関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

今年最後の草むしり

天気予報の通り、今日は風もなく穏やかな日曜でした。

久々に汗をかいて、一日中、庭仕事をして日に焼けたのでしょうか、顔が火照っています。

 

まずは今日の花の様子ですが、

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12月5日 石段の鉢植え

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12月5日 鉢植えの残り花

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12月5日 今年の1月に接ぎ木をした株たち

毎年、私は職場の年末年始休暇に有給休暇を加えて、長~~い「ばら作業休暇」を取ることにしています。

今年は12月25日から年明け10日まで、冬の作業に明け暮れます。

天気さえ良ければ(いや、風さえ吹かなければ)大晦日も元日も関係なく作業をします。

その間にツルばらの誘引・冬の元肥・接ぎ木などをしますが、一番の大仕事は250鉢の土替えです。

お隣の畑を作業場としてお借りするのですが、急な坂道を30mほど上らねばなりません。

鉢土が濡れていると鉢が重く移動が重労働ですので、できるだけ鉢土を乾燥させて軽くします。

そのために12月に入ってからは灌水をやめて鉢土を乾かします。

場合によっては今年伸びたシュートにシワが入るほどカラカラになることもありますが、そのあたりは長年の勘で枯れてしまわない程度に水分調整はします。

とにもかくにも灌水をやめましたので、鉢植えの花が咲くのはあと1週間~10日ほど、その後は水不足で枝先から萎(しお)れます。

ただ、地植えは春の剪定まで放置しておきますので、ポチポチ採花は可能です。

 

その地植えですが、足元に雑草が茂っておりました。

昨日からの予定通り、本日、今年最後の除草をしました。

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除草前 1

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除草後 1

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除草前 2

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除草後 2

新芽が伸び始めた時や開花の前などは、芽や枝葉を傷つけないようにと非常に気を遣い、慎重に株の中に潜り込みますが、今は気楽!

枝を無理やり曲げて地べたを這いずり回りました。

 

昨日も書きましたが、12月1日を中心とする強風でツルばらがボロボロ……葉が飛ばされています。

(まあ、この時期ですから葉数の減少は気にする必要はありません。どうせ2~3週間のうちにはすべての葉を取り去って誘引しますので。)

ただ、ちょっとだけ問題なのは、

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ツルばら エマニエル

下の赤の矢印は、昨日(Cl.デンティベス)と同様にポールが折れています。

上の紫の矢印が問題です。

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強風の被害

紫の矢印部分は、つる同士が擦れ合って表皮が剥(む)けてしまいました。

上の赤い矢印部分を拡大しますと、

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つる同士が接触

というわけで、表皮が無くなった部分は芽も無くなっていますので花数が減るのはもちろんですが、この部分から折れやすくなっていますので、誘引の時には要注意です。

(このツルは細いので、ひょっとしたら根元から切り捨てるかもしれません。)

 

最後に、ちょっと面白い写真をご覧いただきます。

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花中花

咲いた秋花を放置しておいたところ、雄蕊の中からまた花が咲いていました。

 

ついでに奇形をもう1枚。これは夏の写真ですが、

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芽の奇形

葉柄の下から芽が伸びたのは、この時以外見たことがありません。

 

朝夕は冷え込む時期になりました。

皆様ご自愛のほどを!

風が冷たくて……

天気は悪くなかったものの、冷たい風のために外に出る勇気が出ず、結局今日はほぼ一日、暖房のきいた書斎で過ごしました。

 

11月30日~12月2日にかけて北~西の強風が吹き荒れ、ツルばらを縛り付けてあるポールが折れるほどでした。

(12月1日には最大風速が25m/secを超えました。)

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強風で折れたポール

ツルは折れていませんので、今月末のツルの誘引の時まで放置しておきます。

 

今日も強風の中で、名残の花が咲いています。

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12月4日 魅惑1

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12月4日 魅惑2

 

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12月4日 シーアブリス1

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12月4日 シーアブリス2

 

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12月4日 マダムヴィオレ1

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12月4日 マダムヴィオレ2

それぞれ「化け物」のようなデカイ花になっています。

 

その他、

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12月4日 白秋

 

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12月4日 ロマンチックメモリー

 

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12月4日 衣香

 

などなど、冷たい空気の中で咲いています。

 

9月23日にスタンダード仕立ての芽接ぎをしたマーガレットメリルも順調です。

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9月23日 芽接ぎ直後

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10月2日 葉柄が落ちた直後

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12月4日 しっかりと活着

来年2月、春剪定の時に上部を切り取ります。

 

鉢植えの土替え用の用土もそろっています。

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ガレージの奥

 

明日は風が弱まる予報です。

地植えの根元に草が茂っていますので、それを除去する予定です。

12月の講習会は19日(日)です!

