朝から天気は良いものの、強い西風が吹いています。
強風注意報の出ている明石のアメダスは、13:36に16.0m/secの西風を記録しています。
夕方に定期薬剤散布をしなければなりませんが、先週に引き続き2週連続で強風下の散布になりそうです。
昨日、13日・14日に採花した花を御覧いただきましたが、それも併せてこの1週間の花を並べます。
翌11日から花の数が増えます。
10月10日以降に開花するように……と想定して秋花剪定を行いました。
実際に想定通りの開花になりましたが、コンテストの主力選手である「メルヘン ケーニギン」が今日の段階でほぼ咲き終わってしまったのは想定外です。
その他、花のカタログを並べます。
すべて14日、15日の2日間に咲いた花です。
覆輪の発色に濃淡があります。。。すべて「御神木」の分身ですが、植えてある(あるいは鉢の置いてある)場所に因るのでしょうか?
しかも陽当たりが良い場所の株が必ずしも濃い発色をするわけではない……というのも不思議です。
以下の3品種は特に香りの良いものです。
以上は、フロリバンダ種の「プレイガール」「マチルダ」を除いてすべてHT(ハイブリット ティー)種です。
コンテストでは花芯(巻きの中心)が1つにまとまっていないと入賞しません。
(一般・新人の部では、そんなヤカマシイことは申し上げませんので、どうぞ臆せず出品してください。)
ただし品種によっては秋花では花芯の纏まらないものがあります。
例えば、
「キャベツ芯」と言われるタイプで、中心の花弁がキャベツのように被(かぶ)さってしまいます。
これは品種の特性で、栽培技術ではどうすることもできません。
以上2例は「春花一発」の品種です。
逆に「魅惑」や「清涼殿」などは「秋花一発」タイプの品種です。
ただし時には例外も起こります。
「大文字」も「春花一発」タイプで、秋花は発色が濁り、黒ずんだ色になることが普通ですが、昨日の花はすっきりと透明感のある花色でした。
秋花剪定の時からサンプルとしてご覧いただいている3株を先週と比較します。
1番上の3枚葉の所で「く」の字型に曲がっていた①のステムですが、
添え木を当てて「枝直し」の作業を施してあります。
クロロシスめいていた葉の色は完全に正常に戻っています。
折り曲げ剪定をした「ユートピア」は2輪の花を咲かせました。
写真は2輪目の花です(今朝、採花しました)。
葉がほとんどなかった「ビッグパープル」には2輪の花が咲きました。
ばら展最終日(22日)の「香りの花競技」に出品できるかな?と思っていましたが、開花のタイミングが合いそうにありません。
美しく咲いた花を採花していると、こんなヤツも。
円内に近づきます。
1週間に1度の定期薬剤散布の合間、絶妙なタイミングで産卵されると、孵化して花に潜り込まれる……どうしても避けられないイヤな蛾です。
さて、風が収まるのを待っていましたが、収まる気配がありません。
仕方なく、これから定期薬剤散布をします。
今日撒く予定の薬剤は、
レシピは、
フルピカ フロアブル(殺菌剤)……50㏄
アファーム乳剤(殺虫剤)……100㏄
プレオ フロアブル(殺虫剤)……100㏄
鉄力あくあ F14(微量要素剤)……20㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
コンテスト直前ですので、葉に薬痕が残らない薬を選びます。
濃度は規定通り。
多くの花が咲いていますので、花の上から花の中に薬剤が入るようにしてスリップス(ミカンキイロアザミウマ)退治を心掛けます。
しかし強風が吹いていますので、思い通りに散布できるかどうか……
(私は使用しませんが、殺菌剤としてダコニールを散布している方は、開花中は使用しないでください。有機塩素系の薬剤ですので濃い色の花を漂白し、花弁の色が斑(まだら)になります。)
くどいですが、会員の皆様、19日(木)午後2時から、ばら展会場(長居植物園 花と緑と自然の情報センター 2階アトリウム)の設営のお手伝い、よろしくお願い申し上げます。