三連休2日目です。
先週末から今週初めにかけて、すっかり秋らしくなっていました。
ところが何と!週の中ごろから夏日が復活!!
11月2日には、
この花を職場に持ち込んだのですが、この日の京都は27℃……夕方、同僚たちが持ち帰るころにはすっかり全開状態になっていました。
11月に入りましたので、そろそろ花も終わり……のはずです。
階段はすべて採花し終わって葉だけが残っているように見えます。
ところが近づいて見ると、
秋花剪定後、1芽だけ伸ばして10月中~下旬に花を咲かせました。
2芽目、3芽目はすべて摘んで、1枝1ステムの「掟(おきて)」を守ったのですが、10月になっても一向に気温が下がらず、現在11上旬でも夏日を記録するような異様な気候のため、摘まずに残っていた4芽目、5芽目といった下の方から伸びたステムに蕾が乗っています。。。秋花の「1.5番花」といった感じです。
その他、武州なども同様です。
そんな中、昨日・今日と地植えばらの足元の草むしりをしました。
草に隠れていたクラウン部分には、例によって?テッポウムシ(ゴマダラカミキリの幼虫)が入り込んで大鋸屑(おがくず)状の木くずが出ている株が3株、根元付近がカイガラムシで白くなっている株が10数株ありました。
そこでテッポウムシは大鋸屑状の柔らかい部分をピンセットで掘り進み、虫体を引っ張り出して駆除……などという教科書通りの作業は「テッポウムシ退治の迷人」には無理!!
大鋸屑部分をピンセットで掘りながら虫体の潜んでいそうな穴を見つけ、そこにカルホス乳剤の原液をスポイトで注入するのが「いつもの作業」です。
またカイガラムシにはマシン油乳剤を30倍に薄め、刷毛(はけ)で白くなっている部分にペタペタと塗ります。
いずれも今後1~2週間、経過を観察します。
そんな中、不吉な紫褐色の斑点を発見しました。
それぞれに近づきますと、
この紫褐色の斑点は黒星病(黒点病)ではありません。
黒点病は、こんな感じ ↓ です。
黒星病ならば多くは真ん中の葉脈あたりから発生し、「黒点」とは言うものの黒い部分の周辺はギザギザになっています。
そして黒星病は固くなった(やや古い)葉に発生します。
今回の紫褐色の斑点は柔らかい(新しい)葉に発生し、葉脈中心ではなく葉の全面に斑点が広がっています。
実はこれ、べと病です。
以上の画像はすべて発生初期のものです。
症状が少し進むと、紫褐色の斑点の中心が枯葉のような茶色に抜けた感じになります。
さらに症状が進むと、
葉が融(と)けたような感じになります。
この状態になると、小葉に軽く触れただけでポロポロと落葉します。
べと病は春と秋、夜昼の温度差が大きく、且つ夜露に葉が濡れる時期に発生します。
ハウス栽培の場合は、ハウス内のすべての株にあっという間に病気が広がり全滅する恐ろしい病気とされています。
しかし我々のような露地栽培の場合は、多くの株に伝染することは(あまり)ないと思います。
しかもべと病が発生する品種は(我が家では)決まっています。
上の画像は2株の「レッド サージ」で全く違った場所に鉢を置いてあります。
他の品種(株)には(今のところ)全く症状が出ていません。
30数年前、純白の「カナディアン ホワイトスター」という品種にだけ毎年秋にべと病が出て、その品種は捨てた覚えがあります。
現在べと病が出ている「レッド サージ」は、毎年べと病が出ても枯れることなく冬の土替えになりますので、気にせずに栽培しています。
というわけで、夕方、定期薬剤散布をしました。
今日のレシピは、
トップジンM水和剤(殺菌剤)……65g
プレオ フロアブル(殺虫剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
11月なのに夏日が続きますので、来週もう一度定期薬剤散布をします。
その散布で今年の「打ち上げ」にしたいものですが……