6月5日の講習会のテキスト原稿……もう少しで完成かな?という週末。
パソコンに向かったり、庭で花を切ったり、定期薬剤散布をしたり……で、あっという間に1日が過ぎました。
今週1週間は、名残の1番花やツルばらの咲き残りが数多く開花し、出勤前にあわただしく採花してバケツに放り込み、後の処理(家に飾るかご近所に配るか)は家内に任せるという日が続きました。
↑ フロリバンダ種のアプリコットネクターやら早春やらロマンチックメモリーズ(登録はHT)やら……「てんこ盛り」でした。
手児奈の1級品がありました(矢印)。
いずれもスリップスの影響はなく、5月22日のスピノエース+トクチオンが効いているようです。
翌25日(水)は、
矢印①のイエローマインがエエ花でした。
また、矢印②の花霞も1枝で賑やかな房になっています。
26日(木)はツルばらと花霞第2段でした。
そして本日28日(土)は仕事が休みですので、ゆっくりと採花しました。
左端にゴミ袋が写っているのは、ご愛敬ということで……
で、今朝はラ マルセィエーズがエエ感じでした。
続いて、シュートのピンチ後や1番花の凋花処理後に伸び始めた芽の整理をしました。
シュートをピンチした後、2段目になる芽が伸び始めています。
シュート2段目を二股にするという流派?の人もたくさんいらっしゃいますが、私は秋までずっと1本で伸ばす主義です。
というわけで、上の画像 ↑ の矢印の芽(下の芽)を掻き取ります。
1番花の「花後の処理(5枚葉を1~2枚つけてカット)」をしたステムからも、普通は2つの芽が伸びます。
芽の勢いを見て、強そうな芽を残します。
これは上の芽の方が明らかに勢いがありますので、下の芽(矢印)を掻き取ります。
シュートは2段目を二股にするという流派?があると上に書きましたが、普通のステムは是非とも1芽だけを残して、9月の剪定までずっと1本のままで育ててください。
中には3つの芽が動く場合もあります。
これも勢いのある1番上の芽だけを伸ばし、矢印(2段目・3段目)の芽は掻き取ります。
通常は「頂芽優勢」の特性により、上の芽の方が勢いがあるのが普通ですが、中には上から2段目・3段目の方が勢いのある場合もあります。
この場合、葉を多く残すために上方の芽だけを掻いても良いのですが、この株は他にも多くの葉が茂っていますので、矢印の芽(3段目の芽)のすぐ上で剪定しました。
さらにまた、同じような強さの芽が2芽伸びていたら、
勘に任せてどちらか一方を掻き取ります。
シュートも地植え・鉢植えとも盛んに出ています。
地植えの古株(画像は樹齢30年のシージャック)でベーサルシュートの兆しがあるのはうれしいものです。
鉢植えに関しましては、私は2月の剪定で「二毎芽(にまいめ)剪定」をしていますので、この時期に100%、否120%ベーサルシュートが発生します。
↑ は10号鉢に植えた樹齢15年程度のエリザベステイラーです。
①は5月上旬に出たシュートで、すでに2段目が伸び始めています。
②③④がこの1週間で出たシュートです。
②~④を全部伸ばしますと、共倒れで細いシュートになってしまいますので、シュートの整理が必要です。
とりあえず今日は、一番弱い④を掻き取りました。
この先、③も様子を見て掻き取ることになりそうです。
「シュートが多く出すぎて困る」というのが「二毎芽剪定」の威力です!
シュートと言えば、地植えのツルばらからもベーサルシュートが出ています。
影ができて分かりにくい画像で恐縮ですが、この先3m以上伸びる大切なシュートですので、農竹などの支えをして、根元から折れないように十分な注意が必要です。
また今日はこんな葉も見つけました。
陽当たりの良くないところで軟弱に育った葉がしばしば被害を受けます。
犯人はコイツ ↓ 。
葉を丸く切り取って、彼らの巣のクッションにしているようです。
葉はみすぼらしくなりますが、深刻な実害はありません。
コンテスト出品を考えているステムであれば怒り心頭ですが、通常はご愛敬だと思って笑っています。
夕方、薬剤の定期散布を行いました。
今回からダニ対策で、伝家の宝刀・バイオアクトを使用します。
薬剤レシピは、
フルピカ フロアブル(殺菌剤)……40㏄
アファーム乳剤(殺虫剤)……100㏄
プレオ フロアブル(殺虫剤)……100㏄
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
さて、明日は地植え株に「1年分の元肥入れ」を予定しています。
通常は12月に行う作業ですが、私は梅雨入り前に行っています。
明日はそんな話題が中心になります。