先週来お知らせしていますが、偶数月の第1日曜日に長居公園「花と緑と自然の情報センター」で開催しております講習会ですが、12月は19日(日)の開催です。

関西ばら会会員以外の皆様は、いつもの通り 14時~16時 の講習です。

主な内容は12月~1月の作業として、ツルばらの誘引・秋苗の植え付け・鉢の土替え・冬の元肥・冬期の薬剤散布などのお話を予定しています。

なお、関西ばら会会員の皆様の希望者には、10時から「接ぎ木の実習」も行います。

恐れ入りますが、材料費として ¥2.000- が必要です。

(鉢植え台木2本?と裸の台木6~7本、接ぎ木テープのセットです。)

実習にご参加の皆様は、接ぎ木ナイフ(大型のカッターナイフでも可)、剪定ばさみ、けが防止のための皮手袋(または軍手)、接ぎ木持ち帰り用の袋をご用意ください。

穂木はベテラン勢が用意いたしますが、ご自分で接ぎ木したい希望の品種があれば、鉛筆程度の太さで硬く締まった枝をご持参ください。

また、ご自分ではお持ちでない品種をご希望の場合は、ベテラン勢にご相談いただくか、依頼する当てがなければ本ブログのコメント欄、あるいは関西ばら会のメール:

 kansaibarakai@yahoo.co.jp

に連絡をください。ご希望の品種を探してみます。

ただし、種苗法の規定には十分注意してください。

すなわち、

2005年(平成17年)6月17日以降に登録された品種=30年間

1998年(平成10年)12月24日~2005年(平成17年)6月16日に登録された品種=25年間

1998年(平成10年)12月23日以前に登録された品種=18年間

の「育苗者権」が保護されています。

つまり2021年現在、自由に接ぎ木のできるのは1998年以前に登録された品種に限ります。

ちなみに日本ばら会の「ばらだより」年報によりますと、1998年に登録された品種は、林駿三氏の「御神楽(みかぐら)」、須賀政雄氏の「あーちゃん」、メルヘンケーニギンの枝変わり「ミスターコジマ」、小林森治氏の「オンディーナ」、田頭数蔵氏の「紅鹿の子」「トウニロウ」「マダムシズコ」などです。

これよりも古い品種でなければ、個人で接ぎ木はできません。

 

さて、本日の作業です。

11月13日の「名残の花がポロポロと」で書きました11月10日到着の秋苗ですが、あまりにも期待外れの苗であったがために放置してありました。

しかし、業者の不誠実さには腹が立っても苗には罪がありませんので、本日、鉢に移しました。

 

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植え替え前

 

鉢から抜いてみましたが、業者が(たぶん)10月に鉢上げした割には白根が少ない感じです。

その上、葉の黄化も目立ちます。

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鉢から抜きました

 

さらには枝の枯れ込みもあります。

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枝先の枯れ込み

すぐ下の健全な?芽まで切り下げたところ、

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健全な芽まで切り下げ

その芽が出ている部分も、髄(ずい)が枯れ始めていました。

ご覧の通りこのシュートは柔らかくふかふかとした(9月頃に出た?)未熟なものですので、さらにまた枯れ込むと思います。

しかし元々シュートが20数㎝しかないため、今の時期にこれ以上深く切るわけにはいきません。

とりあえずこのままにしておく以外、どうしようもありません。

 

もう1株は、

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上・枯れ込み 下・折れ

同様に枯れ込みがあります(上の矢印)が、このシュートは硬いのでこれ以上は枯れ込まないでしょう。

ただし、もう1本のしっかりとしたシュート(下の矢印)は5㎝ほどで折れたままになっています。

白根はまったく出ていません。

 

