今日も強い西風が吹き荒れています。
今のところ明石の最大風速は、午前8:19に西の風19.5m/sec です。
最高気温は13:07の6.2℃……
我が家から見える瀬戸内海は大時化(しけ)で、「三角波」が立っています。
寒くて庭作業には厳しい条件でしたが、限られた「ばら休み期間」ですので、できる限りの作業をしました。
昨日に引き続き、ツルばらの葉をむしり取りながら整枝しました。
過日の強風でシュートを縛り付けてあったポールが折れ、倒れたまま放置してありました。
以前にも書きましたが、このデンティベスは樹齢35年で根元は30㎝ほどになっています。
幾多のゴマダラカミキリを育て上げ、現在も(多分)1~2匹のテッポウムシを育てているこの株、10年以上経過した古参枝からも途中シュートが多数出ます。
すべてのシュートを誘引すると枝が込み過ぎますので、シュートの出が悪くなった古参枝を株元から切り、引退してもらいました。
この枝でも直径が12㎝以上ありました。
しかしテッポウムシに食われて中が空洞。
のこぎりの柄でたたくと、ポコポコと木魚のような音がします。
なお、デンティベスには「美味しそうな実」が付きます。
クリスマス前にこの作業をした時にはクリスマスリース用に使ってもらえるのですが、今年は正月用としてご近所にもらわれていきました。
昨日も書きましたが、ツルばらを中心にカイガラムシが発生しています。
①はロウ質の「殻」をかぶったもの、②はまだ成虫状態です。
これはまだマシですが、ひどい場合は……(以前掲載した画像です)
ばら栽培の本には古くなった歯ブラシなどでこすって落とす……と書いてあるものがあります。
たぶん歯ブラシでは弱々しくて全部をこそげ落とすことが出来ないと思います。
物理的に落としたい場合は、皮手袋をして亀の子たわしでゴシゴシこすってください。
(トゲも折れます。)
しかしこすり落としただけでは、ヤツらはまだ生きていますので、私は薬剤で除去する方が確実だと考えています。
葉のある時期は薬害に気を使いますが、今の時期なら遠慮なく高濃度で薬剤を使えます。
マシン油乳剤を20~30倍で使用します。
カイガラムシをこすり落とすのではなく、刷毛(はけ)で白くなった部分に直接塗布します。
なお、注意を要する場合があります!
古い株では樹皮の割れ目から「カイガラムシの気配」を感じることがあります。
(いや、感じるようになってください!)
こんな場合は、古い樹皮を無理やり剝(は)ぎ取ってみてください。
ほら、いましたね!!
樹皮を剝(はが)した状態で、マシン油を丁寧に塗布してください。
マシン油は虫体を油で包んで窒息させるという物理的な作用の薬剤ですので、古くなった樹皮の上から噴霧したり散布したのでは効果がありません。
必ず虫体に直接塗らなければなりません。
樹が若いうち(10~15年)は週1回の定期薬剤散布をしていれば、カイガラムシなんぞ見ることはありません。
しかし15年以上経過すると、どうしても発生するようです。
冬期に薬剤(マシン油か石灰硫黄合剤)の高濃度使用で除去に努めます。
明日以降、風が収まると良いのですが、予報では明日も強風のようです。
限られた日数の中で鉢の土替えをしなければなりませんので、少し焦っています。