前回の投稿は文字ばかりで分かりづらいので、「一般・新人の部」に実際出品された写真で説明します。ポイントは4点ということでした。
1.まず見られるのは全体のバランス。花は大きいが葉と茎が貧弱なものは上位に入賞しません。程よくバランスがとれているものには「花品(かひん)」がある
2.花、葉、茎が新鮮であること。病害虫の跡や風雨や薬害による損傷があると減点の対象
3.それから花を見る。花を上から見て丸く咲いているもの、つまり花弁がまんべんなく四方に開いているものを整形花とする
4.次いで花の真ん中、花芯を見る。花芯が偏らず真ん中にあり、鉛筆の芯が入りそうに高く伸びあがっている花(注:これは高芯花の条件で新人の部はどんな花でも出品OKです)
右のピンクの花は「ロイヤルハイネス」という花です。
1.葉と茎(ステム)が花と比べて弱いです
2.花が疲れて垂れて新鮮さがありません。
輸送や会場の暑さで思ったより花が進んだり疲れたりするので、(特に春は)少し若い花を切って、一時間くらい水揚げしてから持参すると良いようです。
左の「あおい月」は新人の部としては優秀すぎます。
1.バランス良い
2.花色がとくに鮮やかです
3.整形です
4.花芯も出ています
このレベルが新人の部に出てくることは滅多とないはずです。
「コンフィダンス」です。
1.ステムが長くとれていて立派です。しかし下の方の葉が小さく、上の方が大きくなっておりバランスがとれていません。典型的な施肥技術の拙さです。
2.病害虫や薬害の跡はほとんどなく葉色もきれいです。
3.整形度はなんともいえません。
4.花芯は見事に潰れています。
ブログ担当の新人時代の力作です(^-^;
黄色の花はデルバール社の「スヴニール・ドゥ・マルセル・プルースト」という品種です。
1.全体としてまとまったバランスをしています。ただ茎(ステム)が短くて生けるのが大変なのでもう少し長く切ってきた方が良いです
2.花色が非常に鮮やかです。葉もきれいです。
3.花も四方に開いていて、一番良い時に審査時間を迎えられたのではないでしょうか?
4.会員の部は高芯花でないと入賞しないようですが、「一般・新人の部」はこのようなディープカップ咲きでも関係なく入賞します。
少し花がななめを向いているので正面を向くように生けてればもっと良かったと思います。
赤の花は「熱情」という品種です。
1.もう少し花が大きく咲けば最高だったのでしょうが、まとまっていると思います。
2.新鮮さも良いです
3.少し若い花かもしれませんが、きれいな花です
4.花芯はきれいに出ています。
花がよくてまとまっています。
・・・・とこんな感じで見られていると思います。 ブログ担当は審査員ではないので間違っているかもしれませんが(^-^;
出来ることなら審査後、ベテランや審査員の方をつかまえて講評してもらうと改善点が明確になります。出品することで改善点が明確になるのは、ばら展出品の一番のメリットだと思います。当然お庭のバラもレベルアップすること間違いなしです。
www.sakuyakonohana.jp初めての場合は出品前に受付に声をかけていただければ、お手伝いさせていただきます。会員でなくても出品出来ますので、今から少し手をかけて出品を目標に栽培してみませんか?