関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

秋花剪定を始めました

例によって今朝の4番花たちです。

8月28日 朝

この中では「写楽」が1等賞でした。

8月28日 写楽

昨年の大晦日に自分で接いだ新苗たちも、秋花剪定を前に少しだけ咲かせています。

今朝はお世継ぎのロクレアーがクリアーな朱色を見せてくれました。

8月28日 新苗ロクレアー

 

午前中は曇り空で北寄りの風も心地よく吹いて、暑さを感じずに庭仕事ができました。

とりあえず鉢植えに今年最後の施肥。

8月28日 鉢植えの施肥

鉢植え全体の4分の1程度に施肥を終えたところで、予定時間終了。

全ての鉢植えのうち半分くらいは済ませようと思っていたのですが、思いのほか手間取りました。

 

午後からは、超遅咲き品種(アンペラトリスファラー、ラ マルセイエーズなど)の秋花剪定をしました……と言っても、鉢植え4株と地植え2株だけですが。。。

 

剪定の手順です。

モデルは10号鉢の「ラ マルセイエーズ」です。

この株は4月以降シュートが出ておらず、2月に剪定した枝から伸びた枝だけで出来上がっている株です。

剪定前ー1

花後の剪定で伸びるステムは(3段目まで)ずっと1本だけにして、かつ7月17日に施肥をした際に細枝はすべて整理(切除)してありますので、秋花剪定は「伸ばしたい芽の上で切るだけ」の状態になっています。

シュートが出ていないこの株において、最も優良な秋花を期待できる「主役の枝」は矢印の枝(前の枝が交差していてわかりにくいのですが)です。

「主役の枝」は基本的には今年発生した太いシュートですが、この株のようにシュートが出ていなければ、最も太く硬く締まった枝を「(代役)主役の枝」として扱います。

その「主役の枝」にスポットライト?を当てます。

剪定前ー2

ご覧のように2月の剪定以降、4段(=3回花を咲かせ、4段目の先端に咲く花が4番花)になっています。

超遅咲きゆえ、4段目の先端の蕾はまだ小さいのですが、普通咲きの品種は現在4番花が終わりそうなタイミングです。

なお、この枝は4段目が2ステム伸びています。

「どうせ剪定で切り落とすのだから」と気を抜いて、「ステムは1本のまま伸ばす」の鉄則をサボっています。

それはさて置き、剪定位置ですが、3段目か2段目が候補です。

剪定前―3

2段目まで切り下げると、株全体の葉数が減るかな?と思いましたので、3段目で剪定することに決め、秋花を咲かせるのにふさわしい芽を探します。

剪定する芽を探すー1

秋花剪定では、枝の上の芽から順に注目し、下の方に向かって候補を探します。

剪定する芽を探す―2

3段目と4段目の境になっている①の「節」を使って剪定するのもOKです。

しかしちょっと背が高くなりますので、②より下で切ろうと思います。

剪定する芽を探す―3

②はすでに動いた芽(①から伸びたステム)のすぐ下の芽であり、すでに多少は動いている可能性があります。

したがって、もう1つ下の③の芽の方がより確実だろうと判断して、③の芽の状態を詳しく確認します。

ご覧の通りちょっとふっくらとした「超美人」ですので、秋花はこの芽に決めました。

剪定ー1

例によって、芽の5㎜ほど上を芽の角度と平行に(=枝に対してはやや斜めに)切ります。

剪定―2

「主役の枝」を切った後は、その高さに合わせて他の枝を剪定します。

脇役の枝の剪定-1

左が剪定した「主役の枝」、矢印が次に切る「脇役の枝」です。

脇役の枝の剪定―2

「主役の枝」と同様に上から下に向かって良い芽を探します。

①はすでに動いた芽、②はその動いた芽のすぐ下の芽(=少し動き始めている可能性がある芽)、③は(多分)動いていない充実した芽です。

どこで剪定するか……当然、お分かりだと思います!

脇役の枝の剪定―3

もちろん③ですね。

脇役の枝の剪定―4

最初に切った「主役の枝」(左側)と、今切った「脇役の枝」(右側③)と、ほぼ同じ高さになりました。

以下同様に、その他の「脇役の枝」も剪定します。

一応 剪定終了

通常はこれで剪定終了です。

ただ、講習会で説明したように、私はここでもうひと仕事をします。

各枝の先端の葉をむしり取る作業です。

葉をむしり取る前

通常はこれで構わないのですが、

葉をむしり取ります

私はこのように動かしたい芽の葉をむしり取ります。

こうすることによって、芽に刺激を与え、確実に芽の動きをスタートさせます。

切っただけで葉を付けて放置しておくと、中には眠ったままの芽があります。

そんな芽を「叩き起こす」のが、この葉をむしり取る作業です。

葉をむしる作業終了

これでこの株の剪定は終了です。

剪定終了

我が家では2月の「二毎芽(にまいめ)剪定」により、シュート枝のみの株が大半ですので、本格的に剪定作業を行う来週のブログでは、シュート枝を含めた剪定をご紹介できると思います。

今週は職場の盆休みを繰り下げて「剪定休み」を何日か取ってあります。

ただ、水曜日以降の天気が怪しい上に、台風が西日本通過の不確定予報もありますので、ちょっと気になります。

 

最後に、夕方の定期薬剤散布。

8月28日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

サンヨール乳剤(殺菌剤)……200㏄

ピノエースフロアブル(殺虫剤・オオタバコガ対策)……35㏄ 

アファーム乳剤(殺虫剤・オオタバコガ対策)……100㏄

バイオアクト(ダニ忌避)……100㏄

マルチケーミン(微量要素剤)……100㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

これでオオタバコガの食害が減ると良いのですが……