世間ではクリスマス イブだそうですが、ばら作りをする身にとっては1年間のネタの仕込みの時期。
クリスマスはばらの作業で苦しみます……と毎年ワン パターンのオヤヂ ギャグ。
というわけで、本日より1月10日まで長~~~~~~い「ばら作業休暇」を取って、冬の作業を開始!
。。。の予定でしたが、昨日来の猛烈な西風で、今日は何もできずに終わりました。
明石のアメダスでは、昨日の最大瞬間風速は15時53分に西の風23.1m/sec 、今日は今のところ02時14分に西の風18.9m/sec と、いずれも台風並み。
12月に入ってから灌水をやめて土を乾かしている鉢植えは、軽くなっていますので、バッタ バッタと倒れております。
鉢を起こしてもまたすぐに倒れますので、そのまま放置してあります。
例年、ツルばらの誘引から冬の作業を開始します。。
ツルに残った葉をむしることから始めますが、この強風のおかげで葉が随分吹き飛んでいます。
手間が省けてよかった……と思いきや、葉柄が残っていますので、やはりそれをむしり取る作業が必要です。
1週間前の土曜日、講習会で接ぎ木の実習をしました。
その時の台木を持ち帰り、翌18日に3株の接ぎ木を行いました。
品種は「八甲田」という1983(86?)年、角谷勇蔵氏(当時、青森ばら会理事)の作出花です。
私が駆け出しの頃に栽培して大変気に入っていたのですが、ちょっとしたミスで枯らしてしまった品種です(白色で強香、弁端にわずかにピンクが乗る剣弁高芯花。ガーデンパーティーが剣弁になったようなイメージです)。
この数年、あちこち問い合わせて穂木を探していたのですが、見つかりませんでした。
今年の10月、京都府立植物園に植栽されているという情報を耳にして、八方手を尽くし、ありとあらゆる人脈を駆使して、今月初めに何とか穂木を手に入れました。
しかし、それが非常に細くて頼りない。。。直径3~4㎜ほど。
穂木を手配してくださったI氏も「また改めて1月の末にもっとマシな穂木を探してみる」と言ってくださったのですが、とりあえず18日に接いでみました。
接いだ時には、全く芽のふくらみがありませんでした。
穂木は2週間ほど冷蔵庫の野菜室で「冬」を体験させてありましたので、その「冬」を抜け出した暖かさで芽が動いただけなのかもしれませんが(とは言っても、全く暖房のない雨戸の締まった縁側に放置)、3株のうち少なくとも2株の芽は動き始めています。
はてさて、この先どうなりますことやら。
もしもこの接ぎ木が成功したら、私は間違いなく「天狗」になって「接ぎ木名人(自称)」を名乗ると思います。
本格的な接ぎ木(30株ほど)はこの「ばら作業休暇」の中で、次の寒気南下による強風で外仕事のできない日に行う予定です。
明日は猛烈な西風が少しは収まるという予報ですので、ツルばらと格闘することになりそうです。