4月10日、朝の気温は低かったものの、晴天の一日でした。
例年より2週間以上早い……という我が家の庭の様子です。
まず、自慢の「懸崖造り」のツルばら(「荒城の月」)です。
先日の強風で、蕾の数が3割ほど減ってはいますが、
すでに小指の先ほどの大きさになっています。
(手前は遅咲きのマダムヴィオレ。)
地植えの連中は、品種にもよりますが、蕾は小豆~大豆の大きさになっています。
(右前は熱情、左奥は白秋です。)
鉢植えはさすがに早い。
既に萼割れが始まったヤツもいます。
(品種は魅惑。ま、春の花はグチャグチャのダブルセンター/トリプルセンター/ブルヘッド……とコンテストには使えない品種ですが。。。)
そんな中で、HT種は側蕾を取る作業をしています。
真ん中の主蕾を大きく咲かせるために側蕾(矢印の2つ)を除去します。
これでスッキリとしました(品種はプライマリーポエム。)
講習会の時にお話いたしましたが、この作業は「必須」ではありません。
庭植え(花壇や公園)で長い間花を楽しみたい場合は、全ての蕾を残して順次咲かせますと、6月上旬まで花を楽しむことが出来ます。
多くの栽培書に書いてある「側蕾を除去する」という作業は、コンテストに出品したり、切り花として楽しむ場合の栽培法です。
FL種の場合は、HTとは逆に主蕾を除去します。
(品種はペルニールポールセン)。
このまま放置しますと、真ん中の主蕾が早く開花し、散った後はそこだけが「過疎地」となって淋しくなりますので、側蕾を一斉に・賑やかに咲かせるために、主蕾を取り去ってしまいます。
こうすることによって、側蕾や下の段の蕾が、そろって咲いてくれます。
ただし、これまた講習会でお話いたしましたが、必須の作業ではありません。
春の最初の花は、早く見たいのが人情!
別にFL種の房が一斉に咲かなくてもかまわない……というのであれば、主蕾を咲かせても何の問題もありません。
房の真ん中の花を咲かせ、その見ごろに花首だけを切ってコップに飾って楽しんでください。
そして、夕方に今年3回目の薬剤散布をしました。
本日の薬剤は以下のとおりです。
ポリオキシンAL(殺菌剤)……35g
アファーム(殺虫剤)……50CC
アプローチBⅠ(展着剤)……90CC
水……90ℓ
なお、私は毎回必ず展着剤として「アプローチBI」を加えています。
先日・日曜日の講習会の折、「散布する薬剤の中に乳剤があれば、その乳剤に展着剤が入っているので、展着剤は入れる必要がない、と多くの本に書いてある」という指摘を頂戴いたしました。
確かに乳剤には界面活性剤(乳化剤)が混合されていますので、乳剤を使用した上に、ダインやリノー、グラミンSなどの一般展着剤を加えますと、展着剤成分の濃度が濃くなって薬害の恐れがあります。
しかし、アプローチBⅠやスカッシュなどは機能性展着剤と呼ばれ、乳剤に混入されている展着剤とは全く違う性能を持つ展着剤です。
葉面への濡れ効果や浸透移行性を促進する機能がありますので、積極的に使用してよいものと考えます。(しかも機能性展着剤は、薬害が少ないのが通例です。)