朝のうちに雨は上がる……という予報でしたが、昼近くまで降り続けました。
地植えの株たちにとってはありがたい雨でしたが、「休日ばら師」にとっては予定外でした。
できれば今日中に、ばらの根元の除草を終わらせるつもりでしたが、今日は断念しました。
採花したのも昼近く。
この中で、
このあたりが「集合写真」として面白いかな?と思います。
また、1輪でも何とか見られそうな夏花は、
こんなところでしょうか。
もうすぐ処暑(23日)というわけで、ばらさんたちも少しは秋の気配を感じたのでしょうか、この1~2週間ほど、新たなシュートが顔を出しています。
すでに25㎝ほど伸びていましたので、先端をピンチしました。
この秋のコンテストで使える花が咲く可能性はありませんが、2段目で花を咲かせ、年内にもう1度花を咲かせたら、シュート枝が固まります。
来年の春にはコンテストレベルの花を期待できるシュートです。
また自作の新苗たちも、この時期になってシュートの発生が多くなっています。
元気に発生し始めた新苗のシュートですが、これが業者さんの場合は10月下旬ころに掘り上げ、11月初めから「大苗(秋苗)」として出荷しますので、今ころ出るシュートは充実していない「フカフカの枝」になってしまいます。
(大苗を購入した際に「太いけれども髄(ずい)ばかりの柔らかい枝」をしばしば見かけます。それはこの時期に発生したシュート枝で、秋に購入株を植え込む際には心を鬼にして根元から切り捨てる枝です。そのまま植えても春になって枯れ込むのが普通です。)
しかし、自作苗の場合は12月~1月の土替えの時期まで鉢に植えたまま育てます。その間に1回のピンチ、2段目からは花を咲かせることによりシュートが固くなりますので、来年の春花の枝として使えます(しかも私は「2毎芽(にまいめ)剪定」をしますので、シュートの下部はそれなりに充実した状態になっています)。
というわけで、自分で接ぎ木した新苗は9月10日ころまでに発生するシュートは、そのまま通常のシュートとして、ピンチをしながら大切に育てます。
さて、8月も下旬になりますと、「癌持ち」の株は地表まで大きなこぶが出てくることがしばしばあります。
講習会の時にもお話いたしましたが、癌ですぐに樹が枯れることはありません。
癌があっても旺盛な成長をする株はたくさんあります。
(上の「荒城の月」は春以来の写真でご覧いただいているように立派な懸崖作りになっていますし、「夜間飛行」はこの写真でもお分かりの通り、今年も3本のシュートを出しています。「ロイヤルハイネス」は樹齢35年です。)
癌があって、樹勢が衰えたり成長が止まったりする株(=癌に負けた株)は植え替えが必要だと思いますが、癌があっても旺盛な成長をしている株は、私はそのまま栽培し続けるのが良いと思います。
これらの「癌持ち」株の生育が弱まった段階で、植え替えるかどうかを考えればよい……というのが、私の育て方です。
なお、「癌の原因は土壌細菌」とほとんどの栽培書に書いてあります。
もちろん科学的・農学的にはそうなのかもしれません。
しかし、我が家では7割以上が鉢植えで、そのすべての土は同じ用土を使っています。
それなのに癌の出る株と出ない株があります。
なぜ?と考えた時に、1つ思い当たる原因があります。
それは上の写真の「荒城の月」も「夜間飛行」もそうですが、私が接いだ自作苗です。
その穂木を採取した親株は、ともに癌があって樹勢が衰えたために「お世継ぎ」として接ぎ木をしたものです。
つまり「穂木を採取した親株に癌があれば、穂木に癌の遺伝子が組み込まれている」というのが、生物学・農学にはド素人の私なりの経験に基づく結論です。
親株に癌のない「魅惑」や「香久山」を穂木とした自作苗は、癌の出た「夜間飛行」や「ロイヤルハイネス」と同じ用土で栽培していても、癌が出たことがありません。
癌発生の原因として「親株からの遺伝」という要素を見落としてはいけない……と思っています。
接ぎ木をする際には、穂木を採取する「親株の癌の有無」を重視すべきです。
さて、夕方、定期薬剤散布をしました。
昨日の記事でも書きましたが、少しだけオオタバコガの被害が出ています。
というわけで、今日はプレオフロアブルを使いました。
本日のレシピ。。。
トップジンM水和剤(殺菌剤)……65g
プレオフロアブル(殺虫剤・オオタバコガ対策)……100㏄
ジェイエース(殺虫剤)……100g
バイオアクト……(ダニ忌避剤)……100㏄
マルチケーミン(微量要素剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
酷暑もおさまったと判断し、今日から通常の濃度になっています。