今週末は雨予報でしたが、今日(7月3日・土)は明け方以外は雨も降らず、バラの作業が出来ました。
例によって本日の庭と花の様子です。
やはり2番花、花弁数が少なく花芯が陥没しています。色は良いんですが。。。
春1発の花ですが、今朝の2番花はまだ花色に透明感がありました。
秋は色が濁る上に花芯がまとまりませんので、コンテストには連れて行けません。
さすがに安定した花形です。花芯もキッチリ。
誰が栽培しても同じ花が咲く(白秋もそうですが)……つまり完成された花だと思います。
ただ魅惑やコンフィダンスのような「栽培者の個性」が出る花ではないので、栽培の面白みのない花……などと、この10数年来偉そうなことを言っています。
(コンテストで困った時は、すぐ頼りにするクセに……です、ハイ。)
すでに2mをはるかに超える高さで咲いています。
花芯がまとまっているかどうか、採花してみないとわかりません。
花芯がピョコンとへこんでしました。
コンテスト出品を想定したならば、真っ先に候補から外すタイプです。
かつて日本ばら会のコンテストでジェミニが一世を風靡していた頃、へそ曲がりな私は「オレンジがかった紅の覆輪なんぞ、陰気で見るに堪えない」とホザいて、一切栽培していませんでした。
ところが、広島バラ園に別品種を注文したところ、品種違いでこの株が送られてきまして、私は気づかずに地植えしました。
翌春、花が開くと……コレ!
その後、2009年の秋、仕事で東京に行く機会があり、折しも秋の本部展が新宿で開催されていました。
で、当日の朝、この株の花が咲いていましたので、仕事ついでに持参して出品すると。。。
2等賞を頂戴しました。
それ以来、捨てるに捨てられず、我が家に居座ることになりました。
最近ではこのオレンジがかった紅色を「陰気だ」と思うことはなくなりました。
今から思えば、ジェミニの悪口を公然と言っている私に対して、広島バラ園の田頭数蔵先輩(私は勝手に寺西到知先生の弟子を名乗っておりますので、田頭先輩は「兄弟子」です……と、これまた勝手に思い込んでいます)が、品種違いのふりをしてわざとジェミニを送り付けてくださったのではないか……と勘ぐっています。
田頭先輩の「わざと品種違い」は何品種かありますので、またご紹介します。
巨大輪のブルーの香りが大好きです。でも、この花は小さかったですね。
これも田頭先輩が有無を言わせず送って下さった品種です。
(ちょっと花芯が低いので1本花競技では使えませんが、組花の中に組み込むことはあります。)
これは「夏色」です。本来はもう少し淡いローズピンクで、弁裏は白色です。
30数年前、私がコンテストに出品し始めて、一番最初に1等賞を頂戴した品種です。
で、今の①ヘレンノードの画像でお気づきでしょうか?
弁の端にスリップス(アザミウマ)被害の兆候が見られます。
もっと顕著なのが、これ。品種はパスカリです。
矢印←を拡大すると……
あ、ボケました。しかし、黄色がかった褐色であることはわかります。
恐らくミカンキイロアザミウマです。
1花全体をみると、
小さな物体がモゾモゾと動き回っています。
2週間前に発生を確認し、トクチオンの散布で先週は姿を消していましたが、再びミカンキイロが発生したようです。
したがって今回の定期薬剤散布では、ミカンキイロ退治が急務となりました。
なお、こんなヤツもいました。
1番花の時のハナムグリとは違って、大型のこいつは花にとまっただけで花弁が傷つきそうです。
こいつに効く薬剤はありませんので、テデトールに徹します。
というわけで、本日の薬剤レシピは、
トップジンM(殺菌剤)……65g
トクチオン乳剤(殺虫剤)……100CC
バイオアクト(ダニ忌避)……100CC
アプローチBI(展着剤)……100CC
水……100ℓ
トップジンにトクチオン……昭和の薬ですネ。
しかしミカンキイロにはトクチオンが特効薬で、我が家の「切り札薬」です。
もっと昭和のマラソン乳剤もミカンキイロには有効です。
(臭いので私は使いませんが。。。)