春本番を思わせる晴天の一日。
午前中に町内会の役員会があったため、ばらの作業は中途半端に終わりました。
この2日ほどの温かさで、ツルばらの芽はグンと伸びました。
左の株がドンファンです。
近づきますと、
また、
左が荒城の月、右がつるデンティベスですが、枝は交錯しています。
近くで見ると、
このデンティベスをよく見ると、
黄色の円内は、
早くも蕾を発見!
しかしこれは5枚葉が3、4段しかなく「奇形」に類するもの。
正式な「開花宣言」をする時には、この蕾はカウントしない方が良いでしょう。
先々週来、地植え株の地際に「ベーサルシュート風」の芽が出ているものを、何株か御覧いただきました。
その中で、樹齢40年近いコンフィダンスの芽について、先週「台芽ではないか?」と書きましたが……
黄色の円内が問題の新芽ですが、近づくと、
展開した小葉は「7枚葉」です。
残念ながらこれで「台芽」であることが判明しましたので、迷わずに切除しました。
芽を切るだけではなく、生え際をえぐるように樹皮の部分まで深く削ぎ落し、「台芽の元凶」を退治します。
削ぎ落した台芽を改めて眺めると、
太くて立派な、しかもきれいな緑色の芽でした。
コンテスト用のHT種も芽の動きは活発です。
健全な芽の多くは、この画像のように3つの芽が伸び始めているはずです。
長いステムに大きな花を咲かせるために、真ん中の芽(主芽)を残し、左右の芽(副芽)は取り除きます。
中には何らかの「事故」のため、主芽が伸びないものもあります。
近づいて見ると、
主芽は寒さの影響でしょうか?イジけています。
(右の)副芽を1つだけ残して、その成長に期待する……というやり方も考えられますが、何らかの「事故」があった芽には、コンテストレベルの花は期待できない……これは30数年の経験から断言できます。
で、迷わず、
1段切り下げて、健全な芽に期待します。
同様に、
上部の期待していた芽(黄色円内)が動いていません。
さっさと見切りをつけて、赤色の直線でカットします。
さらに、「節(ふし)」で剪定したものは、多くの芽が伸び始めています。
芽の勢いと方向を考えて、1~2芽を残して、他は掻き取ります。
こんな「芽の整理」は、ガーデンで多くの花を咲かせて楽しむ……という主義の皆様には不要かもしれません。
しかし、コンテスト派はもちろんですが、多少なりとも立派な花を咲かせて切り花で楽しんだり、ご近所にお配りになるという場合は、出来れば実行なさるのが良い作業だと思います。