4連休最終日、ツルばらの「梅雨明け剪定」を行いました。
我が家のツルばらは四季咲きの品種がメインですが、2番花が終わる梅雨明け頃にバッサリと剪定してしまいます。
理由は2つ。
1つは懸崖作りにしているため、ツルの先端は根(植わっている地面)よりも下まで伸びています。
そのため垂れ下がった枝葉の衰弱が早く、病気(特に黒星病)や害虫の元凶になりがちです。
2つ目は、通路(階段)の上にツルを誘引し「ばらのトンネル」状にしている部分があります。
するとその下が陰になり、鉢を置くことが出来ません。
1月に接ぎ木した新苗たちがそろそろ1人前になり、居場所を確保しなければなりませんので、トンネルを解消して日当たりを確保し、そこに並べようという魂胆です。
ということで、世間の皆様はあまりなさらないと思いますが、私はこの時期にツルばらの2年目の枝を根元からバッサリと剪定し、今年発生したシュートだけにしてしまいます。
ただ剪定の時に注意すべきは、古枝だと思って根元から切ったところ、立派なシュートがバサッと落ちること……そう、古枝の途中から立派なシュートが出ていることがよくありますので、十分確認してから切る必要があります。
今日も立派な途中シュートを3本、犠牲にしてしまいました。
↑ 奥(右)のツルばらは剪定していません。
これは「つるデンティベス」ですが、晩秋になると実が柿のような色になり非常に美しいので、冬の剪定まで放置します。
12月に誘引する枝だけが残っています。
その枝は今後まだまだ伸びますし、根元から古枝を切ったショックでさらに新しいシュートもたくさん出ます。
剪定した枝はガーデンシュレッダーで処理し、明日以降ゴミとして出します。
なお、ツルばらの「梅雨明け剪定」は皆様にお勧めしているわけではありません。
我が家のツルばらが懸崖作りであるという特殊事情により行っている作業です。
ちなみに
百科バラづくり 京阪園芸著 ひかりのくに株式会社 1995年改訂初版
には、「つるバラの夏の剪定」(P.56)という記事があります。
6月終わりころの作業として紹介されています。
私の場合は「四季咲きツルばらの梅雨明け剪定」と呼ぶことにしています。
さて、今日の剪定中にこんなヤツも捕まえました。
オスに比べて虫体が大きく太く、ヒゲが短い(体調の1.5倍以内)のが特徴です。
オスはいくら退治してもテッポウムシ発生には関係ありませんが、メスを捕まえることが出来たのは、喜ばしい限りです(もう産卵後かもしれませんが……)。
もちろん記念撮影後、剪定鋏で縦に真っ二つ!
参考までに過去に撮影したオスの写真です。
体が薄っぺらくて小さく、ヒゲの長さが体長の2倍ほどあります。
さて、今日採花した3番花の中で多少はエエ感じに咲いたものを、例によって並べておきます。
本来の大きさ(花径17㎝以上)には程遠い小さな花ですが、それなりの気品があります。
ダブル ディライトの交配種ですが、本来は日に当たった部分は濃い紅色、中心は淡い桃色……という配色ですが、真夏ゆえ「別人」になっています。
5月にはこんな感じ ↓
次、花芯はグチャグチャですが、
次、本来の色よりも黄味を帯びていますが「ガーパー」です。
ガーパーは「血筋」により良花・駄花の差が大きいようです。
我が家には2株のガーパーがありましたが、1株は抜群の良花、もう1株は駄花のガーパーです。
その良花の株は5年ほど前に枯れ、現在は駄花のガーパーしか残っていません。
さっさと引退させたいのですが、樹齢35年、巨大な株(株元は直径30cm)になっていまして、何度か抜こうとしましたが、抜けません。
その駄花の株に咲いた1輪です。
これだけ陽射しの強い時期に咲いても紅の発色がイマイチ、いやイマサン。
サヨナラ出来ずに定位置に居座り続ける株になっています。
フロリバンダ種を2つ並べます。
今日咲いた花を家内がクリスタルグラスの花瓶に活けました。
さて、一昨日(8月1日 講習会開催)の記事の中でご紹介した花の写真、今日の花の写真でもお解りいただけると思いますが、スリップスの被害は完全になくなっています。
先週の「ディアナSC+カスケード」という切り札薬が、見事に奏功しています。
そこで、今週の定期薬剤散布は「通常モード」になっています。
サンヨール乳剤(殺菌剤)……200CC
アファーム乳剤(殺虫剤)……100CC
ジェイエース水和剤(殺虫剤)……100g
バイオ アクト(ダニ忌避)……100CC
アプローチBI(展着剤)……100CC
水……100ℓ
明日からも猛暑が続きそうです。
皆様、どうぞご自愛ください。