今日も各地で夏日を記録したとか。
11月の気温としては歴代1位という場所も多かったようです。
我が明石でも14:02に25.0℃……夏日になってしまいました。
昨日は汚らしい病気の画像ばかりでしたので、今日は10月31日から11月5日までの間に咲いた花の画像を並べます。
例によって「花のカタログ」代わりに御覧ください。
(12月の接ぎ木講習会でご希望の穂木……すでにばら展の折に何名かの会員様からご要望を承りましたが、追加があればメールなどで仰せ付けください。)
まずは定番のコンテスト用の品種です。
「トゲの赤いメルヘン」と香川大の農学博士S君に指摘された、ピンクの濃いメルヘンです。
秋のばら展の前にすべてが咲ききってしまい、現物を皆様にご覧いただけませんでした。
今咲いているのは、昨日お話した「秋の1.5番花」です。
ばら展以降もダラダラと咲き続けています。
ばら展の頃はまだ花弁数が少ない「夏花」でしたが、ここに来てやっと「白秋」らしい花容になりました。
これも「秋の1.5番花」です。
ステムがなかなか伸びず、50㎝が精一杯。(稀に60㎝を超えるものもありますが……)
2、3年前の日本ばら会の配布苗ですが、カチッとした花形で関東のコンテストならば使えるでしょうか?
関西では雄大に花弁の伸びる品種が好まれますので、あまり受け入れられる品種だとは思いません。
ただしステムも花首もしっかりとしていて、葉の付き方も非常にバランスの良い品種だと思いますので、とりあえず我が家の住人に加えようと思っています。
広島バラ園・田頭数蔵先輩の作出花です。
上の「レジーナ」と比べて花弁の伸び方が大らかであることがお分かりいただけると思います。
次に、ご近所に配って喜ばれる品種たちです。
晩秋になって気温が下がると、もっと茶色が際立ちます。
花瓶に挿して3日ほどすると、その茶色が紫がかって(単にブルーイングしているだけですが)不思議な色合いになります。
私は「不思議な色」と思うだけですが、職場に持って行くと若いお嬢さん方が「きれい!」と口にします。
その感覚……ジジイには分からない。。。
コンテストに出品しても鳴かず飛ばずの品種ですが、ご近所ではビロード赤の色合いと花の大きさで人気ナンバーワンの品種です。
我が家には発表の年(1993年)に購入した2株が地植えになっていますが、今年の夏、そのうちの1株がひどく衰弱してしまいました。
この冬の接ぎ木で「お世継ぎ」を作る必要があります。
何度もご紹介する当ブログのアイコンに使用している品種です。
この花は朱赤の発色が良くありませんね。
上の発色の悪い「アンペラトリス ファラー」に対して、この「狭山路」はきれいに発色しています。
花芯のまとまりが今一つキリッとしませんのでコンテスト用にはちょっとキツイのですが、花の大きさと色合い、ステムの長さなど、人さまに差し上げるには抜群の品種です。
これも上品な色合いで好きな品種です。
時に高芯で雄大に咲きますので、コンテストの10本組花に混ぜ込むことがあります。
(「大阪ばら展2023」でも10本組花に紛れ込ませてありました。)
我が関西ばら会の会員でもある倉地氏作出の品種です。
前にも書いたことがありますが、5分咲きの頃まではグチャグチャとした花芯で我が家の家風からは程遠い花です。
しかし7~8分咲きになると、御覧の通り不思議と花芯がまとまります。
マダムで並べるならば、
寺西菊雄氏の作出花。
これまた以前にも書きましたが、発表の数年前に「フロスト フラワー」という名で試作を依頼された株が、今でも現役で花を咲かせ続けています。
香りは抜群ですが花弁が弱く、雨に当たるとボール状になって開かず、すぐにボトリチス(灰色カビ病)になります。
ハウスなど、雨に当たらない環境で栽培すべき品種かもしれません。
我が家では完全露地栽培で、雨の前に鉢を移動するような面倒くさいことはしていませんが、晴天が続くと画像のような花が咲きます。
菊雄さんの花続きで、
我が家では「菊雄さんのダンダラ」と呼んでいます。
発表の時には「ベリーベリーベッキー♪#ローズ」という品種名でしたが、「大人の事情」があって「フレジェ」に改名されました。
同様に「大人の事情」で改名した品種として、
元は「ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ」でしたが、諸般の事情でその名が使えなくなり、現在の「エレガントレディー」という当たり障りのない品種名になってしまいました。
香りの良い品種としてご近所でも喜ばれています。
試作中の営利切花用の品種です。
切り花用品種だけあって、花保ちの良さはピカイチです。
フロリバンダ種を並べます。
まずは香りの良い品種たち。
昔ほど香りを感じなくなってしまった……と、以前にも書きました。
安田裕司氏の遺作。
この香りははっきりとわかります。
春は賑やかな房咲になりますが、秋には房咲性がないどころかブラインド(蕾の付かないステム)が目立ちます。
以下はあまり香りがありませんが、
随分昔の日本ばら会の配布苗だったと思います。
秋にも房咲性が豊かでお気に入りのフロリバンダ種の一つです。
家内のお気に入り品種です。
以上、それなりにきれいな画像を並べました。
10月末から11月にかけて気温の低い日々がありましたので、鉢の水遣りも1日おきで済むかな?と思っていましたが、こう夏日が続くとまだ毎日の灌水が必要かもしれません。
ただ、採花本数は確実に減ってきました。
明石では今夜から南の強風が吹き始め、明日の午後には南の風18m/secという予報が出ています。
雨に加えて強風が吹きつける荒れた天気になるようです。
花がほぼ終わっていますので、ヒヤヒヤせずに済むのはありがたいです。