今日も各地で猛暑日になっているようです。
しかし我が明石では、例によって35℃にはなりません。
本日の最高気温は13:53に32.2℃だそうです。
さて毎度申し上げる通り、私は真夏でも花を咲かせて楽しむ……という栽培方法をしています。
現在は4番花が咲いています。
世間の正統派の栽培書には「7~8月は樹を休ませるために蕾を摘む」と書いてあります。
私も初心者の頃には教科書通り夏期には蕾を摘んでいました。
しかし花を咲かせないことが本当に「樹を休ませる」ことになるのか、はなはだ疑問に思っています。
30年以上、3番花も4番花も咲くだけ咲かせていますが、それによって秋花が貧弱になっているとは思いません。
(日本ばら会の全国大会は毎年秋に行われていましたが、会長杯を3回、理事長杯を1回頂戴した花は、すべて夏の間もずっと花を咲かせ続けた株に咲いた花です。)
ただし、夏の花が見るに堪えない咲き方をする品種もあります。
例えば「白秋」
ただでさえ花弁数の少ない花ですので、3番花・4番花は平咲きになります。
同様に「そどおり姫」も
「香久山」も
いずれも花弁数が極端に少なく、その品種らしくない花容です。
(とは言え、私はそれでも切り花で楽しんでいますが……)
それに対して、多少花弁数が少なく花径も小さくはなるものの、十二分に美しく咲く品種も多々あります。
その代表が「魅惑」でしょうか。
まずは昨日の写真です。
高芯咲きの花形は春・秋と変わりません。
夏中咲かせ続ける品種としてはピカイチだと思います。
で、これは手前味噌ですが、
我が家の御神木の今日の花ですが、覆輪の紅色の発色も芯の高さも昨日の魅惑とは別物です。
実は昨日の魅惑もこの御神木を穂木にして接ぎ木をした株(鉢植え)です。
それにもかかわらず、「同じ花」どころか「似た花」も咲きません。
御神木が植わっている場所の様々な要素が絡まり合って「御神木の花」になるのだとは思いますが、何回接ぎ木をしても御神木のお世継ぎにふさわしい株は出来ません。
「魅惑」と同様に真夏でも花容が変わらないのが「ユートピア」です。
今年のシュート以外の葉が落ちやすいので樹勢を保つのには気を使いますが、優れた品種だと思います。
次に、コンフィダンス系も夏場に頑張っています。
シージャックは気温が極端に高い間は黄色が濃く発色します。
また初心者でも扱いやすい「メルヘンケーニギン」も、夏場に楽しめる品種だと思います。
ただし、春花以降フリル状の花弁がずっと出続けています。
このフリルは秋花にならないと解消しません。
真夏に赤色は暑苦しいかもしれませんが、
「レッド広島」も夏場に楽しめる品種です。
他に赤色品種では、往年の名花「クリスチャンディオール」も夏花を楽しめます。
また「ラ マルセイエーズ」
遅咲き品種ですので、現在3番花です。
同様に、超遅咲きで3番花が咲いているのが、
ただし、ファラーは花が小さい小さい!フロリバンダ種よりも小さいかも。
以下、夏場でも「それなり」に咲いている花を並べておきます。
「3番花も4番花も咲かせる流派」に賛同してくださる皆様の、品種選びの参考までに。。。
その他、フロリバンダ種は、
というわけで、今朝の採花は、
写真を撮りながらの採花は時間がかかります。
結果、鉢植えへの施肥は予定の半分(約80鉢)しかできませんでした。
レバープランツのボカシ肥料(大粒)を、8号鉢に6粒、10号鉢に10粒ずつ与えます。
鉢植えへの施肥はこれが最後。
今の時期に施肥をすることにより、1週間後から始まる秋花剪定の頃から肥料が効き始め、10月中旬の開花時には肥効が無くなりスッキリとした花が咲きます。
次の週末には遅咲き品種の秋花剪定が始まります。