7月20日(木)に近畿地方が梅雨明けした「とみられる」と発表されました。
私は勝手に7月15日の昼に「梅雨明け宣言」しました。
気象庁では9月1日の会議で、今年の梅雨入り・梅雨明けの期日を正式に決定するそうですが、さてどうなりますことやら。
さぁて、この1週間の出来事の中では、これが一番の事件でしょうか?
樹齢31年の熱情の古株ですが、熱波の襲来と同時に3本の主幹のうち2本が枯れました。
2番花までは普通に咲いていたのに、たった1週間で急激に衰弱し枯れ枝になりました。
思い当たるのはテッポウムシ(カミキリの幼虫)ですが、株元に食害の痕や幼虫が羽化した穴は見当たりません。
寿命でしょうか?
とにかく枯れた枝2本を切除しました。
株元の異常は円内のカイガラムシだけでした。
こんな微々たるカイガラムシは枯死の原因にはなり得ません。
カイガラムシといえば、先週来の鉢植えの施肥の際にも数株に発生しているのを確認しました。
こんな程度なら可愛いものですが、とりあえずマシン油乳剤の30倍液を刷毛(はけ)で塗っておきました。
マシン油は通常ならば葉のない時期(冬期~春先)に使用しますが、私は夏期でもカイガラムシが発生していれば使います。
葉に付着するとひどい薬害が出ますので、充分に注意して虫体に塗布します。
(30~40倍液であれば、樹皮は薬害の心配はありません。)
ちなみに夏期に大発生した場合は次のようになります。
これらは2017年8月の画像です。
カイガラムシ防除というと冬期から春先をすぐに連想しますが、実はバラシロカイガラムシの発生のピークは5~7月です(春~秋の間に2~3回発生するそうですが。)
上の画像のように枝が真っ白になる前に対処する必要があります。
さて、1月の接ぎ木以来ず~~っとご覧いただいている八甲田ですが、
割り箸よりも細い直径4㎜に満たない穂木で3株接いで、辛うじて1株だけが活着しました。
6月の段階で細いながら2本のシュートが出ましたので、接ぎ木後初めに伸びた枝を切除しようとしたところ、その切除すべき株に蕾が付いていました。
思わず欲を出して「花を見てから切除しよう」というわけで、咲かせてしまいました。
花芯は低かったのですが、弁端にほんのりと浮かんだピンク。
そして何よりも濃厚な香り。。。30年ぶりの再会です!
以下、いつも通りのパターンで今週の花(すべて3番花)を御覧ください。
先週・先々週の花となるべく重複の無いように並べます(とは言え、良い花は重複しています)。
以下は、このバケツの中の花です。
当ブログのプロフィール画像の品種です。
夏の間は香りが弱いかな?
地植えですので、かなり大きな花でした。
この中では、
枝変わりしてツルばらになりましたので、同時に大量に採花できます。
当会の会員でもある岐阜の倉地さんの作出花です。
3番花は随分小さな花になってしまいました。
この中では、
何となくオレンジですか?
これまた倉地さんの作出花です。
営利切花用の品種(作出番号しかついていません)。
我が家の高木さんは、実は「マダム高木」ではありません。
90年代に寺西菊雄さんから「フロストフラワーと命名しようと思うが、試作してみてほしい」と言われて頂戴した3株。
咲いた花を見ると、花芯の底に水色が潜んでいましたので「はは~ん、菊雄さん、ブルーを狙ったな」と直感した品種です。
当時は作出家が競ってスカイブルーの色合いを目指していた時代でした。
その後「フロストフラワー」ではなく、高木絢子さんに捧げるばらとして発売されました。
これ、コンテストレベルでした。
フロリバンダも咲いています。
そして、(公財)日本ばら会の今年の試作苗。
ポリアンサ種は我が家の家風に合いません。
年末には居なくなる品種です。
前回の定期薬剤散布は三連休の最終日(月曜日)でしたので、今週分の散布は明日の夕方に行います。
暑い時期の散布、薬害には細心の注意を要します。