと苗の立派さに心惹かれ、思わず購入しそうになりましたが、家内の怖い顔が脳裏をよぎり、何とか踏みとどまりました。
ちなみに明幸園のHPは、
さあ~育花! 明幸園 | 兵庫県神戸市・明石市でお花と造園をお求めなら明幸園!県外も対応可能。 (meikoen.co.jp)
帰宅すると、階段にこんなヤツがいました。
たぶん産卵を終えた♀のカマキリですが、右の前足は先が無くなっており、背中にも大きな傷がありました。
3日間の木枯らしで負傷したのでしょうか?
いずれにせよ間もなく「彼の岸」に渡る姿に「もののはれ」を感じてカメラを向けました。
それにしても「カマキリ」と「カミキリ」でこれほど待遇が違うのは、ばら作りをしている人間ならではの心の持ち方の所為でしょうか?