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8号スリット鉢

なるべく根鉢を崩さないようにして、我が家の定番の8号スリット鉢に移し、植え込みの深さを調節して用土を入れます。

根鉢の下に入れた用土には、例によって「伝家の宝刀」マグアンプKを大量(120g)投入してあります。

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鉢の土替え用 マグアンプK

 

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植え込み完了

用土を足して、水を張ったバケツに鉢のまま浸(つ)け、鉢底から十分に水を吸わせて完了です。

2月の剪定時には、細枝をすべて除去し、ほぼ「げんこつ状態」で剪定することになるかと思います。

改めて書きますが、もうこの業者から苗を購入することはありません。

 

最後に本日の花を少しだけ貼っておきます。

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ゴールデンハート

春には時として白っぽくなってしまいますが、この時期は黄金色です。

 

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ドリーパートン

昨日のアドミラルロドニーと同様、関西ばら会の「香りのコンテスト」要員です。

実際、一昨年の秋には1等賞をいただきました。

 

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狭山路

最近よく登場します。。。つまり、最盛期には咲かず、今、たくさん咲いている状態。

ということは……ズバリ!剪定時期が遅かった=剪定の失敗です。

来年からはあと2~3日早く切らなければなりません。

 

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フリュイテ

先代さんが老化したため、お世継ぎとして今年の1月に接ぎ木しました。

ええシュートが4本出て、早くも立派な株になっています。

 

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早春

これまた世代交代のために今年1月に接ぎ木した株です。

 

そんなこんなを午前中に採花して、現在、年賀状をプリントアウトしながら、ブログを書いています。

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11月28日 朝

師走間近、名残の花も数少なくなってきました。

冬の準備……着々と

先週~今週にかけて注文した堆肥や用土が次々に届いています。

 

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赤玉土腐葉土

掘り込み式のガレージの奥に積み上げた赤玉土腐葉土、各50袋。

これに加えて、奈良から園芸用土も50袋届くことになっています。

これが鉢植え用の用土です。

鉢土に大量投入するマグアンプKは、20㎏×2袋をすでに購入済みです。

(あれっ?画像がない!……明日、撮影します。)

 

地植え用には籾殻堆肥です。「くん炭」ではなく「たい肥」ですので、念のため。

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もみ殻たい肥

地植えの約80株に40ℓ入り8袋投入予定。。。つまり10株につき1袋(40ℓ)という目安です。

この堆肥に加えてバットグァノ(リン酸肥料)と微量要素肥料を与えます。

私はいわゆる「冬の元肥」を与えません。

春の花はなるべく窒素成分の少ない状態で咲かせたいと思っているからです。

詳細はその時期になってからご紹介します。

 

今日は大した花が咲いていませんでしたが、昼前に撮影した画像を連貼りしておきます。

明日、採花するつもりです。

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シーア ブリス

昨年、藤色の絞りの入った花が咲きましたので、枝変わりだと判断して接ぎ木をしました。

しかし1年間様子を見ると、普通のシーアブリスでした。

この品種は地植えでなければ大きくて立派な良花を見ることが出来ませんので、鉢植えで1年間育てたこの株は、可哀想ですがこの冬にサヨナラします。

 

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はるか

(公財)日本ばら会の配布苗でしたが、花はとってもいい色合いで形も最高です。

しかし、ステムが細く開花の時には120%花首が曲がります。

JRCの入賞花だそうですが、私には欠陥商品にしか見えません。

ファーストレディーA」という安田さんの遺作は素晴らしく優秀なコンテスト花だと思っていましたが、日本ばら会の誰ぞやが勝手に「ファーストレディーなんちゃら?」と改名してしまいました。

いくら何でもひどい命名だと憤慨しています。

そんな名前の品種は栽培したくありませんので、改名の時点で私は我が家のすべての「ファーストレディーA]を捨て去りました。

その代わりの品種としてこの「はるか」に期待していたのですが、全くの期待外れ。

残念ですが、この冬にサヨナラします。

 

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メルヘン ケーニギン

で~~っかい花が咲いています。

芯の高さが10㎝はありそうです。

晩秋~初冬の気候は、時々こんないたずらをして驚かせてくれます。

 

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ロイヤル ハイネス

2輪そろって上品な花が咲いています。

 

