今日も残暑の厳しい1日でした。
朝の採花も少しだけ。
濃いローズピンクは1976年Anderson Rose Nursery作出のボニースコットランドという強香(ダマスク系)の品種です。
HT種ですが房咲性が豊か。
コンテスト品種ではありませんので、フロリバンダ扱いをして強香の花を房で楽しむのが良いと思います。
今日、ばらの作業は午前中だけでした。
剪定後、ずっと気になっていたシーアブリスの林を「固定」しました。
超高性の品種で、低く剪定してしまうとイジケて良い花を咲かせません。
1.8m~2mで剪定してありますので、枝がずっと風に揺られていました。
どうしても農竹などに縛り付けて固定する必要があります。
というわけで、
茶色の矢印部分を、棕櫚縄で防虫ネットのフレームに結び付けてあります。
芽の伸びる方向を考慮して、上方に障害物(上段のフレームなど)が無いように、また伸びたステム同士が衝突したり交差したりしないように注意して縛り付けてあります。
また、農竹に結び付ける場合、
茶色の矢印が棕櫚縄で縛った部分、赤の矢印は農竹の先端、緑の矢印が剪定箇所です。
これはシーアブリスに限らずすべての品種に関して農竹に縛り付ける時の注意事項ですが、農竹の先端は剪定箇所よりも下に来るようにします。
なぜならば、やがて伸びていくステムが農竹と接触して葉やステムを傷つける事故を防ぐためです。
農竹が長~~い場合は、咲いた花を傷つけることもありますので注意を要します。
シーアブリスだけではなく、太いシュートが出て高い位置で剪定した株は、同様に農竹などに縛り付けて固定しました。
昨日、剪定後に剪定箇所の葉をむしり取る「ひと仕事」をした枝としなかった枝を比較した写真を掲載しましたが、別の品種の比較でしたので我ながら説得力に欠けると思っていました。
で、これならどうでしょう?
9月4日に剪定した地植えのメルヘンケーニギンですが、左と中の赤い矢印は「ひと仕事」をした枝、右の茶色の矢印は仕事をしなかった枝です。
これはついうっかり「ひと仕事」を忘れたものでもサボったものでもありません。
右の枝はわざと葉をむしらずに、開花期を遅らせようとしたものです。
1株のうち半分ほどの枝は「ひと仕事」をせずに放置して、開花期をずらして「コンテスト期間よりも早く開花してしまった~~」という失敗を回避するよう、わずかばかりの努力はしています。
昨日ご紹介した芽について、1日経過するとどうなるかをご覧に入れます。
昨日よりも2段分の葉が展開し始めています。
今週中ごろからは、1日に5~7㎝も伸びる急成長期に入ると思います。
5㎜ほどだった芽が、約1㎝になりました。
昨日は先端が丸かった芽が、今日は尖っています。
昨日から今日までの積算温度は27.6℃上がっています。
なお「節」で剪定した部分からは複数の芽が伸びています。
この枝は4つの芽が伸び始めていましたので整理して、1芽だけ残しました。
「節」から複数伸び始めた芽は、最も強そうな芽を1つだけ残します。
最後に、奇形の花が1輪咲いていました。
先週、蕾が膨らんでいる時に施肥をしたため、窒素が急に効いて花の中にまた蕾ができています。
しばらく放置して、面白い写真を撮ろうと目論んでいます。