連日の真夏日とは言え、明け方~朝は多少秋を感じます。
ばらさん達も秋の気配を感じ取っているようで(否、失礼……人間様なんぞよりもばらさん達の方が気温に敏感です)、花弁の枚数が増えています。
これらの花は、「梅雨明け剪定」後に伸びたツルばら及び秋花剪定をしないフロリバンダ種のものです。
秋花剪定後1~2週間経過したHT種には、全く花が咲いていません。
秋を敏感に察知しているのはばらさん達だけではなく、足元の雑草どもも急に元気になっています。
そこで今日は朝から地植えばらの株の間に潜り込み、雑草どもと「格闘」しました。
すると、
雑草を取り除くと、あちこちにテッポウムシの大鋸屑(おがくず)を発見しました……合計6か所。
例によって「テッポウムシ退治の迷人」を自任している私は、
食害されて柔らかくなっている部分をほじくり返し虫穴までは辿り着きますが、虫体を確認できず、いつも通りカルホスの原液を虫穴及びその周辺にスポイトで注入して退治したことにしました、5株は。。。
んが!
意を決して荒療治を施した1株があります。
家を建てた時から頑張っている樹齢40年近いツルばらのドンファンですが、「迷人」の手入れの所為で、これまで10匹以上のゴマダラカミキリを育てたと思われます。
そのため直径30㎝程の株元が4つに分割されています。
そのうちの1つの「分割株」から大鋸屑が出ていました。
上部を見るとツルが1本伸びているだけで、明らかに樹勢が弱っています。
力を入れて揺すると根元がグラグラしていました。
そこで思い切ってバリバリッと株を割って(地下の根部は一体になっています)引っこ抜くと……
いました!!
近づくと、
もっと近づくと、こんな顔をしています!
この歯で根元の内部を喰い散らかしているんですねぇ。
大きさは、
4㎝強あります。
もちろん思いっきり「フミツブース(踏み潰す)」で処分しました。
この分割株の周辺の残骸をすべて集めると、
食害された根の残骸がどっさりと「収穫」できました。
歴代何匹ものテッポウムシに食害された根です。
中は空洞になっています。
それでも、
これほどのツルを健気(けなげ)に伸ばしていましたので、「迷人」としては申し訳ない気持ちです。
というわけで、今日は雑草と同時にテッポウムシとも「格闘」をした次第です。
夕方、太陽が傾いてから定期薬剤散布をしました。
今日のレシピは、
トップジンM水和剤(殺菌剤)……50g
ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……80g
アファーム乳剤(殺虫剤)……80㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
秋花剪定後、新しいステムが伸び始めています。
未展開の柔らかい葉がたくさんある時期ですので、薬害には十二分の注意が必要です。
今日は本来の濃度の80%ほどになるよう、薬剤の量を減らして散布しました。