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都大路

かなりボテッとした花になってしまいました。

本来の花姿ではありません。

 

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みわく

自慢の発色も、この時期に期待するのはムリです。

 

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アドミラル ロドニー

関西ばら会「香りのコンテスト」でパパメイアンに対抗できる香りだと思い、今年1月の接ぎ木で株数を増やしました。

その株に咲いた花ですが、期待通りのエエ香りがします。

 

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アンペラトリス ファラー

本ブログのアイコンにしている品種です。

さすがにこの時期は発色が控えめです。

 

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ジョージ バーンズ

絞り系の花は1輪1輪がすべて違う表情で咲きますので、思わず写真を撮ってしまいます。

今日の花は赤色部分の多いパターンでした。

 

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ザ・フラッシュ

広島バラ園の田頭先輩の作出花です。

絞り系の品種ですが、気温の低いこの時期には本来の発色が見られません。

 

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プレイ ボーイ

これもこの春、接ぎ木をした株です。

まだ1年が経過していませんが、太~~い立派な株になっています。

穂木と台木との相性が良かったのでしょう。

 

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フレンチ レース

これまた30年以上栽培した古株が弱ったため、この春接ぎ木をして代替わりさせた品種です。

本来はクリームホワイトの花のはず……気温が低いので、ピンクに発色しています。

まさか穂木を取り違えた品種違い?

いや、我が家にはこんなピンクのフロリバンダは居りませんので、葉・トゲから判断して、間違えなくフレンチ レースだと思います。

 

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荒城の月

ツルばらです。

先日の木枯らしに吹かれ、ツル枝がぐちゃぐちゃになっています。

 

明日は鉢植えの灌水等、少しばらさんたちの相手をするつもりです。

強風の一日

一日中、木枯らしが吹き荒れました。

明石のアメダスでは、13時38分に西の風19.5m/seを記録しています。

最高気温も12.7℃と寒い一日でした。

 

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11月23日 強風1

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11月23日 強風2

動画でなければ、どれほど吹かれているのかわかりませんね(笑)。


朝のうちはまだ風が弱かったので、少しだけ採花できました。

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ローラ

 

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ヘレン ノード

 

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ロイヤル ハイネス

 

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夜間飛行

 

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メイド オブ オーナー

 

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うらら

 

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水揚げ

 

夕方まで採花せずに放ったらかしてあったメルヘン ケーニギンは、風に吹かれてボロボロになっていました。

 

さて、今後、何度も告知いたしますが、12月の講習会は第1日曜日ではなく、19日の日曜日です。

関西ばら会の会員さんは10時から接ぎ木の実習、そして一般の方々と一緒に行う講習は14時~16時です。

どうぞお間違えの無いように!

冬の作業の準備

準備……とはいっても、必要な資材をあちこちに手配しているだけです。

 

まず、鉢の土替えの準備。

赤玉土腐葉土を、いつもお世話になっている近所の園芸店に注文しました。

1週間ほど後に届けてもらいます。

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近所の園芸店 1

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近所の園芸店 2

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近所の園芸店 3

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近所の園芸店 4

ばらの秋苗もありましたが……

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近所の園芸店 5

11月の初めに入荷したものらしく、多くの株の芽が動いています。

しかし、過日我が家に届いた某ネットショップの苗とは違い、40㎝ほどで剪定してありますので、下の方の芽は動いていません。

ラベルを見ると、ほとんどが宝塚の農園で栽培された苗のようです。

(よく見ると「オレンジ色の札」の付いたものも数株ありますが……値段が全然違いますね。)

 

地植えに与える堆肥もネットで注文しました。

この3年ほどは(お金をケチって)牛糞堆肥を使っていましたが、やはり窒素分が多いため春の花は色がぼけていたと思います。

また牛糞堆肥は株元に施した後、しばらくの間ひどく臭いますので、家内にも大変評判が悪かったこともあり、この冬はやはり「もみがら堆肥」を使うことにしました。

浜松の肥料店で数年前までは安価で購入でき毎年注文していたのですが、送料込みの値段になり大変高価になってしまいました。

しかし、背に腹は代えられない……私の酒代を1~2週間分我慢することにして、今年は「もみがら堆肥」を注文することにしました。

 

