東海~関東は台風8号の通過で雨・風ともに強く、被害も出ている様子。
今後、さらに大きな被害が出ないことを祈っています。
一方、明石では相変わらず一滴の雨も降らず、残暑・酷暑が続いています。
世間さまではお盆……とか。
私の職場でも多くの職員が11日の祝日以降お盆休みを取っており、仕事場は閑散としていました。
私のお盆休みは9月上旬に繰り下げて申請してあります。
お盆休みではなく「剪定休み」です。
さて今日は「お盆のころ」の最大のイベント(否、作業)である鉢植え株へのカルホス灌注を行いました。
カルホス乳剤……500CC
水……500ℓ
5月以降花を食い荒らしているコガネムシが鉢土に産卵します。
それが孵化すると、俗にジムシと呼ぶ幼虫になります。
1鉢に5~10匹、多い時は20~30匹もいる場合があります。
こいつらが鉢の中の白根を食べ尽くしますので、葉が黄変して落葉したり、株の成長が止まったりします。
食害された株は、根元(クラウン部分)を持って揺らすと、株全体がユラユラして根張りの少ないことが分かります。
彼らとて生きていくためには食糧である白根が必要ですので、株を枯らしてしまうことはありませんが、株は「生かさず殺さず」といった状態になって衰弱し、正常な成長は望めなくなります。
というわけで、お盆の頃「ジムシ退治」をします。
方法は、カルホスの1000倍液を8号鉢には1ℓ 程度、10号鉢には2ℓ 程度灌注します。
10年ほど前までは、7月中旬と8月中旬の2回、この作業をしていましたが、忙しさに紛れて8月の1回だけになってしまいました。
しかし8月の1回だけでも相当に効果があり、12月に鉢土を替える際にジムシを見かける確率は、40~50鉢に1鉢(5匹)といった程度です。
私はカルホスを使いますが、月に1回、ダイアジノン粒剤を鉢土に蒔いても効果があります。
なお、地植え株も当然ジムシの食害に遭っているはずですが、鉢植えほど目立った被害が出ませんので、私は地植えに対して全く対策をしていません。
もしも気がかりな方は、地植え株にもカルホス1000倍液をジョウロで灌注したり、ダイアジノン粒剤を土壌表面散布してください。
立秋は過ぎたとは言え、今年の(と言うか、この数年来の)「命の危険を感じる残暑」はばらさんたちにとってもキツイことだろうと思います。
特に我が家の鉢植えは階段(=コンクリート)の上に直に置いてありますので、照り返しを含む暑さが気の毒になります。
ふと気づけば「熱中症?の葉」が散見されます。
表面の緑が何となく茶色くなっています。
そこで、矢印の葉を裏返してみます。
裏側は、至って健康です。
同様に、葉の表面が白くなってしまった葉もあります。
しかし裏返してみると、全く問題ありません。
葉の表面のみ茶色くなったり白くなったり……尋常ではない強く暑い陽射しを受けた葉の表面の葉緑素が、茶色や白に変色しているようです。
気の毒ですが、どうしようもありません。
なお、先日の講習会の折、ステムの生え際(「節(ふし)」になる部分)の葉が落葉して困る……とおっしゃる方がおられましたが、それは「生理現象で仕方がない、必ず落ちる」と申し上げました。
ご覧の通り、この葉ももうすぐ落ちます。
この部分の葉を温存することは100%ムリだと思います。
しかし、こんな葉 ↓ があれば要注意。
涼しくなってから本格的に症状の出るクロロシス(欠鉄症……と言うか、鉄以外にも亜鉛、銅、モリブデン、マンガン、ホウ素などの微量要素の欠乏症)ですが、暑さのためか、今年は早くもその気配が出ています。
そこで、本日の定期薬剤散布以降は微量要素の葉面散布液も使用することにしました。
カルホスの灌注が終わったお昼頃、急に空が曇って強い陽射しが無くなりましたので、ついでに定期薬剤散布も行ってしまいました。
夕立で葉面が濡れて薬剤散布ができなくなることを心配し、また明日の天気も台風の影響で不明確ですので、散布できるうちに散布したわけです。
先週気になったオオタバコガはアファームの散布により姿を消しました。
今週の薬剤レシピは、
ポリオキシンAL水溶剤(殺菌剤)……35g
コテツフロアブル(殺虫剤)……40CC
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100CC
マルチケーミン(微量要素剤)……100CC
アプローチBI(展着剤)……100CC
水……100ℓ
今週も薬剤の濃度は薬害を防ぐために「控え目」です。
ところが、雨は降らないまでも曇り空が続く……と予想したにもかかわらず、散布が終わる午後1時過ぎから全天青空・強い陽射しが戻ってきてしまいました。
内心、薬害を心配しています。