薄曇りの日曜日。
昨日ほどの暑さもなく、庭仕事にはちょうど良い日和でした。
昨日の夏日1日で、2番花の開花が進んでいます。
昨日の朝には、
この程度の蕾が、たった1日で、
採花するのにちょうど良い開き具合になっていました。
例によって、この中にも良花が何輪か混じっています。
1番花の時から、ガーデンパーティーの良さが目立ちます。
(コンフィダンスは鳴かず飛ばずですが……)
1番花は花首の下に柳葉や3枚葉がズラズラと並び、「ろくろっ首」のようでバランスが悪くて感心しませんが、2番花からは5枚葉が揃ってステム全体のバランスが良くなります。
とは言っても、3番花になると花弁数が少なく「薄っぺらい花」になってしまいます。
やはりメルヘンの本当の実力を見るのは、秋花まで待たなければなりません。
昨日の強い陽射しのおかげで発色の良い、コンテストレベルの花が咲きました。
地植え株ですので、花の大きさも申し分ありませんでした。
5月・10月のコンテスト期間の香久山は白っぽい花になってしまいますが、2番花~3(4)番花はご覧のように黄色が発色し「白桃」のような色合いになります。
「美味しそうな香久山」が大好きです。
以下、ちょっとレベルは落ちますが、花のカタログ代わりです。
さて、昨日お話した通り、今日のメインの作業はスタンダード仕立て用の台木作りでした。
昨日切って一晩ポリバケツに入れて水揚げをしておいた約2.5mのトゲナシノイバラの枝です。
私は鉢植え株の「台芽」から育てたトゲナシノイバラがありますが、野原や河原に自生しているノイバラを使うこともできます。
今の時期、この春に伸びた、なるべく真っすぐなツル枝(根元で万年筆ほどの太さがあれば理想。鉛筆の太さでも可)を切って来て、なるべく深い水に一晩漬けて水揚げをします。
そして、以下の作業に入る前に、ハサミでトゲをすべて取り除いてください。
大切なのは「芽抜き」の作業です。
ご存じの通り、葉の生え際に芽があります。
その芽を、ウィーピング仕立てなら2m、通常のスタンダード仕立てなら1.2mほどの間、すべて削ぎ落します。
とりわけ挿し木をして土の中に入る部分の芽は、注意して完全に取り除きます。
これが残っていると「スタンダード台木の台芽」が発生して、永~~く悩まされることになります。
挿し木の用土は「挿し木用の土」「バーミキュライト」「(ふるいにかけた)赤玉土・小粒」など、各自が好みで選んでください。
(写真の青い鉢は「バーミキュライト」、白い鉢はバイオゴールドの「ストレスゼロ」です。充分に水を吸わせてあります。鉢の大きさは6号です。)
最下部を斜めに切ります。
ルートンなどの発根促進剤を付けます。
予め棒などで穴をあけ、そこにツル枝を差し込みます。
深さは12㎝ほど、削ぎ取った芽の2つ~3つ分です。
必ず農竹などの添え木を当てて下さい。
曲がっているツル枝を矯正します。
ビニタイなどで添え木に沿わせます。
これを風のあまり当たらない半日陰の場所に置きます。
この時大切なのは、挿し木をしたツル枝の根元が絶対に揺れないこと。
私は横木を渡して棕櫚縄(しゅろなわ)で縛りつけて固定しています。
これで1ヶ月ほどで根付きます(そのハズです)。
夕方に、定期薬剤散布を行いました。
今日のレシピは、
ラリー乳剤(殺菌剤)……20㏄
スピノエースフロアブル(殺虫剤)……30㏄
ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100g
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
普段、EBI剤の殺菌剤はサルバトーレMEをローテーションで使用していますが、うどん粉病の切り札薬としてキープしていたラリーの有効期限が今年の5月までになっていましたので、わずかに残っていたラリーを今回の散布で使い切ってしまいました。
また、畑に植えたナスとピーマンにアブラムシが発生していましたので、ジェイエースを混ぜて、ついでに野菜類にも散布しておきました。