というわけで私は冬の作業の準備をしておりますが、ばらさん達も徐々に冬色になっています。

典型的なのが枝の色です。

気温が下がってシュートがきっちりと硬く締まると色が変わります。

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シュートの色 日の当たらない側

日の当たっていない側は普通の緑色ですが、

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シュートの色 日の当たる側

日の当たる側の充実したシュートは色が赤く変わっています。

しかし未成熟の柔らかいシュート(矢印)は緑色のままです。

すべての品種が変色するわけではありませんが、赤色系の品種では比較的よく赤変が見られます。

ホームセンターなどで秋苗を購入する際、この変色はシュート枝の充実度を判断する目安にはなります。(11月の早い時期に掘り上げた苗はまだ枝が固まっていないことが多く、緑色のシュートばかりです。)

 

最後に、今週中に採花できそうな蕾を並べておきます。

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メルヘンケーニギン 1

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メルヘンケーニギン 2

 

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マダム ヴィオ

 

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ヘレン ノード

 

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ローラ

 

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赤富士

 

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(ツルに枝変わりした)メード オブ オーナー

 

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(営利切花用)無名種

 

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うらら

 

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イントリーグ

 

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(左)フリュイテ (右)早春

 

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バイ アポイントメント

 

明日は雨の予報、雨の後の火(祝日)・水は冬型の気圧配置で、またまた木枯らしが吹きそうです。

北陸方面の関西ばら会の会員さんは冬の到来かと存じます。

どうぞご自愛くださいませ。

晩秋の実り?

師走が近づきますと、ばらにも「実りの秋」が訪れます。

 

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つるデンティベスの実 1

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つるデンティベスの実 2

私は梅雨明けの頃「ツルばらの梅雨明け剪定」をします。

真夏に茂りすぎて病害虫の巣窟になるのを防ぎ、かつ「懸崖作り」の下に置いてある鉢植えの日照を確保するためです。

(7月25日 ツルばらの「梅雨明け剪定」 の記事をご参照ください。)

その時に「つるデンティベスは晩秋になると実が柿のような色になり非常に美しいので、冬の剪定まで放置します」と書きましたが、ご覧のように実がなっています。

ただ、このデンティベスは樹齢35年以上。

株元の直径は30㎝ほどありますが、これまでに何匹のゴマダラカミキリを育てたことやら……

この2~3年もシュートの出方、実のなり方、樹勢……いずれも調子が良くありません。

たぶんテッポウムシが入っています……が、私はテッポウムシ退治が下手クソですので、発見できずにおります。

 

また、お遊びで「台芽」を鉢植えにしたトゲナシノイバラにも、少しだけ実がついていました。

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トゲナシノイバラの実 1

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トゲナシノイバラの実 2

 

秋の深まりとともに採花出来る花の数も減ってきました。

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11月17日 朝

 

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11月19日 朝

 

このところ日の出は6時30分より遅く、出勤前にばらを見回ることが出来ません。

帰宅も19時前ですので、もう真っ暗。

というわけで、今日は1週間ぶりに明るいところでばらさんたちの顔を見ました。

一重のフロリバンダ種がちらほら咲いていました。

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プレイガール

 

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プレイボーイ

 

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チルダ

 

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フレグランス ペルシカ

重ねの多いフロリバンダ種は、

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衣香

 

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ロマンチック メモリー

あ、このロマンチック メモリーズについては前にも書きましたが、本当はHT種です。

しかし房咲性が豊かなので、私はフロリバンダの扱いをして栽培しています。

 

そしてコンテスト品種も少し。

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サンティー

 

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手児奈

 

そして本日の1等賞は、これ。

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狭山路 1

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狭山路 2

この画像では花芯がよ~見えませんが、狭山路らしくない?キリッとしたエエ芯をしていました。

 

明日は近所の園芸店に、赤玉土やら腐葉土やらを注文に行く予定です。

いよいよ冬の作業の準備です。

今年最後の薬剤散布

今日も(公財)日本ばら会の「ばらだより」の記事を書いたり、長居公園の講習会の申請書を完成させたりと、パソコンの前にいる時間が長くなってしまいました。

しかし、午前中に少し採花しました。

地植えは昨日の写真の通り何も残っていませんが、鉢には少しだけ色の名残があります。

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11月14日 午前 その1

 

