日中は32℃越えの残暑でしたが、一昨日(8日)は二十四節気の白露、七十二候では草露白(草の露 白し)、そして今日は中秋節……というわけで朝夕の風は秋です。
中秋節(旧暦8月15日)が満月になることは少なく、翌日(十六夜)の方が丸い月であることが多いのですが、今年は見事に真ん丸です。
40年近く前、2年間北京で暮らしましたが、あの当時は中秋節が近づくと街のあちこちの商店で「月餅(ユエ ビン)」が売られていました。
まだ高層ビルなど1つもない時代の北京、裏道では纏足のおばあちゃんや元・宦官だったおじいちゃんが座り込んで雑談をしている……清朝の名残にあちこちで触れることができました。
週に何回か買い物に出かけていた自由市場が北京大学近くの中関村(チョングアンツン)にありましたが、その中関村は現在「中国のシリコンバレー」と呼ばれるほどのIT産業の中心地になっているとか。。。
当時の自由市場には生きたままのニワトリやハクレン・ソウギョなどの魚、そうそう今の時期であれば新彊ウィグル自治区の砂漠地帯から運ばれてくる哈密瓜(ハミグヮ)など、昔ながらの中国人と不便な生活がありました……しかし、現在の中国に比べたら、ずっと平穏で人間性豊かな空間(腹の立つことも含めて)だったと思います。
さてこの1週間、HT種は剪定しましたので採花は無し。
毎朝少しずつ咲くフロリバンダ種とツルばらをマンマイちゃんの花(仏壇花)にしています。
先週の日曜日(4日)、接近する台風11号による南からの強風を心配して、一気に秋花剪定をしてしまいました(9月4日「秋花剪定 一気に終わらせました」、及び9月5日「(番外編)シュート枝の秋花剪定」参照)。
あれから6日経過した芽の様子です。
まずは6日前の芽は……
この芽は、
どっしりとしていたものの、全く動いていなかった芽⑨も、確実に動き始めています。
これはやはり「剪定後のもうひと仕事」(=剪定箇所の葉を葉柄からむしり取る)の効果だと思います。
そのひと仕事をしていない枝と比べると、芽の伸びのスタートの差が顕著です。
さらに、超遅咲き品種として8月28日に剪定したラ マルセイエーズ。
剪定1週間後は、9月3日の「秋花剪定 進行中」の通り、
こんな感じでしたが、ほぼ2週間経過した今日は、
鉛筆程度の太さのステムゆえ、芽は1つに絞り、他の芽(矢印)は掻き取ります。
……で、お気づきでしょうか?
伸び始めた芽ですが、
やられました。。。
どこかに5㎜くらいの犯人(ヨトウムシ)がいるのではないかと懸命に探しましたが、発見できませんでした。
というわけで、夕方の定期薬剤散布はヨトウムシ退治を念頭に置いて薬剤を選びました。
今日もまだ葉が少ないため、80ℓの散布でした。
来週からは100ℓに戻ると思います。
ほとんどの株で剪定後の芽がまだ展開していませんので、今回は通常の濃度での散布です。
来週以降、新芽が展開し始めれば、2週間ほどはやや薄めで散布することが必要になります。
ラリー乳剤(殺菌剤)……20㏄
ディアナSC(殺虫剤・オオタバコガ/ヨトウムシ対策)……20㏄
アファーム乳剤(殺虫剤・オオタバコガ/ヨトウムシ対策)……80㏄
バイオアクト(ダニ忌避剤)……80㏄
マルチケーミン(微量要素剤)……80㏄
アプローチBI(展着剤)……80㏄
水……80ℓ
ラリー乳剤は今年初めての登場です。
EBI剤としては、ずっとサルバトーレMEを使ってきましたが、とうとう使い切って瓶が空になりました。
ラリーはうどん粉病発生時の「切り札薬」として温存していたのですが、有効期限の問題もあり、今回以降、使い切るまでEBI剤として使用します。
また、ダニ忌避剤として今夏も「エエ仕事」をしてくれたバイオアクトですが、今回で今年の仕事は終了……という予定です。