関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

今日は立秋

今日以降の暑さは残暑ということになりますが……それにしても暑い!

先々週、パソコンの調子が悪いと書きましたが、何とかPCは(今のところ)働いてくれています。

ところが、この暑い中で我が家の冷蔵庫が逝ってしまいました。

まだ6年ちょっと働いただけの夭逝。。。

パソコンと違って冷蔵庫は「待ったなし」ですので、午前中に近所の大型電気店へ。

在庫のあるものを急遽調達して、何とか夕方には新人を迎えたのですが、予期せぬ大出費になりました。

 

さて、昨日は講習会の御報告だけで終わりましたので、この1週間の採花状況を例によって並べ立てます。

週の前半で3番花のピークは過ぎたようです。

8月1日 朝

 

8月2日 朝

 

8月3日 朝

 

8月4日 朝

 

8月5日 朝

 

8月6日 朝

 

8月7日 朝

 

私はフロリバンダ種はずっと咲かせ続けて9月の剪定をしないと先々週?に書きました。

その代わりに、普段から「時々深めに切る」と書きましたところ、昨日の講習会で「詳しく教えて!」とリクエストされましたので、以下、ご紹介します。

ただ、急遽ご説明いたしますので、これまで実践したサンプル画像がありません。

何株かの画像を取り合わせての解説ですので、分かりにくいかもしれません。お許しください。

今後「1株のモデル」で画像を撮り続けるというのを宿題にします。

まず、これはフロリバンダ種の2段目のステムです。

1段目の房が咲き終わった時に、房の下に5枚葉を1~2枚つけて切り、2段目は1芽のみ伸ばし、ステムは1本だけになっています。

写真―1 FL種 2段目のステム

房が咲き終われば(この画像はまだ咲く前ですから今は切りませんが)、房の下に5枚葉を1~2枚つけてハサミの位置で切ります。2段目のステムの中ほどで切ることになります。

やがて2~3芽が動きますが、この3段目は2~3芽伸ばし、その結果3段目は初めから2~3本の「房(箒?)」になります。

写真―2 FL種 3段目の芽

黄色の円内、3段目としてそれぞれ2芽が伸びています。

ステム3段目の芽はそのまま伸ばして花を楽しみます。

次がポイントです。

箒になった3段目(とは言ってもステムは2~3本)の開花前の様子です。

写真―3 FL種 ステム3段目(黄色園内)

黄色の円内が箒状の3段目のステムですが、とりあえずこの花はすべて咲かせます。

矢印①②③は2段目のステムです。

(②と③との間に農竹に縛り付けた棕櫚縄があることを目印にしてください。)

3段目(黄色の円内)の花が咲き終わった(または切り花にした)時に、通常の剪定であれば、3段目のステムの房の下(黄色の円内の各ステムの中ほど)で切りますが、私はここで「深切り」をします。

すなわち矢印①~③の部分(=2段目のステム)まで切り戻します。

この部分を拡大します。

写真―4 FL種 ステム2段目に戻って観察しています

実は、矢印①は黄色の円内(箒状)の一番下のステムの生え際でした。

②が房(箒)のすぐ下の5枚葉の芽、③が房下2段目の5枚葉の芽です。

②の芽はご覧の通り(分かりにくい場合は拡大してみてください)少し動いて、先端が茶色くなっています。

③の芽はふっくらと膨らんで、今にも動き出しそうです。

先ほどから「房の下に5枚葉を1~2枚つけて切ります」と申し上げているポイントがこれです!

すなわち、房のすぐ下の芽(房下の最初の5枚葉の芽)(画像では矢印②)は少し動いていることが普通です。

この動いた芽の上で剪定し、この芽を伸ばすと貧弱な短いステムになってしまいます。

ですから、房下の2段目または3段目のまだ動いていない、且つ今にも動き出しそうな充実した芽を活用する切り方=房の下の5枚葉を1~2枚つけて剪定することが必要になるわけです。

さて今後ですが、この③の芽は1つだけ伸ばし、下から出る芽は欠き取ります。

つまり③の芽は改めてステム3段目として1本だけ伸ばすことになります。

この新3段目のステムに花が咲けば、その房の下で5枚葉1~2枚を付けて切ります。

これで 写真―1 の状態に戻っています。

ここで伸び始める2~3芽はそのまま伸ばし(写真―2)、新4段目ステムとします。

その新4段目の箒の花が終われば、写真―3の③の位置で切り、新4段目として1芽だけ伸ばし……と続いていきますが、この頃には晩秋になっています。

分かりにくい説明で申し訳ありません。

 

さてこの時期、採花したばらの花弁に「穴」が目立つようになりました。

8月7日 オオタバコガの被害

ご存じの通り、オオタバコガの被害です。

2週前だったでしょうか、今年はオオタバコガの姿が見えない……などとエラそうなことを書きましたが、やはり発生しています。

オタバコガ幼虫ー1

これはおそらく2齢~3齢。5~6㎜の大きさです。

しかし、しっかりと花弁に穴をあけてくれます。

オタバコガ幼虫―2

これは5~6齢でしょうか?すでに2㎝ほどになっています。

(専門的には長さではなく太さ=頭幅を測定して何齢かを判断するのだそうです。)

2~3齢程度であれば「オオタバコガ」に適用登録のある薬剤で駆除できますが、4齢以上になると薬剤の効果はほとんど期待できません。

テデトール(手で取る)のみ有効です。

というわけで、本日の定期薬剤散布はオオタバコガを駆除する「偵察隊レベル」の薬剤を使用しました。

暑い時期ですので、やや薄い濃度で散布しています。

本日のレシピは、

8月7日 定期薬剤散布

サルバトーレME(殺菌剤)……30㏄ 

ジェイエース(殺虫剤)……80g

アファーム乳剤(殺虫剤)……80㏄

バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

これでオオタバコガの食害が収まらなければ、来週はもう少し強力な薬剤を使います。