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11月14日 午前 その2

 

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11月14日 午前 その3

 

この中にはそこそこ「エエ花」もありました。

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ジョージバーンズ

 

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ブラックティー

 

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秋津洲

 

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ビクターボーグ

 

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プレイガール

 

こんな連中をバッサリと切って少しだけ御近所へ配りましたが、大半は我が家に飾りました。

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11月14日 採花

 

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11月14日 玄関 1

 

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11月14日 玄関 2

 

春と秋の開花最盛期には、採花した花の大半を近所にお配りしたり職場に持ち込んだりしますので、自分の家に飾ることは(マンマイちゃんの花=仏壇花を除いて)ほとんどありません。

例年、自宅に飾ってゆっくりと楽しむのは今~~晩秋の名残の花だけです。

 

そして夕方、今年最後の薬剤散布をしました。

すでに花がほぼ終わり、薬害をさほど気にする必要もありませんので、通常よりも2割増しの濃度で散布しました。

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11月14日 今年最後の定期薬剤散布

フルピカ  フロアブル(殺菌剤)……60CC 

サルバトーレME(殺菌剤)……40CC

トクチオン乳剤(殺虫剤)……120CC 

ピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……25g

アプローチBI(展着剤)……100CC 

水……100ℓ

 

これで今年の定期薬剤散布は終了です。

年末にツルばらの誘引をしたり鉢の土替えをしたりする際にカイガラムシが目立つようでしたら、マシン油を刷毛(はけ)でペタペタと塗りますが、私は石灰硫黄合剤の散布はしません。

 

名残の花がポロポロと

名残の花……と言えば聞こえはいいのですが、要は夏剪定に失敗して適期に咲かなかった花が、少しずつ咲いています。

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11月9日 朝

これを花瓶に生けておきますと、気温が低いおかげで4日経っても咲いています。

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11月13日

 

はてさて、今日は午前中に病院巡り、午後は来年度の長居植物園に於けるばらの講習会の申請書作りなどで1日がつぶれ、ばらの手入れは全くできませんでした。

いや手入れをしようにも、庭にはほとんど花が残っていません。

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11月13日 その1

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11月13日 その2

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11月13日 その3

いずれもこの数日の強い西風に吹かれ、冬のたたずまいです。

 

9月23日の「秋分の日 お遊び」でご紹介した挿し木の今日の様子です。

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9月23日

この超ロング挿し木は、

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11月13日 その1 全体像

最上部の葉は、緑色を保っています。また、根元も

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11月13日 その2 根元

挿し木に失敗して発根していない場合は、根元が腐って黒い部分が下から上へと拡大しますが、この株元はきれいです。

たぶん発根しているのだと思います。

ただし、ふと気づいたことがあります。

こうやってウィーピングスタンダード用台木の挿し木をしましたが、我が家にはウィーピングにしてまで楽しみたいツルばらがありません(笑)。

つまり、この台木には接ぐべきツルばらが無い。。。

この台木、もう1年様子を見ることになりそうです。

 

さらに9月23日には、接ぎ木用の台木をインスタントに作れるか……と思って、トゲナシノイバラのシュート枝を挿し木しました。

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9月23日 トゲナシノイバラ挿し木

15本試した挿し木が、本日は

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11月13日 トゲナシノイバラ挿し木

7本まで減っています。

まあ、お遊びの実験ですので成功・失敗にはこだわりません。

 

今年は秋苗をほとんど注文していません。

そんな中、2株だけ絞り系の品種を9月にネットで注文しました。

注文した業者さんはこれまでスリット鉢を購入したことはありましたが、苗は初めての注文です。

その業者さんから、11月10日に鉢植えの秋苗が届きました。

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11月10日到着の秋苗

株そのものは芽接ぎ苗で、固くしっかりとしたシュートも出ていて、秋苗としては悪くない出来栄えです。

ただし、この芽の伸び方には絶句してしまいました。

すべての芽が動いて葉が展開しています。

この株、一体いつ掘り上げたのでしょうか?

