昨夜の中秋の名月は、各地で見ることができたようですね。
私も仕事帰りの車の中から眺めることができました。
さて繰り返しのお知らせですが、明日(10月1日)は予定通り午後2時から4時まで「やさしいばらの育て方」講習会を開催します。
場所は長居植物園 花と緑と自然の情報センター1階のセミナー室、今回のテーマは10月・11月の手入れです。
10月の開花までの薬剤散布と開花中の管理、11月の花後の整理・施肥などの話になります。
なお、いつも通り会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けますので、お気軽にご参加ください(教材費¥200をお願いいたします)。
すでに秋の彼岸を過ぎて、日中は残暑が残るとはいえ、朝夕は秋の気配が濃厚になりました。
秋花剪定の際に剪定せずに残したHT種のステムの花がポツリポツリと咲いています。
まだ花弁数の少ない花が目立ちますが、夏花とは明らかに違う「小さい秋見つけた」の花です。
香りはまだ強くありませんでした。
今年の日本ばら会の配布苗です。
埼玉県上尾市の小久保さんの作出花ですが、手児奈によく似た花でした。
葉にも手児奈の面影が見えます。
今後、コンテストで使える花になりますかどうか……
まあ、小久保さんの花ですから「ばらだより」に掲載されていたような不細工な花ではないと確信していましたが。。。
蕾~5分咲きまでは(御覧のような)グチャグチャした花ですが、見頃の7~8分咲きになると花芯が引き締まって花弁が良く伸びる「美形」です。
試作を依頼された営利切り花用品種です。
花もちは良いのですが、株が太くならず花数が少ないのは切花用品種としては大きな欠陥かな?と思っています。
これに似た品種ならば、フロリバンダ種ですが、
こちらの方が樹勢旺盛で花数も圧倒的に多い上に、秋は房咲にせず蕾を摘んで1輪だけ咲かせると、HT種顔負けの大きな花が咲きます。
同じくフロリバンダ種ですが、
絞り系は気温の高い間は絞りが出ない品種がたくさんあります。
そんな中でこのジョージバーンズは、気温が高い夏の間もしぶとく絞りの花を咲かせて楽しませてくれますが、さすがに派手さには欠けます。。
しかし、気温が下がり始めるといよいよ本領発揮!見事な絞りを見せてくれるようになりました。
これから気温が下がると、赤が黒みを帯びて深い色になります。
3週間先の「大阪ばら展2023」のコンテストを目指して、ステムは順調に伸びています。
ステムが急激に伸びる「高度成長期」もそろそろ終わり。
伸びたステムで通路が狭くなっている所もあります。
少しだけ鉢を回転させて通り道を確保(というよりも、引っかかって折れないように)しています。
秋花剪定を御覧いただいた「ラディアントパヒューム」ですが、1週間前は
この1週間が「高度成長期」で、1日に5㎝以上伸びました。
今日は ↓ こうなっています。
それぞれのステムに近づきますと、
先端に蕾(円内)が見えます。
いずれもすでに60㎝を超える長さになっています。
また、問題児として折り曲げ剪定をした「ユートピア」にも、
ステムは30㎝ほどしか伸びていませんが、蕾(円内)が見えています。
さらに、ほとんど葉が無い状態で無理やり剪定した「ビッグ パープル」ですが、
①と③の先端に蕾(円内)が乗っています。
今朝の天気予報では、夕方から雨になるということでしたので、午前中に定期薬剤散布を済ませました。
今日のレシピは、
フルピカフロアブル(殺菌剤)……30㏄
ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……80g
コテツフロアブル(殺虫剤)……40㏄
鉄力あくあ F14(微量要素剤)……20㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
未展開の幼葉がまだありましたので、今週も薬害に注意して本来の濃度の80%ほどになるよう、薬剤の量を減らして散布しました。
来週からは規定の濃度で散布できると思います。
また、上の「ラディアント パヒューム」の画像を御覧になってお気づきの方もいらっしゃると思いますが、葉の色が悪い!!
ややクロロシスめいていますので、今週から微量要素剤(鉄力あくあ)を葉面散布することにしました。