関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

芽の整理を始めました

春本番を思わせる晴天の一日。

午前中に町内会の役員会があったため、ばらの作業は中途半端に終わりました。

 

この2日ほどの温かさで、ツルばらの芽はグンと伸びました。

3月16日 ドンファン

左の株がドンファンです。

近づきますと、

3月16日 ドンファン

3月16日 ドンファン

また、

3月16日 荒城の月+つるデンティベス

左が荒城の月、右がつるデンティベスですが、枝は交錯しています。

近くで見ると、

3月16日 荒城の月

3月16日 つるデンティベス①

このデンティベスをよく見ると、

3月16日 つるデンティベス②

黄色の円内は、

3月16日 つるデンティベス③

早くも蕾を発見!

しかしこれは5枚葉が3、4段しかなく「奇形」に類するもの。

正式な「開花宣言」をする時には、この蕾はカウントしない方が良いでしょう。

 

先々週来、地植え株の地際に「ベーサルシュート風」の芽が出ているものを、何株か御覧いただきました。

その中で、樹齢40年近いコンフィダンスの芽について、先週「台芽ではないか?」と書きましたが……

樹齢約40年の「コンフィダンス」

黄色の円内が問題の新芽ですが、近づくと、

古株の台芽①

展開した小葉は「7枚葉」です。

残念ながらこれで「台芽」であることが判明しましたので、迷わずに切除しました。

古株の台芽②

芽を切るだけではなく、生え際をえぐるように樹皮の部分まで深く削ぎ落し、「台芽の元凶」を退治します。

削ぎ落した台芽を改めて眺めると、

古株の台芽③

太くて立派な、しかもきれいな緑色の芽でした。

 

コンテスト用のHT種も芽の動きは活発です。

HT種の芽の整理①

健全な芽の多くは、この画像のように3つの芽が伸び始めているはずです。

長いステムに大きな花を咲かせるために、真ん中の芽(主芽)を残し、左右の芽(副芽)は取り除きます。

HT種の芽の整理②

中には何らかの「事故」のため、主芽が伸びないものもあります。

HT種の芽の整理③

近づいて見ると、

HT種の芽の整理④

主芽は寒さの影響でしょうか?イジけています。

(右の)副芽を1つだけ残して、その成長に期待する……というやり方も考えられますが、何らかの「事故」があった芽には、コンテストレベルの花は期待できない……これは30数年の経験から断言できます。

で、迷わず、

HT種の芽の整理⑤

HT種の芽の整理⑥

1段切り下げて、健全な芽に期待します。

 

同様に、

HT種の芽の整理⑦

上部の期待していた芽(黄色円内)が動いていません。

さっさと見切りをつけて、赤色の直線でカットします。

HT種の芽の整理⑧

 

さらに、「節(ふし)」で剪定したものは、多くの芽が伸び始めています。

「節」の芽の整理①

芽の勢いと方向を考えて、1~2芽を残して、他は掻き取ります。

「節」の芽の整理②

「節」の芽の整理③

「節」の芽の整理④

こんな「芽の整理」は、ガーデンで多くの花を咲かせて楽しむ……という主義の皆様には不要かもしれません。

しかし、コンテスト派はもちろんですが、多少なりとも立派な花を咲かせて切り花で楽しんだり、ご近所にお配りになるという場合は、出来れば実行なさるのが良い作業だと思います。