10月上旬……でしょうか。

その時にシュートを25㎝ほどに切り詰めれば、すべての芽が動いてしまうのは当然です。

あるいはまた、接ぎ木した時から鉢で育った株かもしれません(抜いてみれば、根の状態で地植えを掘り上げたものなのか、ずっと鉢植えだったのかは一目瞭然ですが)。

それならば、シュート・ステムを長いまま(50㎝以上)で仮剪定して送っていただければ、株の下の方には動いていない芽があるはずです。

しかし、こんなに葉が展開している……つまり畑から掘り上げたにせよ、ずっと鉢植えだったにせよ、葉の展開具合から考えて、やはり10月上旬にはシュート・ステムをバッサリと切ってしまったのでしょう。

いずれにしても10月上旬は、まだ秋花の咲く前です。

この業者さんの「ばらに対する愛情」「ばらへの敬意」、そして私がしばしば口にする「ばら文化に対する業者としての責任」の欠如に、腹立たしさを禁じえません。

今後はもうこの業者さんに注文することはありません。

 

それにしてもこの2株、来年2月はどこで剪定すれば良いのでしょうか?

げんこつ剪定ですか?

 

ジェミニと咲華都(さかと)

昨日来、山口県宇部市のO氏と「咲華都(さかと)」の話でメールのやり取りをしました。

 

手前味噌で申し訳ないのですが、先日の「大阪ばら展2021」の3日目、3本組花競技で私メが1等を頂戴した品種です。

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さかと(×3)

咲華都(さかと)は2009年(平成21年度)のJRC銀賞受賞品種です。作出者は埼玉県坂戸市に住んでいらっしゃった故・内山與八氏です。

内山さんは生前、私を大変大事にしてくださいまして、ご自身の作出花の「さかと」や「希和」「トシコ」など、大株になった新作の品種を私のために「試作用に」と送ってくださいました。

新奇性が必要なJRCの入賞花であるにもかかわらず、「さかと」はどう見ても「ジェミニ」と瓜二つです。

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10月29日 5本花1等 M氏出品のジェミニ

 

この2品種、どこがどう違うのか……私なりに結論は持っています。

私自身が撮影した写真をご覧ください。

これまでに我が家で撮影したエエ状態で咲いた「ジェミニ」と「さかと」です。

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ジェミニ 1 

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ジェミニ 2

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さかと 1

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さかと 2

ジェミニ 1」と「さかと 1」とを見比べていただくと一番わかりやすいと思います。

ジェミニ」は外弁の剣弁が鋭く、かつ花芯(花筒)部分がスマートで、シュッとしています(「シュッとしてる」は関西弁ですが、わかりますでしょうか?)。

それに対して「さかと」は外弁の剣弁の度合いがやさしく、半剣弁という表現がぴったりです。

また花芯(花筒)部分がやや太くグラマラスな感じがあります。

好みの差はあると思いますが、関西ではボリューム感のある「さかと」の方が多分好まれると思いますが、関東好みでは「ジェミニ」に軍配が上がるのでしょうか?

 

そこで問題。

これも手前味噌で恐縮ですが、10月30日に出品した私の10本組花です。

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10月30日 10本組花ー①

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10月30日 10本組花ー②

それぞれ同じ組花を、①……ほぼ横から、②……ほぼ上から撮影しました。

一番奥の3輪の中の真ん中の1本と、中の列の中2本に「ジェミニ」と「さかと」を活けていますが、それぞれが何なのか、お分かりですか?

 

あ、易し過ぎましたね。。。

奥の列の真ん中が「ジェミニ」……横から見た画像の剣弁具合でわかると思います。

中の列の2本はもちろん「さかと」です……花芯(花筒)の太さとボリューム感が明らかに違います。

 

ジェミニ」は京成バラ園が取り扱っていましたが、今年のカタログからは名前が消えています。

まあ、ネットで探せば他のばら業者で容易に入手できるでしょう。

「さかと」は(公財)日本ばら会の会員作出花販売のコーナーではもう取り扱っていないようです。

株を持っている人にお願いして穂木を取り寄せ、自分で接ぎ木をするしか入手方法はないと思います(と言っても、内山さんのパテントはまだ継続していますので、現実的には入手不可能……ですね)。

是非とも……という場合は、やはり(公財)日本ばら会に問い合わせてみるのが正攻法だろうと思います。