先週来お知らせしていますが、偶数月の第1日曜日に長居公園「花と緑と自然の情報センター」で開催しております講習会ですが、12月は19日(日)の開催です。
関西ばら会会員以外の皆様は、いつもの通り 14時~16時 の講習です。
主な内容は12月~1月の作業として、ツルばらの誘引・秋苗の植え付け・鉢の土替え・冬の元肥・冬期の薬剤散布などのお話を予定しています。
なお、関西ばら会会員の皆様の希望者には、10時から「接ぎ木の実習」も行います。
恐れ入りますが、材料費として ¥2.000- が必要です。
(鉢植え台木2本?と裸の台木6~7本、接ぎ木テープのセットです。)
実習にご参加の皆様は、接ぎ木ナイフ(大型のカッターナイフでも可)、剪定ばさみ、けが防止のための皮手袋(または軍手)、接ぎ木持ち帰り用の袋をご用意ください。
穂木はベテラン勢が用意いたしますが、ご自分で接ぎ木したい希望の品種があれば、鉛筆程度の太さで硬く締まった枝をご持参ください。
また、ご自分ではお持ちでない品種をご希望の場合は、ベテラン勢にご相談いただくか、依頼する当てがなければ本ブログのコメント欄、あるいは関西ばら会のメール:
kansaibarakai@yahoo.co.jp
に連絡をください。ご希望の品種を探してみます。
ただし、種苗法の規定には十分注意してください。
すなわち、
2005年(平成17年)6月17日以降に登録された品種=30年間
1998年(平成10年)12月24日~2005年(平成17年)6月16日に登録された品種=25年間
1998年(平成10年)12月23日以前に登録された品種=18年間
の「育苗者権」が保護されています。
つまり2021年現在、自由に接ぎ木のできるのは1998年以前に登録された品種に限ります。
ちなみに日本ばら会の「ばらだより」年報によりますと、1998年に登録された品種は、林駿三氏の「御神楽(みかぐら)」、須賀政雄氏の「あーちゃん」、メルヘンケーニギンの枝変わり「ミスターコジマ」、小林森治氏の「オンディーナ」、田頭数蔵氏の「紅鹿の子」「トウニロウ」「マダムシズコ」などです。
これよりも古い品種でなければ、個人で接ぎ木はできません。
さて、本日の作業です。
11月13日の「名残の花がポロポロと」で書きました11月10日到着の秋苗ですが、あまりにも期待外れの苗であったがために放置してありました。
しかし、業者の不誠実さには腹が立っても苗には罪がありませんので、本日、鉢に移しました。
鉢から抜いてみましたが、業者が(たぶん)10月に鉢上げした割には白根が少ない感じです。
その上、葉の黄化も目立ちます。
さらには枝の枯れ込みもあります。
すぐ下の健全な?芽まで切り下げたところ、
その芽が出ている部分も、髄(ずい)が枯れ始めていました。
ご覧の通りこのシュートは柔らかくふかふかとした(9月頃に出た?)未熟なものですので、さらにまた枯れ込むと思います。
しかし元々シュートが20数㎝しかないため、今の時期にこれ以上深く切るわけにはいきません。
とりあえずこのままにしておく以外、どうしようもありません。
もう1株は、
同様に枯れ込みがあります(上の矢印)が、このシュートは硬いのでこれ以上は枯れ込まないでしょう。
ただし、もう1本のしっかりとしたシュート(下の矢印)は5㎝ほどで折れたままになっています。
白根はまったく出ていません。
なるべく根鉢を崩さないようにして、我が家の定番の8号スリット鉢に移し、植え込みの深さを調節して用土を入れます。
根鉢の下に入れた用土には、例によって「伝家の宝刀」マグアンプKを大量(120g)投入してあります。
用土を足して、水を張ったバケツに鉢のまま浸(つ)け、鉢底から十分に水を吸わせて完了です。
2月の剪定時には、細枝をすべて除去し、ほぼ「げんこつ状態」で剪定することになるかと思います。
改めて書きますが、もうこの業者から苗を購入することはありません。
最後に本日の花を少しだけ貼っておきます。
春には時として白っぽくなってしまいますが、この時期は黄金色です。
昨日のアドミラルロドニーと同様、関西ばら会の「香りのコンテスト」要員です。
実際、一昨年の秋には1等賞をいただきました。
最近よく登場します。。。つまり、最盛期には咲かず、今、たくさん咲いている状態。
ということは……ズバリ!剪定時期が遅かった=剪定の失敗です。
来年からはあと2~3日早く切らなければなりません。
先代さんが老化したため、お世継ぎとして今年の1月に接ぎ木しました。
ええシュートが4本出て、早くも立派な株になっています。
これまた世代交代のために今年1月に接ぎ木した株です。
そんなこんなを午前中に採花して、現在、年賀状をプリントアウトしながら、ブログを書いています。
師走間近、名残の花も数少なくなってきました。