いきなりスンマヘン。。。
今朝、今年2匹目のヤツが来ていました。
ヒゲがやや長めですが、メスのゴマダラです(撮影後、画像ではお見せできない残酷な処刑をして、体内の卵を確認しました)。
コヤツを確保した隣の株は、ひどく食害されていました。
ちなみに「2」の矢印は、チュウレンジバチの産卵痕です。
「1」も「2」も緑色の樹皮が360度ぐるりと舐(な)められていました。
これでは水分が上方のステムに上がらなくなりますので、やがて上部が枯死します。
健全な5枚葉の所まで切り下げておきました。
ゴマダラのメスは、自分が産卵した株を食害することは少なく、産卵した近隣の株を食害するようです。
したがって、この株(品種はパスカリです)の両脇の株の根元を、今後注意して観察しなければなりません。
病害虫関係でもう一つ。
昨日、地植え株の根元の雑草を抜きました。
雑草が無くなって、株元に見事なこぶを発見!
品種はツルばらの荒城の月です。
数年前、先代さんが30年ほどの樹齢で勢いがなくなったため、その枝を穂木として接ぎ木し、お世継ぎを作りました。
その先代さんが「癌持ち」でしたが、このお世継ぎも癌の遺伝子を受け継いでいます。
以前にもこのブログで書いたことがありますが、癌の発生は世間の常識である「土壌が汚染されているために感染する」のではなく、「穂木の持つ癌遺伝子による発症」が圧倒的多数なのではないかと勝手に信じ込んでいます。
癌持ちの親木から穂木を採った場合、土壌汚染されているはずもないオリジナルブレンドの用土を使った鉢植えで育てても、90%以上癌を発症します。
「癌の原因は穂木による遺伝」これが私の持論です。
また世間の常識では「癌に侵された株は抜いて焼却する」とされていますが、それは違う!
癌が発生していても元気な株は元気です!
我が家は鉢植えがメインですので、毎年年末年始に土替えをして根の様子・癌の有無を確認しています。
癌が付いている株でも、3分の2以上はシュートを出して樹勢を保っています。
残りの3分の1は徐々に弱っていきますので、ある程度で見切りをつけて処分しています(その際に貴重品種は穂木を採って接ぎ木をしますので、その子孫も癌の遺伝子を受け継いでしまいますが……)。
つまり「癌が発生していても、樹勢を保っている株は癌と共に生きる」……これが私流の育て方です。
癌はそんなに気にしなくてもエエです(……なぁんて断言したら、各方面から非難囂々になることは分かっていますが、やっぱり根頭癌腫病はばらの致命傷ではありません!)。
鉢植えの今年2回目(7月)の施肥においては枝の整理をして葉数を減らし、猛暑下での水分発散量をできるだけ少なくしたいと思っています。
私は鉢植え株に対しては2月の春花剪定で二毎芽(にまいめ)剪定・三芽(みめ)麗しく剪定を徹底していますので、その極端すぎる強剪定の結果、現在の段階でどの株も2~4本のシュートが出ています。
もちろん1本しか出ていない株、途中シュートしか発生しない古株もありますが、それはそれで「(途中シュートも含めて)シュートだけの株にする」というのが我流の基本です。
例えば魅惑の株ですが、
シュート枝2本以外に、左側に二毎芽剪定をして1番花を咲かせた枝が残っています。
(他にも1番花の枝はあったはずですが、すでに切除した後です。)
1番花を咲かせた枝はそれなりに太いのですが、8号鉢でコンテストレベルの花を咲かせるためにはシュート2本(=秋花2輪)で精一杯です。
1番花の枝は株元からカットします。
次は応用問題です。
コンフィダンスの株ですが、
株元に近づきます。
矢印Aはベーサルシュート、B・Cは途中シュート、Dは1番花の枝です。
さて、皆さんはどの枝を切り捨て、どのシュートを残しますか?
私はこうしました ↓
1番花の枝Dを切り捨てるのはもちろんですが、途中シュートのBとCは悩みます。
10号鉢であればB・C共に残して、ベーサルシュートのAと合わせ3輪の秋花を咲かせますが、コンフィダンスは花数を多くすると共倒れで、すべてが駄花となってコンテスト出品ができません。
花数を制限するという意味において途中シュートBは切り捨て、秋にはAとCの枝に2輪の花を咲かせます。
例題その3。クィーンバガテルです。
御覧の通り、右の矢印がベーサルシュート、左の矢印が1番花の枝(二毎芽剪定をした上の芽が伸びた枝)、その他「1」の写真の円内は1番花の枝です。
これはコンテスト品種ではありませんので、すべての枝を残して1輪でも多くの花を楽しむのが王道だと思います。
それでも私は「ガーデンローズでもでっかい花を咲かせたい」ので、やはりバッサリと整枝してしまいます。
ベーサルシュートや途中シュートをピンチした後、2段目が伸びてこない場合があります。
この状態になってしまったシュートは、秋花の秀花をあまり期待できないのですが、とりあえず2段目を伸ばす処理をします。
芽が止まってしまった箇所よりも1~2段下の5枚葉の上を切ります。
さらに加えて、
一番上の5枚葉をむしり取り、芽を丸出しにします。
こうするとその芽が動き始めます。
しかし、一流のシュート枝の太さに成長する確率は極めて低く、まあ秋花は家庭用の切り花レベルで終わると思います。
さて、今朝の採花はすべて3番花です。
この中で、今週のブログ中で出てこなかった品種のみ並べます。
6月6日に咲いた2番花は「オレンジコンフィ」でした。
今日咲いた3番花は?
多少オレンジめいてはいますが、「普通のコンフィやんか」と言われると、その通りです。
「六甲」という品種はこんなに不安定です。。。アキマヘンねぇ。
我が家の「レモンちゃん」です。
随分小さな花になっています。
これまた小輪です。
以下、フロリバンダ種。
夏の強い陽射しの下では、ピンクが濃く発色します。
雄蕊が黒くなりかかっていますので、コンテストでは「終わった花」として見向きもされません。
コンテストのフロリバンダ競技では「黄色い雄蕊」が絶対条件です。
いつの間にか正式な品種名が「ローズうらら」になっていますが、我が家ではずっと「うららちゃん」です。
夕方5時、まだ熱風は残っていましたが、定期薬剤散布を行いました。
ゴマダラカミキリのメスを捕殺しましたが、オスを発見できずにおります。
前回散布して多くのテントウムシさんを殺してしまったディアナSC。
「ひょっとしたら甲虫類に効くかも」と思い、今日のレシピに入れました。
今日のレシピは、
ポリオキシンAL水溶剤(殺菌剤)……40g
ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100g
ディアナSC(殺虫剤・ゴマダラに効くかな?)……30㏄
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
酷暑は明日までで、週の半ばはまた雨模様とか。
今年の暑中見舞いが出来上がりましたが、発送はもうしばらく待ちます。