関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

スタンダード台木作り

薄曇りの日曜日。

昨日ほどの暑さもなく、庭仕事にはちょうど良い日和でした。

 

昨日の夏日1日で、2番花の開花が進んでいます。

昨日の朝には、

6月17日 朝

この程度の蕾が、たった1日で、

6月18日 朝

採花するのにちょうど良い開き具合になっていました。

6月18日 採花

例によって、この中にも良花が何輪か混じっています。

6月18日 ガーデンパーティーー1

6月18日 ガーデンパーティーー2

1番花の時から、ガーデンパーティーの良さが目立ちます。

(コンフィダンスは鳴かず飛ばずですが……)

 

6月18日 メルヘンケーニギンー1

6月18日 メルヘンケーニギンー2

1番花は花首の下に柳葉や3枚葉がズラズラと並び、「ろくろっ首」のようでバランスが悪くて感心しませんが、2番花からは5枚葉が揃ってステム全体のバランスが良くなります。

とは言っても、3番花になると花弁数が少なく「薄っぺらい花」になってしまいます。

やはりメルヘンの本当の実力を見るのは、秋花まで待たなければなりません。

 

6月18日 ユートピア

昨日の強い陽射しのおかげで発色の良い、コンテストレベルの花が咲きました。

地植え株ですので、花の大きさも申し分ありませんでした。

 

6月18日 香久山

5月・10月のコンテスト期間の香久山は白っぽい花になってしまいますが、2番花~3(4)番花はご覧のように黄色が発色し「白桃」のような色合いになります。

「美味しそうな香久山」が大好きです。

 

以下、ちょっとレベルは落ちますが、花のカタログ代わりです。

6月18日 ピンクラスタ

 

6月18日 アリエス

 

6月18日 都大路

 

6月18日 プレイガール

 

さて、昨日お話した通り、今日のメインの作業はスタンダード仕立て用の台木作りでした。

昨日切って一晩ポリバケツに入れて水揚げをしておいた約2.5mのトゲナシノイバラの枝です。

スタンダード台木用の枝

私は鉢植え株の「台芽」から育てたトゲナシノイバラがありますが、野原や河原に自生しているノイバラを使うこともできます。

今の時期、この春に伸びた、なるべく真っすぐなツル枝(根元で万年筆ほどの太さがあれば理想。鉛筆の太さでも可)を切って来て、なるべく深い水に一晩漬けて水揚げをします。

そして、以下の作業に入る前に、ハサミでトゲをすべて取り除いてください。

 

大切なのは「芽抜き」の作業です。

芽抜きー1

ご存じの通り、葉の生え際に芽があります。

その芽を、ウィーピング仕立てなら2m、通常のスタンダード仕立てなら1.2mほどの間、すべて削ぎ落します。

芽抜き―2

 

芽抜き―3

 

芽抜き―4

とりわけ挿し木をして土の中に入る部分の芽は、注意して完全に取り除きます。

これが残っていると「スタンダード台木の台芽」が発生して、永~~く悩まされることになります。

芽抜き―5

 

挿し木―1

挿し木の用土は「挿し木用の土」「バーミキュライト」「(ふるいにかけた)赤玉土・小粒」など、各自が好みで選んでください。

(写真の青い鉢は「バーミキュライト」、白い鉢はバイオゴールドの「ストレスゼロ」です。充分に水を吸わせてあります。鉢の大きさは6号です。)

 

最下部を斜めに切ります。

挿し木―2

 

挿し木―3

ルートンなどの発根促進剤を付けます。

 

挿し木―4

予め棒などで穴をあけ、そこにツル枝を差し込みます。

深さは12㎝ほど、削ぎ取った芽の2つ~3つ分です。

 

挿し木―5

必ず農竹などの添え木を当てて下さい。

挿し木―6

 

曲がっているツル枝を矯正します。

挿し木―7

ビニタイなどで添え木に沿わせます。

 

挿し木―8

 

これを風のあまり当たらない半日陰の場所に置きます。

挿し木―9

この時大切なのは、挿し木をしたツル枝の根元が絶対に揺れないこと。

私は横木を渡して棕櫚縄(しゅろなわ)で縛りつけて固定しています。

挿し木―10

これで1ヶ月ほどで根付きます(そのハズです)。

 

夕方に、定期薬剤散布を行いました。

6月18日 定期薬剤散布

今日のレシピは、

ラリー乳剤(殺菌剤)……20㏄

ピノエースフロアブル(殺虫剤)……30㏄

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100g

バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

普段、EBI剤の殺菌剤はサルバトーレMEをローテーションで使用していますが、うどん粉病の切り札薬としてキープしていたラリーの有効期限が今年の5月までになっていましたので、わずかに残っていたラリーを今回の散布で使い切ってしまいました。

また、畑に植えたナスとピーマンにアブラムシが発生していましたので、ジェイエースを混ぜて、ついでに野菜類にも散布しておきました。